犬を飼うということ

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【どれくらい幸せ?】両手一杯の幸せ、ラブさん | No.69〜No.72 ~老犬アルバムの思い出(その22)~【これくらい幸せ】

まっすぐに生きている老犬さんに、私達が励まされる 
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老犬アルバム|No.69 ラブ(飼い主:ラブのお姉ちゃん)
 
老犬アルバムに想う
老犬さんとの出会いと別れ、そして老犬アルバム

飼い主さんへのサプライズ。それって――
お空に行ってしまって、もう思い出が増えないと思っていた愛犬と、新しい思い出が作れるということでもありますね。

そんなことも、私のやりがいになっています。

色んなことを考えながら、今日もまた私老犬さんに出会います。
「今日の調子はどう?」
そういって、ツイッターの海の中を巡ります。
「ああ、今日は元気だね」「今日は具合が悪いの? 心配だね」
そんな風に声を掛けながら。

嬉しいときもあって、時々寂しい思いをしながら、それでも――
私は老犬さんが好きです。

この記事はこんな方に:
老犬(シニア犬)と暮らしている|老犬が可愛くて仕方がない|愛犬が闘病中、または介護中|愛犬が亡くなってしまった|他の飼い主さんが老犬にどう接していたか知りたい|皆さんの頑張りをみて、元気をもらいたい

 No.69は、ラブさん どのくらい幸せ?

「どのくらい幸せ?」
『こーのくらい』
その言葉と老犬さんが前脚を広げて寝そべっている写真――
No.69のラブさんの飼い主、ラブのお姉ちゃんさんの固定ツイートはこんなほっこりとするものでした。

18歳のラブさんのツイートを見つけた時、ラブさんは前庭疾患になっていました。
そして発症してから数日後、ラブさんはカリカリご飯をこぼしながら一生懸命に食べていました。

きっと斜頸が出て、うまく食べられなかったのでしょう。
「おかしいぞ」
と思いながらも、生きるためにご飯に食いつく姿は、犬のひたむきさと純粋さ、そして生への貪欲さが感じられて胸が熱くなったのです。

ラブさんは、飼い主さんが子供の頃に迎えた愛犬で、飼い主さんとラブさんは一緒に成長してきたそうです。

ラブさんの介護をしている飼い主さんのお腹には赤ちゃんがいました。そんな事情のあるラブさんを、老犬アルバムにお誘いしてもいいものか――
私は何カ月もの間、飼い主さんにお声をかけることは出来ませんでした。
しかし、ラブさんの様子も落ち着いているように見えた10月初旬、思い切ってお誘いのDMを送ってみたのでした。

3日後に届いた飼い主さんからの返信には、
『是非お願い致します。ラブの写真をPCに移したばかりなので、写真を選ぶ時間を少しいただきたいです』
と書かれていました。

ラブさんのお世話に加えて、新しく迎えた愛犬チワワのごまさんのお世話もある忙しい中、お返事をいただけたことがありがたく、お誘いして良かったと安堵しました。

ラブさんは、身重の飼い主さんの手厚い介護を受けながら昨年11月14日、18歳8カ月の犬生を生き抜いてお空に旅立ちました。ラブさんを応援していた沢山のフォロワーさんに見守られて、またご家族に愛されて、きっとラブさんは幸せだったと思います。

今でも『こーのくらい』と前脚を広げたラブさんの姿が、たまに目に浮かびます。

 

 No.70は、Chocoさん 胸に響く動画

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老犬アルバム|No.70 Choco(飼い主:mahoさん)
 

No.70のChocoさんも、多くのツイッタラーたちに愛された老犬さんです。

「もう立ち上がる力はありません。でも立ちたいです。歩きたいです。イメージトレーニングの成果もあったのか、壁にたてかけてあげたら、歩きました! あと27日経つと19歳です」

このツイートとChocoさんが壁つたいにゆっくりとふらつきながら歩く動画は、ものすごいリツイート数で、いいねの数も膨大でした。Chocoさんの姿がどれだけ多くの人の心に届いたのか、どれだけ多くの人が心を揺さぶられたのかがわかるほどの数でした。

