犬を飼うということ

いつまでも君と……

闘病

ペットと暮らすと、闘病の時が必ず訪れます。軽かったら良いのですが、重いと――。飼い主たちの葛藤をまとめました。

それからのこと、それからの想い ~テツへの手紙(4/4)~

撮影&文:テツのママ テツがいなくなってから、不思議な事がおき始めました。我が家に1羽の鳥が訪れるようになったのです。 それはオーストラリア・マグパイと言っうカラス科の鳥で、毎日我が家へやって来ては、テツが生前していたような行動をとるのです。

私達が決めたこと、そして君が決めたこと ~テツへの手紙(3/4)~

撮影&文:テツのママ その夜、パパと私とテツの3人は、リビングに一緒に寝ました。テツは呼吸が苦しそうでした。しかし私はそんなテツをどうすることも出来ず、ただただテツの頭や身体を撫でてあげることしかできませんでした。 テツはたまに頭を上げては、…

覚えている? 楽しかったね ~テツへの手紙(2/4)~

撮影&文:テツのママ テツとの生活は、毎日、毎日とっても幸せでした。パパと口喧嘩をした時には、いつもテツが間に入って、じっと座って見守ってくれました。 私が悲しんでいると、そっと膝の上に顔を乗せて、まるで「どうしたの? 大丈夫?」と言っている…

君がうちにやってきたとき ~テツへの手紙(1/4)~

撮影&文:テツのママ ~愛しいテツへ~テツ、テツに初めてお手紙を書くよ。テツが初めてパパとママの元に来たのは2006年11月12日。生後2ヶ月の時で、体重はまだ4 kgだった。テツはとっても不安そうな顔をしていたね。「ここはどこ?」「なんで僕はここにいる…

【免疫抑制剤】【ステロイド】やっと見えてきた光明 ~自己免疫不全と免疫の抑制(3/3)~

撮影&文:高栖匡躬 前回は、1日1錠まで減っていたステロイド剤『プレドニゾロン』を、1日4錠に戻したことと、免疫抑制剤『アトピカ』を、1日100mgから200mgに増量したところまでを書きました。 今回はその続きと、ピーチーの経過について書きます。

【免疫抑制剤】【ステロイド】一筋縄ではいかない薬の切替 ~自己免疫不全と免疫の抑制(2/3)~

撮影&文:高栖匡躬 前回の記事では、1回目の血液検査で愛犬ピーチのシクロスポリン濃度が、100ng/mlの段階(基準値100~600に対して)だったところまでを書きました。 今回は、ステロイド剤から免疫抑制剤に切り替わる過程を、ピーチーを具体的な例としてご…

【免疫抑制剤】【ステロイド】ステロイド剤減薬の先にあるもの ~自己免疫不全と免疫の抑制(1/3)~

撮影&文:高栖匡躬 前シリーズの記事では、自己免疫不全の対処とステロイド剤の減薬について書きました。恐らくは多くの飼い主さんが、悩みながら、手探りでやっていることで、我が家もそうでした。今回からは、ステロイド剤の次の段階で用いられる、免疫抑…

【ステロイド】【減薬】ピーチーの減薬経過と、免疫抑制剤 ~知っていれば怖がらなくて良い(3/3)~

撮影&文:高栖匡躬 前回はステロイド剤の減薬については、唯一の答えは無いということを書きました。 答えが無い以上は、飼い主が試行錯誤して、自分なりの答えを見つけていくしかないわけです。しかしそれを、全くゼロの状態から行う必要はありません。少…

【ステロイド】【減薬】実は獣医師だって、そんなに詳しくない ~知っていれば怖がらなくて良い(2/3)~

撮影&文:高栖匡躬 前回は、筆者の愛犬ピーチーを例にとって、ステロイド剤を処方する事になった経緯と、処方によって発現した副作用について書きました。 今回からは、本題である減薬について触れて行きます。ステロイド剤は効き目は明らかなのですが、処…

【ステロイド】【減薬】ありふれた薬なのに、情報が極端に少ない ~知っていれば怖がらなくて良い(1/3)~

撮影&文:高栖匡躬 今日から3回に渡って、ステロイド剤とその減薬について書こうと思います。筆者の愛犬ピーチーの、経験に基づいたものです。 ステロイドとその減薬は、探しても資料がなかなか見当たりませんね。以前に筆者が書いたブログ記事は、今も読ん…

