ろくすけの闘病記:癲癇/腎不全 21話
2016年9月20日 こんどはケガかい?
このところ穏やかに過ごし、発作もなく夜もちゃんと寝てくれたので、ほっと一息の母ちゃん。
しかししかし、ろくすけは母ちゃんを休ませてはくれなかった。
おむつに、血のようなものがついているのだ。
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「どうしたっ、一体どこから?!」
「痛いか? 大丈夫かっ?」
すぐにでも原因を見つけたいのに、体を触られるのが嫌いなろくすけ。
どこから血が出てるのかわからん・・
1日がたち、やっと発見。血の出どころは、足の付け根だった。
しかも、ぱっくりと切れているでないか。ひゃ~~( ゚Д゚)
すぐ病院に予約を入れ 数時間後病院へGO
「ずいぶん切れてますねえ、どうしたんだろうね?」
「ただ化膿してないので、消毒と塗り薬と抗生薬で治療しましょう」
そういいながら、先生がいつものように淡々とまったりと、傷口付近をバリカンしてくれた。
すると傷の表情がありありと・・・
見た目痛すぎるし~(>_<)
可哀想なろくすけ、痛いなら痛いって言ってよぉ。
犬は痛みを表さないというけど、もともとろくすけは小心者で、大げさなところがあった。だから痛みがあったら、ちゃんと主張してくれると思ってたのに――
原因は 後ろ足ハーネス
ろくすけが愛用している後ろ足ハーネスは、常時着用するために作られていない。
でもトイレのたびにつけるのが大変なので、ずーっとつけたままにしていた。
それが悪かった。
ろくすけが寝たまま、暴れて足を動かすたび、本来当たらない持ち手の部分が柔らかい足の付け根の皮膚に当たって、すりすり擦れて、結果ぱっくり・・
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まさかこんなことになるとは――
反省する飼い主。
おかげで、またもやお世話が増えてしまった。
1日数回、嫌がるろくすけを抑えつつ消毒と薬をぬりぬり。
しかもこれだと、おむつが傷口にふれるし。
どうしたもんじゃろなぁ・・・
ろくすけ、ごめんね。
気づいてやれなくて。
ハーネスの衣替え
足の付け根に切り傷ができたので、後ろ足ハーネスはしばらくオアズケとして、ベスト型ハーネスに衣替えをしてやった。
(ずーっと洗ってなかった後ろ足ハーネスは、今は物干しでブラブラ中)
お久しぶりベスト型ハーネス。
さあ、これでウンチの介助できるかなぁ?
付け根の傷は少しずつふさがっているように見えるけど、オムツをつけるとき、傷と擦れないように神経を使わねばならんので、ちょっと緩めにつけてやる。
するといつの間にかろくすけは、お尻丸出しで爆睡してて、オムツは輪っかのまま転がっている。う・・
そうなると、ご想像いただけると思いますが――
私はお掃除クリーナーを手に、這いずり回ることになるのであります(涙)
ろくすけ 動く元気があるのはうれしいけど――
頼むからオムツ外し術はやめて。
調子いいのか悪いのか・・
後ろ足ハーネスが使えなくなったので、ごはんのとき立たせることができなくなった。でも、相変わらずとくすけは食欲満開。
――これはめでたし。
力が入らなくて、くにゃくにゃの足なのに、キッチンに来たくて来たくて――
ろくすけは4度転びながら、ズリズリほふく前進でやってきた。
――その根性にアッパレ。
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でもね、実はもう3日もウンチが出てないろくすけ。
あんだけ食べてるのに――
それなりに体動かしてるのに――
これはイカン状態なんだろうと思いつつ、今日は出るかもと期待して3日。
また病院ってことになるのかな・・
明日出なかったら 病院に電話しよう。
あぁ、次から次へと心配が積み重なる。
ろくすけ、母ちゃんしわ増えるよ。
――調子は浮き沈み(5/10)つづく――
作:きづあすか
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――次話――
ろくすけにとって地獄の通院日。
最近ナックリングし始めたので、先生に車いすを買おうかと相談。
――購入決定だ。
血液検査の結果は少しだけど、いずれも改善
何が良かったのか?
考えてみると、”アレ”しか思いつかない――
――前話――
癲癇に加え、腎不全を抱えてしまったろくすけ。
幸い、食欲はまだ十分。
毎日のご飯の上には、これまでに母ちゃんが厳選したサプリがトッピングされている。
なかなか良いサプリに巡り合えない中で、今回は”食べる水素”というのを試してみたぞ。
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――この章の1話目です――
ろくすけは癲癇発作は5か月出ていない。
「もしかすると、本当に治ってしまった?」
いやいや、油断は大敵。だって、チックの症状は毎日起きている。
しかし、ろくすけよ――
立たなくなった後ろ足、なんとか復活しないだろうか。
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――この連載の第1話です――
今日から、きずあすかさんの愛犬、ろくすけ君の闘病記を連載します。
病名は癲癇。ある日突然に発症しました。
「あの病態は、飼い主の心を乱します」
その言葉に、経験者の方は皆うなずくことでしょう。
初回は、闘病記を残す理由です。
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てんかんについて、もっと知るには
医学的な知識を交えて『癲癇(てんかん)』を解説をしています。
何の前触れもなく、大発作ではじまることが多い病気です。
発作の見た目が激しいので、飼い主は気が気でありません。
――我が家も経験しています。
突発性で、1度で済む場合もあれば、何度も繰り返す場合も。
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賢い獣医師選び、動物病院びの記事です
続:獣医師選びの方法教えます
”良い”獣医師選びは、飼い主の責任でもあります。
目的は常に動物の病気を治すこと。
そのために獣医師は何をすべきか?
そう考えると、自然に”良い獣医師”とは何かが分かってきます。
現場を知るからこそ出来るアドバイス。
獣医師選び|名医とヤブ医者
記事の編集で、多くの体験談に触れていると、名医がいる一方で、信じられないヤブ医者もいる事がわかります。
そもそも動物医療は、ヤブ医者を生みやすいのかもしれません。
時には医師だけでなく、飼い主の方が悪いこともある。
理由を知れば、対策もできるのでは?
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。