ここは『ハナちゃんの動物病院』(犬版)です。
今日はリンパ腫のお話ですよ。
リンパ腫は、リンパ球という体の中の免疫細胞が腫瘍化したものなんだって。
もともと体中を巡っている細胞なので、体の中のどこにでも発生する可能性があるらしいです。
飼い主さんが触って気付くこともあるようなので、早く見つけてあげてくださいね。
体表リンパ腫を触ってあげて
リンパ腫の治療で、週1回来院しているワンちゃんがいます。
元気も食欲もありますが、顎のリンパの腫れがなかなか小さくなりません。
リンパ腫という病気は、悪性腫瘍の中でも比較的多く見られるものです。
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犬の場合のリンパ腫は、発生部位によって5つに分類されます。
リンパ腫の種類
多中心型、前縦隔型(胸腺型)、消化管型、皮膚型、その他(節外型)
一番多いのが、体中のリンパが同時に腫れる多中心型です。
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体表リンパ節は、体表から触知できるので、飼い主さんがワンちゃんの体を触ることで腫れを発見することができます。
【体表リンパ節】
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定期的に体を触ってあげて、早期発見して欲しいと思います。
発生が多い犬種はゴールデンレトリバーやM.ダックス、バセットハウンド、ボクサーなどで、雄の方が多いです。
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猫ちゃんは白血病ウイルス感染や、猫エイズ感染があると発症のリスクが上がり、両方の感染があると75倍以上の発症率になるようです。
怖いですね
猫では、品種や性別による差はないみたいです。
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治療は抗がん剤を計画的に投与し、抑えていくやりかたです。
完治は難しいです。
原因もはっきりしてませんし、予防法もありません。
早期発見、早期治療で少しでも長生きさせてあげるしかありません。
うまく薬の効果があがってくれると良いのですが。
リンパ腫の闘病記
リンパ腫の闘病記が、こちらにあります。こちらは、作者の方が闘病記を書こうと思った理由が書かれています。
こちらには、闘病を始めてから、他の飼い主さんが書かれた闘病記を夢中で読んだというお話が。闘病記は治療の助けになるんですね。
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ハナちゃんママからのアドバイス
これまで一番多かったのは、下顎のリンパが腫れるものでした。
発症すると食欲が落ちたり元気がなくなったり、熱がでたりもします。
下顎のリンパは、触らなくても、みただけでもわかるくらい腫れます。
普段から定期的に体に触れるようにして、確認なさって下さい。
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【Withdogより】ここでご紹介したのは、病気を疑ってみる初歩的な知識です。もしもご家庭のワンちゃん、ネコちゃんに該当する症状があったら、すぐに動物病院を受診なさってください。
日光どうぶつ病院
ハナちゃんママが獣医さんになった理由は?
ハナちゃんが看板犬になった理由は?
【獣医師が犬を飼うということ】ハナがうちにうちにくるまで
▶ハナちゃんママ:犬 の診察記のご紹介
▶ハナちゃんママ:猫 の診察記のご紹介
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――次話――
【歯周疾患】
歯磨きはとても大事なんです
今日は歯周病のお話です。
犬にも(猫にも)あるのです。
1才の小型犬の90%は、もう歯周疾患を持っているそうです。
家庭犬は堅いものをあまり食べないから、罹りやすいのですね。
飼い主さん気を付けて、歯磨きをしてあげて下さいね。
――前話――
【心臓病】【心肥大】
早期の症状は咳です
今日は心臓病のお話。
犬は気付きにくいのですが、咳が1つのサインだっりします。
気管が圧迫されるんですね。
人間の場合と同じです。
早期発見と早期治療がとても大事です。
「年1回のチェックをおすすめします」
とハナちゃんママ。
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この記事は、まとめ読みでも読むことが出来ます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――ハナちゃんの動物病院(犬)・初回の記事です――
【尿石症】
膀胱炎や、尿経路の結石による痛み
膀胱炎などの症状から、発覚します。
場合によっては手術が必要になり、命にかかわることもある怖い病気。
意外に多いし、予兆もあるので、気を付けてあげてください。
ペットの闘病についてのヒント
臨床現場から見た、良い獣医師の選び方
”良い”獣医師選びは、飼い主の責任でもあります。
目的は常に動物の病気を治すこと。
そのために獣医師は何をすべきか?
そう考えると、自然に”良い獣医師”とは何かが分かってきます。
現場を知るからこそ出来るアドバイス。
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。