この動画は、ふらつくChocoさんを目の前で応援する、同居犬のVivoさんも映っています。両目義眼のVivoさんは目が見えません。それでも、見えているかのようにChocoさんの前で応援しているのです。

おそらくこの動画を見た殆どの方は、それを知らないでしょう。
目の見えないVivoさんが応援している姿も、Chocoさんに負けないほど胸に響く、とてもとてもいい動画なのです。

そんなChocoさんの飼い主mahoさんから、老犬アルバムに参加したい、と連絡をもらったのは10月初旬でした。あれだけ多くの人を魅了したChocoさんが、老犬アルバムに参加してくださるとは、思ってもみなかったことでした。

そんなChocoさんの訃報が届いたのは、今年の4月でした。最後に撮ったというChocoさんの写真は、黄色が鮮やかなタンポポを頭に乗せているもの。

老犬さんらしい柔らかいお顔をタンポポが優しく引き立たせているような、胸に残るいい写真でした。

 

 No.71は、アッシュさん 絶対に忘れない

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老犬アルバム|No.71 アッシュ(飼い主:みゆぞうさん)
 

No.71のアッシュさんは、キリッとした美しい顔立ちの老犬さん。
飼い主さんのみゆぞうさんから、老犬アルバムに参加したいと連絡をいただきました。

アッシュさんは残念ながらお空組ですが、闘病していた頃には、No.16の晢さんのママさんや他の飼い主さんから沢山の応援をもらっていたそうです。アッシュさんのご紹介ツイートをした時に、その晢ママさんがメッセージを入れて下さいました。

「あーちゃんが最後まで頑張っていたのを絶対に忘れない」

この一言を読んで、アッシュさんが最期まで病気に負けずに生き抜いて、その犬生を全うしたことが伝わってきました。

みゆぞうさんは、現在アカウントを変更されたようで、老犬アルバムへの参加のご連絡の際のやり取りが残っていないのですが、老犬アルバムに出てくださってから、記事の表紙にアッシュさんのカードを使わせてもらったご連絡をした際には、とても喜んでくださっていました。

聡明そうで、意思の強さを感じるアッシュさんのカードに刻まれた、「今までもこれからもずっと家族だよ。また会おうね」というメッセージには、みゆぞうさんにとってどれだけアッシュさんが大きい存在だったの分かります。

そこには、深い愛情が溢れていました。

 

 No.72は、メグさん クリクリとした大きな目

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老犬アルバム|No.72 メグ(飼い主:メッタンママさん)
 

次のNo.72はビーグル犬メグさん。
これまたビーグルの歌詠みさんから繋がるビーグル隊(これは私が勝手に呼んでいるビーグル犬仲間さん)の老犬さんです。

クリクリとした大きな目をしたメグさん。去年の夏、その浴衣姿を見た時には、あまりの可愛さに唸ったものです。

7月の終わりに、私から参加のお誘いをすると、ママさんにはすぐにご快諾いただきました。しかしながら、その頃メグさんのママさんは、様々なご事情で立て込んでいるご様子でした。もちろん急ぎのお願いではありませんので、ママさんが落ち着かれてからで大丈夫な旨をお伝えしました。

そして10月になり、ママさんから、キュートなメグさんの写真とメッセージが届きました。カードをお作りして、ご連絡した際には「老犬アルバムの参加ワンちゃんが沢山増えることを心から願っています」とあたたかいお言葉をいただきました。

そして私は、こんな風に老犬アルバムに参加してくれた老犬さんの飼い主さんからの、励ましがあって、老犬アルバムは1年も続けてこれたのだと実感しました。

厚かましい言い方かもしれませんが、老犬アルバムに参加してくれた老犬さんと飼い主さんは、私にとってはファミリーのような存在です。

この感謝の気持ちを忘れることなく、誠意を持って続けていかなくてはいけない、と自分に言い聞かせています。

 

