2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧
文|高栖匡躬 犬の加齢はドッグイヤーというけれど うちの子は、人間ならば、今何歳くらいなんだろう? 誰もが一度は考えたことがありますね。ドッグイヤーと称されるように、犬の老化は早く、その1年を人間に換算すると、7年分の歳を取るのだといわれてい…
人命救助のために、大きな怪我を負った男性。 その男性が、リハビリのお供に犬を迎えることに決めます。 新米飼い主として、大型犬を飼う事になった思い出話。 バーディーと名付けられたその犬は、飼い主を気遣います。 犬との出会いは、運命だなあと感じる…
我が家では、新しいわが子を迎えるための準備が始まりました。 犬舎からは、写真を送ってもらい、私たちは仔犬の名前をアンジュ(ange)と名付けました。フランス語で天使という意味です。 先代犬バーディの生まれ代わりが、天使になってまた我が家に、お空…
2015年4月14日。先代犬のバーディがお空に旅立って行きました。 私はバーディが、お空に旅立つくらいに体調が悪かった事に、なぜ気づいてあげられなかったのだろうかと――、そしてそれに気づいてすぐに病院に連れて行っていれば、まだまだ元気だったんじゃな…
数字が語る犬の闘病:おしよせる孤独感、しかし―― 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.98 しるばーさん 愛犬の看病や、介護をしている飼主さんは孤立しがちです。 全く同じ境遇の人たちが身近にいれば別でしょうが、なかなか自分の口からは、自分の苦しい…
数字が語る犬の闘病:見通せないことが不安を呼ぶ 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.100 コタローさん シリーズ『数字が語る犬の闘病』、2回目は闘病に関する、時間の尺度について書こうと思います。 未知な事態に直面すると、人は不安になりますね。実…
数字が語る犬の闘病:人間よりも短い犬の一生 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.80 男爵さん 愛犬が病気になった時、私たち飼い主は戸惑います。重い病気の場合は尚更です。動物病院に駆けこんで、一生懸命に病気のことを調べて、それでますます不安にな…
夫婦はその犬を、旅人(たびと)と名付けた。 もう旅をしなくて良いと、思いを込めて。 犬というのは逞しい生き物だ。体がどこかおかしくても、ちゃんと適応して生きてくれる。 楽しそうな笑顔だ。屈託のない笑顔だ。 飼い主と共に、生を楽しむ、溢れ出すよ…
片目を失った犬を、保険所から引き取ることにした夫婦。 犬との出会いはいろいろとあって、迎える時の葛藤も様々ですね。 犬にハンデがある場合は、特にその葛藤は大きいはず。 普通ならば―― それをものともしない、優しい心を持った飼い主と、犬とのお話で…
この子は、うちに来て幸せだったんだろうか? 飼い主ならば、絶対に一度は考える事ですね。 時には、 うちに来てさえいなければ―― うちでなかったら、こんな事にはならなかったかも―― なんて、思いつめたりして。 飼い主はいつも思い続ける。 でも幸せなんだ…
私は幼い頃から犬が大好きで、結婚してからも犬が欲しかったのですが、その頃、主人の叔父のマンションに住んでいて、叔父が生き物を飼うことを禁じていたので、無理と諦めていました。 娘と “犬めぐり” と称して、近所の犬を見て回ったり、よその犬のお散歩…
自宅に戻り、治療方針をどうするか考えました。 外科手術も内科療法も、どちらも勝ち目の薄い勝負です。 色々と考えた末、ピーチーの肝炎の原因は、自己免疫不全と推測しました。 ずっと頭に引っ掛かっているてんかんと、今回の肝炎を結びつける原因があると…
ペットショップで心を奪われて…… 犬を飼う時の動機の中では、かなり上位にランクインするはず。 うちの子の時も、似たような感じだった。 ペットショップは賛否両論あるけれど、良い出会いも沢山生まれる。 うちもそうだったし、このお話もとても良い、 先住…
老犬の可愛さを知っていますか? 子犬のように可愛い、老犬の可愛さを―― それに気が付くかどうかで、愛犬との関わりは変わります。 介護は苦しいの? それとも楽しいの? 可愛い老犬の介護は、可愛い子犬のお世話ととても似ています。 みんな気が付いたらい…
ジャックラッセルテリアは、飼いにくい犬の代表選手。 飼いたいと誰かに言えば、ほぼ反対されるのではないでしょうか?。 しかしこの犬、チャーミングで、好きな人にはたまらない魅力がある。 飼いにくい、飼いにくい…… 大変だ、大変だ…… でも、乗り越えた時…