【安楽死】飼い主それぞれが考えたこと ~難しいからこそ考えてみたい(2/2)~

文:高栖匡躬 前回は記事を読まれた方が、自分なりに安楽死を考える時のガイドになるように、筆者の考えをまとめて見ました。 今回の記事は、以前に安楽死をテーマにした記事を書いた際に、読者の方々からいただいたコメントをまとめてみました。また、昨日…

【安楽死】皆さんはどう思いますか? ~難しいからこそ考えてみたい(1/2)~

文:高栖匡躬 安楽死について、皆さんはどう思いますか?或いは、安楽死について考えたことがありますか? とても繊細な話であり、賛否両論あるテーマですね。敬遠されがちな話なので、なかなか正面から扱う記事も少ないように思います。だから、敢えて……今…

寂しさは上手くつきあえるもの。思ったほど悪くないもの ~悩みって何だろう?(2/2)~

文:高栖匡躬 人って、何か大きな悲しみに直面すると、その意味を探したくなりますよね。そこには意味などないことが、ほとんどなのかもしれません。 しかし、”意味を探そうとする”ことには、”意義”があるように思います。きっとそれは、悲しみを希望に変え…

悲しみと悩みは別々のもの ~悩みって何だろう?(1/2)~

今回は”悩み”について考えてみたいと思います。我々は何か解決が難しい出来事に直面すると、”悩み”と一口に表現してしまいがちに思います。もちろん、筆者もその一人です。 改めて考えてみると、”悩み”と括った思いの中には、”悲しみ”とか、”戸惑い”とか、時…

【ペットロス】『血の涙』をもう一度考えてみた ~看取ってみて、初めてわかること。伝えたいこと~

撮影&文:樫村慧 また春がやってきた。愛犬ラフを見送ってから、2回目の春だ。 ラフは4月20日生まれ。生きていれば、今日で13歳になる。いなくなって寂しいかと聞かれれば、それは寂しい。思い出さない日はない。しかし、それも案外悪くないと思う自分も…

選択こそが、飼い主の闘病なんだ ~視点の変化で闘病は変わる(5/5)~

文:高栖匡躬 愛犬の闘病では、飼い主は何度も選択を迫られます。犬が口をきけない以上、飼い主が愛犬に代って選択をし、経過を追い、検査の結果を待つしかありません。 そして――検査の結果が出ると、次の選択が待っています。 こと犬の(最後の)闘病に絞れ…

【絶食】【食欲不振】【食欲減退】食べない事にも意味がある ~今の”食”が将来の幸せをつくる(4/4)~

今の"食"が将来の幸せをつくる|4話 8話連載の最終回。 食べるだけでなく、食べない事も大切。 食べない意味を知ると、食事が変わるかもしれません。 基本は長い視野で食事を考えること。 良いフードにばかり目が行きがちですが、【粗食】も【食べないこと】…

【粗食】【食べムラ】【食欲不振】粗食のススメと、ネット情報の誤解 ~今の”食”が将来の幸せをつくる(3/4)~

今の"食"が将来の幸せをつくる|3話 食べムラを防ぎ、闘病、介護の食事を楽しいままにするには、【粗食】が大切。 ――警察犬の学校で学んだ、大切なことです。 ”食べれば良い”というものではない。 そして”食”は、犬の一生を通して設計するもの。 最期まで楽…

【食べムラ】【躾】食べムラ(我儘)を躾けることの意義 ~今の”食”が将来の幸せをつくる(2/4)~

今の"食"が将来の幸せをつくる|2話 美味しいものをたべさせてやりたい。喜ばせてやりたい。 飼い主ならそう思いますね。 では、それはいつ? 今? 将来? 病気でも、食事の時間を楽しみにさせたい。 介護になっても、食べる喜びを感じさせたい。 そのために…

【二次診療】【セカンドオピニオン】愛犬の闘病に大切なことは、タイミングと選択肢です ~これから闘病をなさる方へ~

作者からのメッセージ 愛犬の闘病に大切なことは、タイミングと選択肢です。 本話は、16話続いた『ルイの闘病記』のあとがきも兼ねています。 作者のまるさんは、自身の経験をもとに、闘病に大切なのはタイミングと選択肢だと語ります。 動物は口がきけない…

