チャベスの思い出

このエッセイは、2年前に去った私の愛犬チャベスの思い出を綴ったものです。
今も私は、大好きなチャベスのことを思い続けています。
もしも誰かから、私がペットロスかと問われれば、”それ”がどこまでのことを言うのかよくわからないので、自分では自分がペットロスなのかどうかはわかりません。
ただ今の気持ちとしては、チャベスを懐かしく思い出すという心境にはまだ至っていないように感じています。私は私と同じように愛犬を亡くし、その亡くした愛犬をずっと想い続けている方と、悩みを共有したいと思いました。
こんな方に:愛犬が亡くなってしまった|今も愛犬を忘れられない|なかなか次の子を迎える気持ちになれない|同じ思いの方はいらっしゃいますか?
我が家から最愛のチャベスが去って、2年がたちました。
私の周囲では、愛犬を亡くして、新しい家族に迎えた仲間たちもいます。私もいつかはと思いながら、相変わらずチャベスを想う日々です。
今日は私の大好きな、チャベスのことを振り返ってみたいと思っています。
少しの間、お付き合いください。
チャベスがうちに来たのは、2003年のことです。
当時私達夫婦には子供がおらず、息子を迎えたようなものでした。
その後私は、2人の息子を授かるのですが、チャベスが長男で息子たちはその弟でした。いつも3人は一緒にいて、一緒に育っていったんです。
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長男が歩きだしてからは一緒に遊んで寝ての毎日
こんな写真を見てしまうとまだ号泣の私です
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そのチャベスが2年前に私たち家族の元を去り、子供だと思っていた息子二人は、随分と成長しました。チャベスに見守られて大きくなった赤ちゃんたちも、もう中三と小三です。
私は涙もろくて、今もチャベスのことを考えると涙してしまうのですが、そんな私のことを子供たちは「目が充血してるよ」とからかいます。
先日は次男が学校の課題で、平成の思い出というタイトルの作文を書いてくれました。
内容はチャベスとの暮らしを綴ったものです。思えばうちの子供たちの平成は、ずっとチャベスと一緒だったんですね。
その作文を読んだ先生は号泣だったそうで、もちろん私も号泣です。
その作文をご紹介します。
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「へいせいのぼくの思い出」
みなさんはへいせいの思い出はありますか?ぼくの平成で一番心に残った思い出は飼っていた犬のチャベスの事です
チャベスは家族にとって一番上のお兄ちゃんでした
でも二年前の4月にお空へ旅立ちました
13歳半でした
ぼくが産まれたときにはもうチャベスはいました
小さいときはいつも一緒に昼寝をしたり、お兄ちゃんとチャベスと一緒にサッカーボールで遊んだり
いつも一緒にいました
チャベスのお誕生日にはお祝いもして楽しかったです
お空にいってしまって寂しいけれど、家族でお墓参りに行ったり、家の中にはチャベスの写真でいっぱいなので
心がいつもいっしょです
平成の思い出はチャベスでいっぱいです
みなさんも思い出を大事にしてください」
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先生はこんな感想を返して下さいました。
――先生の感想――
先生涙が出てきたよ。梅原さんとチャベスは本当に兄弟だったんだね。こんなにみんなに愛されたチャベスは、ぜったいに幸せにお空で暮らしてるね。
我が家では今も家族の写真の中では、チャベスが一番多いんです
チャベスに乗っかりながら歯磨きしていた長男、この写真は何歳の頃だろう?
3歳くらいかな~ チャベスと一緒になんのテレビを見ているのやら。
チャベスの首輪、首に食い込んでるし。
見つめ合う兄弟、何を語り合ってるんだろう。もう一度このときに戻って聞いてみたいことがたくさんあるな~
こんな可愛かった長男(過去形)も、もう中三で私の背(166cm)をとっくに抜かして173cm。180cmの夫さんをもうすぐ抜く勢いで、グングン育ってます。
チャベスもびっくりだね。
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自分の時の中三とは違って、今は勉強が本当に大変です。
塾の帰りも10時半で、寝るのは11時過ぎるんです。10時間は睡眠とらないと具合悪くなっていたのに、今は元気に頑張ってます。
男子バレー部も夏で引退! 入部したのがつい最近だったのに、ほんとに中学生活って早いですね。
チャベスの命日にたくさんいただいたお花は小さい器に入れ替えて、今も綺麗です。
写真も入れ替えてみたのですが、気付いたのは次男だけでした……
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チャベス、なんて可愛い
っていうと、「僕たちは?」って聞かれます
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いつもチャベスが座ってたところには――
お花を置いています
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子供たちとチャベスの成長記録は――
階段に飾ってます
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チャベスファミリーの写真も、もちろん飾ってます
帰ってきて真っ先に見れる位置に
これでみんなの疲れが吹き飛ぶ¥ぶといいな~
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下駄箱の上にはチャベスのリードやブラシなど置いて
チャベスの思い出いっぱいの我が家
チャベスがお空に旅立って、2年と5カ月になろうとしています。
旅立ってしまった日は、チャベスが痛い思いから解放されて良かったという思いなどもありましたが、日が経つにつれて、あのときの苦しんでいた姿や後悔、寂しさ、悲しさなどがだんだんと思い出されて、しばらくはパニック状態で、インターネットもテレビでの犬、外で歩く犬も見れませんでした。
子供たちと兄弟のように育ってきたチャベスは、私にとっては本当に家族だったのです。振り向けばいつも私を見つめていてくれていて――、まるで空気のように側にいました。チャベスがいなくなって、私の心にはぽっかりと、穴が開いてしまったのです。
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Facebookも閉じて、ブログも書けず、家族に支えてもらいながら仕事をこなし、なんとなくの毎日を2年続け、最近になってやっとインスタのお友達のワンコに癒されるようになりました。
「きっとチャベスは待っていてくれてる、また必ず会える」
ようやくそんな風に思えるようになってきたのです。子供の作文でもあるように、チャベスは永遠に心の中にいてくれてるんだと……
チャベスとの暮らしは、毎日が漫画のような楽しい日々でした。
次はそんな楽しかった日々を、楽しくお伝えできるようになりたいです。
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もしも願いが叶うなら
もう一度だけチャベスに会いたい
――チャベスの思い出|おしまい――
作:チャベスママ
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チャベスがうちに来るまで
ブルテリアは怖い犬だと思っていました。
しかし友人の愛犬ボブを見て、すっかりに虜に
とにかく可愛くて、従順で――
そのボブに子供が生まれ、すぐに会いに行きました。
思い思いに歩き回る仔犬たち
気付くと、足元にずっとついて来る子がいました。
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チャベスの老犬アルバム
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