犬を飼うということ

いつまでも君と……

君が旅立つまでのこと

愛犬の闘病と介護に向き合う、飼い主さんたちへ

君を送る日の十戒 ~愛犬を看取る私たちの想い~

文:高栖匡躬 撮影:樫村慧 皆さんは『犬の十戒』をご存知でしょうか?犬と飼い主の適切な関係について、犬の方から飼い主に語りかけるお話です。飼い主と愛犬とが交わす10個の約束として書かれていて、敢えて分類するなら、詩の形態の1つと言えるでしょ…

それからのこと、それからの想い ~テツへの手紙(4/4)~

撮影&文:テツのママ テツがいなくなってから、不思議な事がおき始めました。我が家に1羽の鳥が訪れるようになったのです。 それはオーストラリア・マグパイと言っうカラス科の鳥で、毎日我が家へやって来ては、テツが生前していたような行動をとるのです。

私達が決めたこと、そして君が決めたこと ~テツへの手紙(3/4)~

撮影&文:テツのママ その夜、パパと私とテツの3人は、リビングに一緒に寝ました。テツは呼吸が苦しそうでした。しかし私はそんなテツをどうすることも出来ず、ただただテツの頭や身体を撫でてあげることしかできませんでした。 テツはたまに頭を上げては、…

覚えている? 楽しかったね ~テツへの手紙(2/4)~

撮影&文:テツのママ テツとの生活は、毎日、毎日とっても幸せでした。パパと口喧嘩をした時には、いつもテツが間に入って、じっと座って見守ってくれました。 私が悲しんでいると、そっと膝の上に顔を乗せて、まるで「どうしたの? 大丈夫?」と言っている…

君がうちにやってきたとき ~テツへの手紙(1/4)~

撮影&文:テツのママ ~愛しいテツへ~テツ、テツに初めてお手紙を書くよ。テツが初めてパパとママの元に来たのは2006年11月12日。生後2ヶ月の時で、体重はまだ4 kgだった。テツはとっても不安そうな顔をしていたね。「ここはどこ?」「なんで僕はここにいる…

『またね』という言葉 ~少しだけ考え方を変えてみようよ(3/3)~

文:高栖匡躬 前回に続いて、別れの言葉についてのお話です。皆さんにとって、うちの愛犬にふさわしい別れの言葉はみつかったでしょうか? 今回は我が家の、別れの言葉について書こうと思います。我が家は2年前に、『またね』と言って愛犬ピーチーを見送りま…

別れの言葉を準備している? ~少しだけ考え方を変えてみようよ(2/3)~

文:高栖匡躬 愛犬がいつの日か、旅立つ瞬間――皆さんは、どんな言葉を掛けてあげたいですか? もしも愛犬がもう老犬(シニア犬)だとすると、この質問は切実に思われるかもしれませんね。逆に、もしも愛犬がまだ若くて元気なら、こんなことはなかなか考える…

死は我が子を優しくつつむ ~少しだけ考え方を変えてみようよ(1/3)~

文:高栖匡躬 愛犬ピーチーがいなくなってもう2年が過ぎたのですが、時間が経って気が付いたことがあります。 ストレートに書くと、”死” に対するイメージが変わりました。今日はそのことを書こうと思います。

虹の橋・考察 ~知っていたようで、実は知らなかったこと~

文:高栖匡躬 今回の記事は、有名な『虹の橋』の詩に関する考察です。『虹の橋』は愛犬、愛猫を失った多くの飼い主たちの、心の支えになっていることで、知られてます。しかしながら『虹の橋』 は、間違った使い方をされるケースが頻繁にあります。 恐らくそ…

最後の瞬間まで喜びはあるもの ~終末期を楽しむと言う選択(3/3)~

撮影&文:高栖匡躬 看取りと言うのは、臨終の瞬間という意味もあるのですが、そこに至る手前の、ある一定の時間でもあります。 その時間は、さぞかし悲しいものだと思われかもしれません。しかし、そこにはちゃんと喜びも笑いもあるのです。 だだ、それを感…