【食べムラ】【食欲不振】まず食べムラ(我儘)のない子に育てよう ~今の”食”が将来の幸せをつくる(1/4)~

今の"食"が将来の幸せをつくる|1話 食べムラ対策の記事には、不満を感じる。 なぜ食べさせるのか? 理由が書かれていない。 そして、時間の視点が欠けている。 今、選んだ食べものは、将来の幸せを作るのかもしれない。 逆に、将来の悩みの種になるのかもし…

【低アルブミン血症】5月10日 3日前のこと――虹の橋――(その2)~ルイの闘病記(16/16)最終話~

まるさんと、愛犬ルイの別れの話。 「ルイ!ルイ!」 私はルイを抱き上げ、何度も呼びかけました。 「嫌だ!」 別れの話はいつも切ないです。 しかし、闘病記で語られる別れにはどれも、飼い主が悲しみを乗り越えていく予感があります。 作者のまるさんは、…

【食べムラ】【食欲不振】【拒食】【偏食】【小食】【老犬(シニア犬)の食欲減退】言葉の意味にもムラがある ~あらためて”食”を考える~

言葉の意味にもムラがある ~あらためて食を考える~ ”食べる”にまつわる言葉は、似ていても、意味が違ってることがあります。 【食べムラ】【食欲不振】【拒食】【偏食】【小食】【老犬(シニア犬)の食欲減退】 ネットの記事は混乱しがち。 読む方でそれを…

【投薬】【食事】【療法食】食事と薬の切り分けは、飼い主の覚悟 ~闘病中は、大好物を守らなきゃ(後編)~

3話連載の、一番重要なポイント。 大好物を守るには、大好きなご飯と、大嫌いな薬を切り分ける必要があります。その具体的な方法とポリシーを、体験を元に書きました。 誤解している記事や情報が多いと感じます。 大事なのは割り切りと、覚悟。 (追記) ”…

闘病中の飼い主さんにかける言葉。励ましにふさわしい言葉とは? ~頑張れという言葉、ご意見への再考察~

文:高栖匡躬 当サイトWithdogではこれまで、”愛犬の闘病には別の視点があるのだ”ということを、お伝えしてきました。 愛犬が病気になっても、決して悲観的になる必要は無く、闘病だって介護だって、それまでと同じように楽しいのだということを知っていただ…

【前庭疾患】憎らしい病魔 - だけど間違えちゃだめ。憎いのはこの子じゃない。

前庭疾患は、様々な原因で平衡感覚をつかさどる前庭(三半規管の根っ子の部分)が侵されたことにより、平衡感覚を失ってしまう病気です。 軽度な場合は自然に治る、または体が慣れて不都合を感じなくなりますが、重度な場合は歩行困難にまで発展してしまいま…

老犬ってね、可愛さの宝石箱みたいだなって思うんです ~歳をとったらからこそ滲み出るもの~

老犬の可愛さを感じるには、ある種の気付きがいるように思います。 それまで出来たことが、ある日急にできなくなる。 階段を下りるように―― しかし、それを心配し、嘆くのは飼い主だけ。 犬は全てを受け入れて、前向きに生きる。 ありのままで良い、一緒に生…

飼主が流すもの、それは幸せの血の涙 ~血の涙に至る飼い主の思い(後編)~

文:高栖匡躬 前編記事の中で、愛犬の闘病時の飼い主の心情を、介護の経験者であるラフmom(樫村慧)さんが、”血の涙” と表現されました。 普段は使いなれない大げさな言葉――しかしなぜか、その強い表現が、愛犬の闘病にはしっくりときます。 飼い主達は…

闘病に向き合う飼い主たちの葛藤 ~血の涙に至る飼い主の思い(前編)~

文:高栖匡躬 愛犬が重い病気にかかったとき、飼い主は急に不安のどん底に突き落とされる気分になりますね。筆者もそうでした。愛犬の闘病はほとんどの場合は、何も知らないところから始まります。どんな治療があるのか? どんな薬を飲むのか? 治るのか?――…

人は犬に育てられている。私はそんな風に思う。 ~娘の成長、そして歳をとった愛犬~

人は犬猫から、色々な事を教えられます。 その中でも、一番大きなものは ”忍耐” ではないでしょうか? 口のきけない犬猫にしつけをする。 病気をすればどこが悪いか、察するしかない。 それを何年も続けて、信頼関係が築かれていく。 そしていつの日か、飼い…