犬を飼うということ

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【老犬さんに感謝】車椅子で爆走のマーチさん | No.52〜No.55 ~老犬アルバムの思い出(その18)~【老犬アルバムVol.2に】

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色々な思いを抱えながら、やはり老犬さんは可愛い 
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老犬アルバム|No.52 マーチ(飼い主:ててててさん)
 
老犬アルバムに想う
老犬さんとの出会いと別れ、そして老犬アルバム

私に出来ることは何かな?
と考えた時、老犬アルバムがありました。
人間年齢60歳を越えた老犬さんにエールを送るという企画ですが、実はそれ以外に想ったことがあります。

忘れないように、形を残して差し上げられるという気持ちです。

私のことを少しお話しましょう。
とてもありがたいことに、今も愛犬を覚えていてくれるお友達から、命日には花が届きます。お線香をあげに来てくださったお散歩仲間もいました。

最初は思わなかったけれど、愛犬が忘れ去られないというのは、結構――、いえ、かなり嬉しいことです。

この記事はこんな方に:
老犬(シニア犬)と暮らしている|愛犬が闘病中、または介護中|愛犬が亡くなってしまった|他の飼い主さんのことが知りたい|皆さんの頑張りをみて、元気をもらいたい

 老犬アルバムはVol.2に

老犬アルバムは、No.51のはなさんまでがvol.1。
No.52のマーチさんからは、いよいよvol.2へと突入しました。

老犬アルバムスタートからたった2カ月ほどで、51匹の老犬さんをご紹介出来るとは、担当する私もサイトとしても、想像すらしてなかったことでした。とても嬉しい想定外だったわけです。

驚きと感謝の気持ちが入り混じって、不思議な心境でした。
このまま老犬アルバムが続いていけるように、丁寧に誠実にやっていかなくてはならないと気持ちを新たにしてvol.2をスタートさせました。

 

 No.52は、マーチさん 時には爆走!

No.52のマーチさんの飼い主、ててててさんに、老犬アルバムへのご参加のお誘いをしたのは、スタートして1カ月半を過ぎた9月の初旬でした。

マーチさんが、ご自宅のお庭の芝生の上をぐるぐると回ったり、よろけそうになりながらゆっくり歩いているツイートを見ていたので、是非参加してもらいたい、という気持ちでした。

日々忙しく、バタバタと生きていると、こんなにもゆっくりとのんびりと過ごしている様子に心惹かれてしまいます。まるで、自分とは違う時間が流れているのではないか、と感じてしまうのです。

自分とは違う時間が流れているようなそのツイートを見て、心が浄化されていくような感覚になりました。まさに、それは老犬さんから発せられる異空間の魅力からくる感覚なのだと思います。

 「老犬アルバム、前々から目にしていました。うちの子もお願いしたいと思います」
そんなててててさんからのお返事に、ホッと安堵しました。

今も、18歳7カ月になったマーチさんは、いつものようにお天気の良い日は芝生の上で寝ていたり、「おっとっと」と転びそうになりながらぐるぐる回りをしています。

お家の中では、車椅子で爆走することもあるそうです。
それを見守るフォロワーさんたちも、心が浄化されていくような気持ちになっているのだと思います。

 

 No.53は、 元(げん)さん 強く生き抜いてくれた

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老犬アルバム|No.53 元(げん)(飼い主:さくさくさん)
 

No.53の元さんにも、飼い主のさくさくさんにご参加のお誘いをしました。

するとさくさくさんから、ご質問のお便りが――
「選ぶ理由とか何かあるのですか?カードはそれ以外に何かに使用するとかあるのでしょうか?」

確かにそうですよね、なぜ自分の愛犬が選ばれたのか、疑問を持つのもごもっともなことです。

「こちらからお声掛けするのは、老犬っぷりが素晴らしくて、私が是非ご紹介したいという時にお願いをしています。カードはアルバムに掲載してツイッターでご紹介するだけです。過去にご紹介した老犬さんをもう一度ご紹介したり、老犬アルバムの募集の際に使わせていただく場合があります」とお返事しました。

※最近では、記事の扉にも使わせていただいているので、ご説明の仕方は当時と今とはちょっと違っています。

そのようなやり取りをさせてもらった後、さくさくさんからいただいた写真は、元さんがご飯を食べているもので、メッセージは[君にいっぱいいっぱい感謝]でした。

そんな元さんが体調を崩して、ご家族が献身的な介護をしている様子のツイートを今年になってから見かけるようになりました。そして、4月半ば、さくさくさんの腕の中で元さんはお空に旅立ったのです。

