老犬アルバムは新しい思い出をつくること
#秘密結社老犬倶楽部のこと
闘病は病と闘うと書きますが、それって本当に闘いですよね。
きっと皆が、自分の弱い心と闘っているんだと思います。
『後になって後悔しないように、愛犬のために全力を尽くす』
言葉で言うと簡単ですが、実行するのはとても難しいことですよね。
だからこそ、 #密結社老犬倶楽部 の名のもとに、一緒に闘っている仲間がどこかにいると思うだけで、気持ちが軽くなれるのだと思います。
ここまで、私にとっての #密結社老犬倶楽部 の魅力を書いてきたのですが、これだけの力を、#秘密結社老犬倶楽部 の僅か9文字が秘めているわけです。
#秘密結社老犬倶楽部 は発明だと以前に書きましたが、本当にそうだなと思っているのです。
老犬(シニア犬)と暮らしている|愛犬が闘病中、または介護中|愛犬が亡くなってしまった|他の飼い主さんのことが知りたい|皆さんの頑張りをみて、元気をもらいたい
No.37は、ピーチーさん ボールが大好き
老犬アルバムNo.37のピーチーさんは、言わずと知れたWithdog『犬を飼うということ』と、Withcat『猫の話をしようか』の主宰であるピーチーパパの愛犬です。ピーチーパパのブログ『ピーチーはお風呂がきらいよ』に出会わなければ、私はサイトに携わることも、ライターとして記事を書くこともなかったことでしょう。
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私の愛犬ラフが腎不全とわかり、余命2年と言われた後、愛犬の闘病ブログばかりを読んでいた私は、ある日左目にアイパンチのブルテリアピーチーのブログを知りました。癲癇になってしまったと書かれたそのブログは、素人とは思えない文章と冷静な分析力、人を引き込むようなセンスがずば抜けていました。
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ピーチーが劇症肝炎で命を落としそうになった時、日々変わっていく病状と、そこから徐々に回復する様子を書いた内容には驚かされました。その経過が手に取るように理解出来たのです。
劇症肝炎を乗り越えて回復したピーチーは、それから半年を過ぎた頃肺がんでお空へと旅立ちました。その最期は清々しいほど爽やかなものでした。
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ピーチーパパが、今この withdogとwithcatを運営している原動力は、ピーチーへの愛情そのものであり、それほど愛されたピーチーに老犬アルバムに出てもらうことは、当たり前のことでした。
ピーチーがいなければ、この老犬アルバムも誕生することはなかったのですから。大好きなボールを加えたピーチーの写真は、いかにも元気一杯の、全力で遊ぶイメージそのままのブルテリアらしい微笑ましいものでした。
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ピーチーさんのお話は、「うちの子がうちにくるまで」でご紹介をさせていただいています。(全3話です)
No.38は、ジェニさん 毎日元気玉送るからね
No.38のジェニさんは、飼い主のジェニママさんが参加のご連絡をくださったお空組の老犬さんです。可愛らしいお顔がまっすぐとこちらを見ている写真は、カメラを構えた飼い主さんに全幅の信頼を寄せていることが伝わってくるものでした。
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そして「怪我や病気のお友達に、お空から毎日元気玉送るからね」というメッセージが、自分の愛犬はもう旅立ってしまったけれど、今この瞬間懸命に病気や怪我と闘っているワンコに頑張って欲しいという願いが込められていて、胸が熱くなりました。
同じ飼い主として、何か力になれないか、少しでもパワーを送りたい、そんな気持ちなのです。
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そんなジェニママさんから、老犬アルバムの配信日の夕方に、老犬さんをご紹介する私のツイートに、とても嬉しい言葉をいただきました。
「こうして沢山の可愛いワンコさん達のことも調べて、愛情込めて書いてくださっているのですね。宝物が増えました。」
こんな風に言っていただけたことに、私の方が恐縮してしまったくらいです。そんなジェニママさんは、いつもサイトで配信する私の記事を読んでくださっています。
応援していただけることが何よりの励みとなります。
No.39は、ドミノさん 今を生きる
老犬アルバムNo.39のドミノさんも、飼い主SONOMIさんからご連絡をいただきました。19歳4カ月でお空に旅立ったお空組さんです。
「ドミノは17歳まで病気一つせずに本当に元気で…私は愚かにもずっと傍にいると思い込んでいました」
そういう書き出しから始まるSONOMIさんからのメッセージには、突然の病になった愛犬を苦悩しながら看護してきた飼い主としての思いが綴られていました。
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17歳で角膜損傷により眼球を摘出したドミノさんは、急に目が見えなくなりました。真っ暗な世界で過ごすことを受け入れて、それでもひたむきに生きたドミノさん。
「自分だったら耐えられなかったと思います。犬は今を生きて、過去を思うことも、未来を思い煩うことのない、強い心を持っていると思います」