別れは日常の先に ~終末期を楽しむと言う選択(2/3)~

撮影&文:高栖匡躬 愛犬が若かった頃、”看取り”は現実感の無い、無限の未来のことででした。何かとても壮大なドラマ(悲劇)のようにも思いました。元気一杯で目の前にいるうちの子が、この世を去っていく瞬間のことなど、全く想像がつかなかったのです。 …

泣いて見送る? 笑って見送る? ~終末期を楽しむと言う選択(1/3)~

撮影&文:高栖匡躬 今回から3回は、愛犬がこの世を去る、終末期のことを書きたいと思います。といっても暗い話ではなく、前向きな話です。 愛犬が日に日に弱って、そう長くはないだろうなと思った時、飼い主はとても不安になります。自分の経験に照らしてみ…

【精巣腫瘍】【看取り】何か食べたいものはないかい? ~ゆうすけの闘病記(2/3)~

撮影&文:ゆうすけパパ ここからは、ゆうすけの容態が変化してからの記録です。病気に対してはもう手の打ちようがなくなり、闘病というよりも、どんな介護をしていたを記していきます。 手の打ちようがないと言っても、諦めて投げ出したわけではありません…

【精巣腫瘍】【看取り】後悔はほんの少しだけあるよ ~ゆうすけの闘病記(1/3)~

撮影&文:ゆうすけパパ 私の大切な愛犬、ゆうすけは2017年11月14日に、虹の橋に出発してしまいました。病名は精巣腫瘍。悪性度が高かったため、発見から僅か1か月半後のことでした。 ゆうすけはとても頑張ってくれて、私は闘病には大きな後悔はありません。…

Withdogに手記を書いてみませんか?

手記を残してみませんか? 犬や猫との暮らしって、段々と慣れて当たり前になってしまいますよね。 奇跡のように家族になったのに―― 何でも無い日常は、本当は奇跡なのにね―― でも、その中にいる時は、気が付かないものなんです。だから――記事で残しませんか…

【看取り】【安楽死】消えない光 ~ラフと歩いた日々(3/3)~

撮影:樫村 慧(本作は2016年10月に執筆されたものです) 7月18日月曜、明け方。ラフが突然の下痢。トイレシートは敷いてあったが、お尻周りや尻尾が汚れてしまって、さあ大変。 お風呂まで連れて行くのは難しいので、その場で拭こうとするが、お尻を触られ…

【看取り】【安楽死】はじめてのご馳走 ~ラフと歩いた日々(2/3)~

撮影:樫村 慧(本作は2016年10月に執筆されたものです) 腎不全のラフの食事は、腎臓サポート食の缶詰とドライフードが半々だったのだが、やがて缶詰だけを残すようになった。明らかに食欲が落ちていた。 7月7日、七夕の暑い日。ラフはやはり缶詰は食べずに…

【安楽死】飼い主それぞれが考えたこと ~難しいからこそ考えてみたい(2/2)~

文:高栖匡躬 前回は記事を読まれた方が、自分なりに安楽死を考える時のガイドになるように、筆者の考えをまとめて見ました。 今回の記事は、以前に安楽死をテーマにした記事を書いた際に、読者の方々からいただいたコメントをまとめてみました。また、昨日…

【安楽死】皆さんはどう思いますか? ~難しいからこそ考えてみたい(1/2)~

文:高栖匡躬 安楽死について、皆さんはどう思いますか?或いは、安楽死について考えたことがありますか? とても繊細な話であり、賛否両論あるテーマですね。敬遠されがちな話なので、なかなか正面から扱う記事も少ないように思います。だから、敢えて……今…

選択こそが、飼い主の闘病なんだ ~視点の変化で闘病は変わる(5/5)~

文:高栖匡躬 愛犬の闘病では、飼い主は何度も選択を迫られます。犬が口をきけない以上、飼い主が愛犬に代って選択をし、経過を追い、検査の結果を待つしかありません。 そして――検査の結果が出ると、次の選択が待っています。 こと犬の(最後の)闘病に絞れ…