17歳9ヶ月での旅立ちでした。

ツイッター上で犬や猫の訃報を見かけるたび、いつも飼い主さんのお気持ちを考えてしまいます。

その子たちが長年愛されて、幸せな一生だったと思うことで、少しだけ救われる気持ちになるのですが、それでもやはり、老犬アルバムや老猫アルバムに参加して下さった老犬さん老猫さんの旅立ちは、とても悲しく寂しく感じてしまうのです。

なかなか気持ちの切り替えが出来ずに、他のことが手につかない時もあります。元さんの訃報を知った時も、そんな状態でした。それでも、最期までしっかりと強く生き抜いた元さんを誇らしく感じました。

 

 鍵付きアカウントに思う

ツイッターをしていて気になることが最近あります。今までそうでなかったフォロワーさんが、急に鍵付きアカウントになっていた時です。

鍵付きアカウントになると、フォロワーさんだけにしかその人のツイートを見ることが出来ません。そして鍵付きの方のツイートをリツイートすることも出来なくなります。

老犬さんと暮らすフォロワーさんのツイートを、私はよくリツイートさせてもらうことが多いのですが。もしかすると、私がリツイートをしたことで拡散し、老犬さんと暮らすフォロワーさんのツイートに、心無いメッセージなどが入ることがあったのかもしれません。

 

そして私は、「その為に鍵付きになったのかなぁ?」などど、ついついネガティブな発想をしてしまうのです。そこが、SNSの難しさですね。痛感するところです。

言葉は、時に、深く人を傷つけてしまいます。刃物でつけたカラダの傷より、深い心の傷になることもあるのです。顔が見えないから、本名は知られてないから、そんな理由で、自分以外の人の心を傷つけていい訳がありません。

そして、言葉の受け止め方は、人それぞれ違います。同じ言葉でも、何も感じない人もいれば、とても気になってクヨクヨ考えこんでしまう人もいます。

Withdog、Withcatに携わる人間として、それを肝に銘じて、言葉を選んでいかなくてはいけないなと気を引き締めています。

 

 No.54は、 マックスさん 天使が豹変

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老犬アルバム|No.54 マックス(飼い主:すかいははさん)
 

No.54のマックスさん、No.55のすかいさんの飼い主、すかいははさんは、サイトの主宰のブログ仲間の1人です。すかいははさんには、『うちの子がうちにくるまで』も書いていただいています。

上の『うちの子がうちにくるまで』にも書かれていましたが、ゴールデンリトリバーのマックスさんは、ご主人の「家を建てたら犬を迎えたい」という、長年の夢を叶えるためにやってきました。

実は、それって我が家と全く同じなんです。うちの主人も、子供の頃から犬が好きで、何匹かは飼っていたそうです。

家を買うことになった時、私はマンションでも良かったのですが、主人が一戸建てにこだわりました。その理由は、犬を迎えるため。それも大型犬のゴールデンリトリバーでした。

新築の家に、やんちゃなゴルの子犬を迎えると、大変なことになるのは、誰よりも私が知っています。天使のように可愛らしいゴルの子犬が、家中を噛んだり爪を立てたり。それはもう傷だらけになりました。

ある程度大きくなってからも、スリッパや毛布、カーテンなど、破壊されたものは数知らず。それでも、犬と暮らす幸せは、何ものにも変えられないことですけれど。

 

 No.55は、 すかいさん やんちゃなグレートピレニーズ

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老犬アルバム|No.55 すかい(飼い主:すかいははさん)
 

マックスさんが6歳になった頃、すかいははさんのお家では、ルークさんというグレートピレニーズを迎えたそうです。

すると、それまでやんちゃだったマックスさんが立派なお兄さんになり、ルークさんに犬社会の事や、すかいははさんのお家のしきたりを教え込んでくれたそうです。犬ってすごいですね。

ルークさんは若くして亡くなってしまったそうですが、その後、マックスさん10歳の時にやってきたのが、グレートピレニーズのすかいさんです。

すっかり歳を取ったマックスさんが、やんちゃなすかいさんの面倒を見るのは大変だったでしょう。しかし、そのおかげでマックスさんは少し若返って元気を取り戻したそうです。

すかいははさんのお家の長男犬として、弟犬のお世話をしてくれたマックスさんは、すかいさんに看取られてお空に旅立ったそうです。

 

 次は、老犬さんと呼ぶのが申し訳ないほど可愛い女の子

ラフ_区切り

No.56の老犬さんは、老犬さんと呼ぶのが申し訳ないほどとても可愛らしい女の子です。

その老犬さんは、歩けなくなってしまったけれど、お天気のいい日には飼い主さんに抱っこされてお散歩にも出かけるというツイートを見ました。その可憐な老犬さんに、私からお誘いのご連絡を入れたのでした。