SONOMIさんは、メッセージの中に、そんな風に書かれていました。
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盲目になっても精一杯生きたドミノさんの、儚げな横向きの写真は、老犬と呼ぶのは気が引けるほど健気で可愛らしい写真です。
誰にも唸ったりすことのなく優しかったドミノさんらしい写真に、飼い主SONOMIさんからの〔会いたいなぁ…もう一度だけでいいから〕というメッセージが胸を打つカードに仕上がりました。
次のお話はラブラドール
次のNo.40の老犬さんは、私の大好きな犬プロ・大型犬軍団のラブラドールの1匹(私が勝手に命名しています)です。
季節を感じながら、山の中を歩くお散歩がいつも羨ましく思える老犬さん。
お楽しみに。
――つづく――
文:樫村 慧
▶ 作者の一言
▶ 樫村 慧:犬の記事 ご紹介
▶ 樫村 慧:猫の記事 ご紹介
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――次話――
次話は、No.40の、ジイターさんから始まる4ワンのお話です。
犬の平均寿命は15歳。老犬さんは出会った時点で、やがてお別れが来ることも分かっています。それでも――
老犬さんを応援するのということは、出合いと別れの繰り返しでもありますね。
――前話――
前話は、No.33の、ちょびさんの思い出からはじまる3ワンのお話
老犬には、たまらない魅力がある。
それはずっと犬を愛した人だけが実感できる、ご褒美みたいなもの。
現実にはつらい思いもあるけれど、#秘密結社老犬倶楽部 は、その気持ちを和らげてくれる言葉だと思います。
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この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――この連載の1話目です――
第1話は老犬アルバムがスタートした経緯をお知らせします。
老犬アルバムのスタートは、一匹の大型犬、タフィさんが旅立った時の飼い主さんの言葉がきっかけです。「大きくて優しい子、ありがとう、大好き」その一言が忘れられませんでした。どうしてもそれを、何かの形に残そうとカードを作りました。
大きくて優しい子が、老犬アルバムを作ったんです。
老犬アルバムのご応募方法はこちらです
老犬アルバムに必要なのは、下記の6つの情報だけです。
①愛犬の名前
②愛犬の年齢(~カ月まで分かると尚良し)
③飼い主の名前(~ママとか、ハンドルネーム)
④小型犬、中型犬、大型犬の区別
※人間年齢を換算するために必要です。
※超大型犬は大型犬、超小型犬は小型犬で換算します。
⑤愛犬への一言、または、愛犬からの一言
⑥お気に入りの写真1枚
下記(担当:樫村慧)にDMをお送りください。
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老犬アルバムのご応募方法はこちらです
老犬アルバムに必要なのは、下記の6つの情報だけです。
①愛犬の名前
②愛犬の年齢(~カ月まで分かると尚良し)
③飼い主の名前(~ママとか、ハンドルネーム)
④小型犬、中型犬、大型犬の区別
※人間年齢を換算するために必要です。
※超大型犬は大型犬、超小型犬は小型犬で換算します。
⑤愛犬への一言、または、愛犬からの一言
⑥お気に入りの写真1枚
下記(担当:樫村慧)にDMをお送りください。
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老犬アルバムと老猫アルバム
老犬アルバムはここからスタートしました。
長老のハリー君は2019年6月20日に17歳の誕生日を迎えて、人間年齢124歳です。
でも、犬は何歳になっても子犬のようです。
老犬アルバムは51匹目からVol.2に突入しました。
開始当初は51匹は遠い未来でしたが、沢山のご応募のお陰です。
犬は子犬や、成犬の頃には見せなかった姿を、老犬になってみせたりしますね。
毎日が新しい発見です。
老犬アルバムは101匹目からVol.3です。
飼い主が家に帰っても、ずっと寝たまま。若い頃はお迎えにきたのにね。
しかし、その寝姿がまた愛おしく感じます。
時々頑固者になるのは、人間と同じですね。
老犬アルバムは151匹目からVol.4です。
人間と犬。言葉は交わせないのに、なんとなく心が通いますね。
こうして欲しいと、飼い主が思ったことをしてくれることが時々あって、不思議だなあと感じるようになる。
飼い主も、愛犬が何を言いたいのか心で感じ取れるようになる。
老犬アルバムの猫版。老猫アルバムです。
犬と猫の違い-――、猫歳をとっても見た目が変わらないので、絵にかいたような老猫というのがいないんですね。飼い主さんの心の中で、この子も歳をとったなあと思ったときが老猫。老犬よりもカードの数は少ないのですが、どの子も飼い主さんの愛情いっぱいです。
樫村慧|他の作品
近しい方のペットが病気になったとき、一声かけてあげたくなりますね。
励ましてあげたいんです。でも、どんな言葉を掛ければいいのか?
経験した人なら分かりますね。悪気なく、心からの思いで掛けた言葉が、時に相手を傷つけてしますのです。
いつも散歩道で会っていた、土佐犬リンんちゃん。
いつしかそのリンちゃんは、散歩道に現れなくなりました。飼い主さんが人と会うのを避けるようになったのです。大型犬で闘犬の血が流れたリンちゃんには、いわれのない偏見の目が合ったのです。