【看取り】【肺がん】3月29日、昼 さようなら、ピーチー ~うちの子が旅立つまでのこと(18/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― 驚くほど短くて、長い時間でした。 ピーチーに妙な兆候が見えたのが3月15日。この日で14日。ちょうど2週間です。 体感的には3か月はたっぷりありました。今でも日付を辿ると驚きます。「たった2週間だっけ?」 それほ…

【看取り】【肺がん】3月28日、夜 今夜は一緒に寝ることにします ~うちの子が旅立つまでのこと(17/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーの苦しさは、側で見ていてよくわかりました。しかし、文句も言わずにピーチーはそれに耐えていました。 いや、耐えていたのかどうかは分かりませんね。受け入れていたのは確かです。 安楽死の選択は、ずっと…

【看取り】【肺がん】3月28日、午後 生きようとする意思 ~うちの子が旅立つまでのこと(16/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーとの大切な時間は、刻々と過ぎて行きます。かなり苦しい状態だと言うことは、見るからにわかります。 筆者は、安楽死は肯定しています。賛成派というほど積極的ではありませんが、尊重すべき重要な選択肢であ…

【看取り】【肺がん】3月28日、早朝 また新しい朝を迎えました ~うちの子が旅立つまでのこと(15/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーの状態は劇的に下がる事はなくなりましたが、ゆっくりと下降していきます。 それを悲しむと言う気持ちはありません。全てを受け入れて、看取りという一連の時間の中にいたように思います。 ● ピーチーに「行…

【看取り】【肺がん】3月27日、夜 ピーチー、恐怖の防災点検 ~うちの子が旅立つまでのこと(14/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― この日は、これで3回目の記事更新でした。 刻一刻とピーチーの様子が変わり、それを書き留めていました。ブログの読者に伝えることも目的でしたが、それよりも自分の心の平静のためだったようにも思います。 文章に書…

【看取り】【肺がん】3月27日、夕方 呼吸が苦しいだけなのに ~うちの子が旅立つまでのこと(13/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― この頃には、もう深刻な状況が定常化していました。 いつ何が起きても不思議ではなく、ピーチーはもう明日を迎える事がないかもしれないと、常に思っていました。 ● しかしながら心は乱れるのではなく、逆に平静でし…

【看取り】【肺がん】3月27日、未明 最後の力を振り絞り ~うちの子が旅立つまでのこと(12/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― この段階になると、ピーチーの状態は刻々と悪くなっていきました。しかしながら、ピーチーはまだ生きようとしており、その姿に励まされる飼い主。 飼い主にできることは、もはやそう多くはありません。何が起ころうと…

【看取り】【肺がん】3月26日、夜 ピーチーは不思議な子 ~うちの子が旅立つまでのこと(11/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーは子犬のころから、食いしん坊でした。 いつも見事な食べっぷりで、かつて胆管閉塞を患い、いつ胆嚢が破裂するか分からないという時でさえ、医師が驚くほど食欲がありました。飼い主はとしてはその食欲が、決…

【看取り】【肺がん】3月26日、午後 今日はピーチーの月誕生日 ~うちの子が旅立つまでのこと(10/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーが劇症肝炎を患い、九死に一生を得てからの日々は、我が家にとってはボーナスタイムでした。 年に2回だけ、誕生日とクリスマスのお祝いだった大好物のウニは、毎月の月誕生日に上げるようになりました。 「…

【看取り】【肺がん】3月25日、夕方 ピーチーの好きな木の棒を取りに ~うちの子が旅立つまでのこと(9/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― この2つ目の記事を書きました。 自分で過去の記事を読んでみても、別れの覚悟が固まって行くのがわかります。はじめのうちは、否定(または疑い)だったように思います。やがてそれは、あるがままの全てを受け入れよ…