そのお話は、また次回に。

 

――つづく――

文:樫村 慧
 ▶ 作者の一言
 ▶ 樫村 慧:犬の記事 ご紹介
 ▶ 樫村 慧:猫の記事 ご紹介

――次話――

次話は、No.56の、ナツさんの思い出から始まる4ワンです。

私の友人が言いました。死は二度あると――
1つは肉体的の死。もう1つは記憶から消える存在の死。
私は愛犬の命日に花をもらうととても嬉しい。存在が生きているから。
#老犬アルバム には同じ思いを託しています。

 

――前話――

前話は、No.48の、チャチャさんの思い出から始まる4ワンです。

老犬さんとの別れを経験するたびに、自分と愛犬の別れを思い出します。
もう3年になるので、思い出すくらいのことでは心は傷ついたりはしないのですが、まだ完全に塞がっていないだろう傷口が、シクシクと痛むのを感じます。

まとめ読み|老犬アルバムの思い出 ④
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この連載の1話目です――

第1話は老犬アルバムがスタートした経緯をお知らせします。

老犬アルバムのスタートは、一匹の大型犬、タフィさんが旅立った時の飼い主さんの言葉がきっかけです。「大きくて優しい子、ありがとう、大好き」その一言が忘れられませんでした。どうしてもそれを、何かの形に残そうとカードを作りました。
大きくて優しい子が、老犬アルバムを作ったんです。

本サイトは、Teitterで毎日情報配信をしています。
※Teitterに登録しなくても読むことができます。 ツイッターマガジンへ

 老犬アルバムのご応募方法はこちらです

老犬アルバムに応募するのは簡単

老犬アルバムに必要なのは、下記の6つの情報だけです。
①愛犬の名前
②愛犬の年齢(~カ月まで分かると尚良し)
③飼い主の名前(~ママとか、ハンドルネーム)
④小型犬、中型犬、大型犬の区別
 ※人間年齢を換算するために必要です。
 ※超大型犬は大型犬、超小型犬は小型犬で換算します。
⑤愛犬への一言、または、愛犬からの一言
⑥お気に入りの写真1枚

Twitterからの応募となります。
下記(担当:樫村慧)にDMをお送りください。

 老犬アルバムのご応募方法はこちらです

老犬アルバムに応募するのは簡単

老犬アルバムに必要なのは、下記の6つの情報だけです。
①愛犬の名前
②愛犬の年齢(~カ月まで分かると尚良し)
③飼い主の名前(~ママとか、ハンドルネーム)
④小型犬、中型犬、大型犬の区別
 ※人間年齢を換算するために必要です。
 ※超大型犬は大型犬、超小型犬は小型犬で換算します。
⑤愛犬への一言、または、愛犬からの一言
⑥お気に入りの写真1枚

Twitterからの応募となります。
下記(担当:樫村慧)にDMをお送りください。

 老犬アルバムと老猫アルバム

老犬アルバムVol.1

老犬アルバムはここからスタートしました。
長老のハリー君は2019年6月20日に17歳の誕生日を迎えて、人間年齢124歳です。
でも、犬は何歳になっても子犬のようです。

老犬アルバムVol.2

老犬アルバムは51匹目からVol.2に突入しました。
開始当初は51匹は遠い未来でしたが、沢山のご応募のお陰です。
犬は子犬や、成犬の頃には見せなかった姿を、老犬になってみせたりしますね。
毎日が新しい発見です。

老犬アルバムVol.3

老犬アルバムは101匹目からVol.3です。
飼い主が家に帰っても、ずっと寝たまま。若い頃はお迎えにきたのにね。
しかし、その寝姿がまた愛おしく感じます。
時々頑固者になるのは、人間と同じですね。

老犬アルバムVol.4

老犬アルバムは151匹目からVol.4です。
人間と犬。言葉は交わせないのに、なんとなく心が通いますね。
こうして欲しいと、飼い主が思ったことをしてくれることが時々あって、不思議だなあと感じるようになる。
飼い主も、愛犬が何を言いたいのか心で感じ取れるようになる。

老猫アルバムVol.1

老犬アルバムの猫版。老猫アルバムです。
犬と猫の違い-――、猫歳をとっても見た目が変わらないので、絵にかいたような老猫というのがいないんですね。飼い主さんの心の中で、この子も歳をとったなあと思ったときが老猫。老犬よりもカードの数は少ないのですが、どの子も飼い主さんの愛情いっぱいです。

 樫村慧|他の作品

近しい方のペットが病気になったとき、一声かけてあげたくなりますね。
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