飼い主が犬を、家に迎える理由は色々ありますね。 星の数ほどあると言って良いでしょう。 しかし根本のところでは似ています。可愛い犬、念願の犬を迎えると言う共通点を持っているからです。 でも――、今回のお話はちょっと違います。 『厄介なものを背負い…
トボケタ表情が魅力、ミニチュアブルテリアのあんこちゃんが、愉快な鈴木家に迎えられるまでのお話です。 愉快な鈴木家で、愉快な犬になったあんこちゃん。犬って家族で変わるんだなあと、実感するお話です。 最初はダンボール箱に入って来たんだね。うちの…
大切な命との出会い 撮影&文|高栖匡躬 こんな方へ 我が家の犬や猫が歳をとってきた|最近寝てばかり|いつもいるから、空気みたいな存在だ|子犬、子猫の頃は可愛かったのに|最近は可愛くないな|このまま歳をとっていくのかな?|病気としたらどうするん…
『安楽死』を意識しながら、愛犬との生活は続いて行きます。 犬の闘病は、わからないことばかり。 ベストを尽くすという言葉はあるが、 ベストとは何か? ベターとは何か? 自問の日々が続く。 飼い主はきっと誰もが、迷いながら愛犬と向き合っているんだよ。
どこが痛いの? 何が食べたいの? 言ってくれたら、どんなに楽だろうか―― しかし、それが愛犬の闘病だ。 介護の行き詰まりは、飼い主の愛情の裏返し。 愛情が自分を苦しめる。 でもね―― きっとその先には、強い信頼が生まれるんだよ。
愛犬とのつきあいは、家族や友人の思い出ともつながっている。 愛犬との良い思い出は、家族との良い思い出に重なる。 きっと、愛犬を愛することは、家族を愛することになるんじゃないかな。
ホームセンターで売れ残っていた、ゴールデンレトリバー。ラフと名付けられホームセンターで売れ残っていた、雄のゴールデン・レトリーバー。 このエッセイは、ラフと名付けられたその子と、それを飼う事になった一家の、 絆を描いた実話です。 作者の樫村慧…
朝、面談した医師の第一声は、 「難しい状況になってきました」 というものでした。 つまり、予断を許さぬ状態ということです。 選択肢は外科手術と、内科療法。 外科手術は治療方針を決めるためのもので、治療ではありません。 内科療法は、原因が分からぬ…
一夜が明けた翌日早朝。 それまでの経過と、ピーチーの既往症についてまとめました。 まずは、今何が起きているかを正確に把握しないと、医師とも相談のしようがありません。 既往症の中でも、特にてんかんが気になっていました。 肝炎とてんかんは本来無関…
その夜、集中治療室に入ったピーチーに面会に行きました。 そこで会っておかなければ、最後になるかもしれないという思いがありました。 高濃度の酸素ブースに入り、肝機能を保護するための点滴を受けているピーチー。 しかし、それは現状を維持するためのも…
救命救急で肝臓の諸数値の悪化を確認。 急激な悪化から、劇症肝炎であることは間違いなし。 しかし、その病院で出来ることはここまで―― 救命救急センターでは救命措置はできても、治療が出来ないとのこと。 主治医の病院の診療開始時間が来るのを待ち、急ぎ…
筆者の愛犬ピーチーは2015年8月16日の早朝6時、救命救急に駆け込みました。 40度を越える高熱。ぐったりとして動けない。 ただごとではないと思いました。 振り返ると、異常を感じたのは8月10日の夜。 突然の体の震えと、食欲不振が恐らく前兆だったのでしょ…
ピーチーの闘病記:急性膵炎+胆管閉塞編(4/4) 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り 前3話で書いた、筆者と愛犬に起きた出来事を整理すると、9つの幸運が立て続けにあって、最後に奇跡が舞い降りています。 当時は目の前で起きていることに対処するのに精…
ピーチーの闘病記:急性膵炎+胆管閉塞編(3/4) 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り 『JARMeC』の集中治療室には入れたものの、依然として予断を許さぬ状況です。対蹠的な治療は行われていましたが、胆管閉塞の根治治療はまだ始まっていません。胆嚢破裂の…
ピーチーの闘病記:奇跡と強運の正体(2/4) 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り 前話で 4つの幸運を得て、膵炎から回復したピーチー。ほっとしたのもつかの間でした。 実はその後に、闘病の本番が待ち受けていたのです。それこそが、ピーチーが命を賭ける事…