次は、優しい飼い主に出会えた幸運な子

ラフ_区切り

次のNo.73の老犬さんは、13年間繁殖犬だったそうです。
保護犬さんのお話には、悲しい物語が往々にしてあるものです。とりわけ悪徳業者によって繁殖犬として飼われていた犬たちの悲惨さは、目を覆いたくなります。

そんな中で、優しい飼い主さんの元で幸せを掴んだ子もいる。
それは私にとって、大きな救いでもありました。

 

――つづく――

文:樫村 慧
 ▶ 作者の一言
 ▶ 樫村 慧:犬の記事 ご紹介
 ▶ 樫村 慧:猫の記事 ご紹介

――次話――

次話は、No.73の、シファさんの思い出から始まる4ワンです。
ただいま、記事の作成中です。

――前話――

前話は、No.64の、HANAさんの思い出から始まる5ワンです。

老犬アルバムに登場していただいた老犬さんのお写真は、記事の扉や告知でも使わせていただいています。飼い主さんが意識していないとき、不意に愛犬との再会があってもいいなと思っているんです。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この連載の1話目です――

第1話は老犬アルバムがスタートした経緯をお知らせします。

老犬アルバムのスタートは、一匹の大型犬、タフィさんが旅立った時の飼い主さんの言葉がきっかけです。「大きくて優しい子、ありがとう、大好き」その一言が忘れられませんでした。どうしてもそれを、何かの形に残そうとカードを作りました。
大きくて優しい子が、老犬アルバムを作ったんです。

本サイトは、Teitterで毎日情報配信をしています。
※Teitterに登録しなくても読むことができます。 ツイッターマガジンへ

 老犬アルバムのご応募方法はこちらです

老犬アルバムに応募するのは簡単

老犬アルバムに必要なのは、下記の6つの情報だけです。
①愛犬の名前
②愛犬の年齢(~カ月まで分かると尚良し)
③飼い主の名前(~ママとか、ハンドルネーム)
④小型犬、中型犬、大型犬の区別
 ※人間年齢を換算するために必要です。
 ※超大型犬は大型犬、超小型犬は小型犬で換算します。
⑤愛犬への一言、または、愛犬からの一言
⑥お気に入りの写真1枚

Twitterからの応募となります。
下記(担当:樫村慧)にDMをお送りください。

 老犬アルバムと老猫アルバム

老犬アルバムVol.1

老犬アルバムはここからスタートしました。
長老のハリー君は2019年6月20日に17歳の誕生日を迎えて、人間年齢124歳です。
でも、犬は何歳になっても子犬のようです。

老犬アルバムVol.2

老犬アルバムは51匹目からVol.2に突入しました。
開始当初は51匹は遠い未来でしたが、沢山のご応募のお陰です。
犬は子犬や、成犬の頃には見せなかった姿を、老犬になってみせたりしますね。
毎日が新しい発見です。

老犬アルバムVol.3

老犬アルバムは101匹目からVol.3です。
飼い主が家に帰っても、ずっと寝たまま。若い頃はお迎えにきたのにね。
しかし、その寝姿がまた愛おしく感じます。
時々頑固者になるのは、人間と同じですね。

老犬アルバムVol.4

老犬アルバムは151匹目からVol.4です。
人間と犬。言葉は交わせないのに、なんとなく心が通いますね。
こうして欲しいと、飼い主が思ったことをしてくれることが時々あって、不思議だなあと感じるようになる。
飼い主も、愛犬が何を言いたいのか心で感じ取れるようになる。

老猫アルバムVol.1

老犬アルバムの猫版。老猫アルバムです。
犬と猫の違い-――、猫歳をとっても見た目が変わらないので、絵にかいたような老猫というのがいないんですね。飼い主さんの心の中で、この子も歳をとったなあと思ったときが老猫。老犬よりもカードの数は少ないのですが、どの子も飼い主さんの愛情いっぱいです。

 樫村慧|他の作品

近しい方のペットが病気になったとき、一声かけてあげたくなりますね。
励ましてあげたいんです。でも、どんな言葉を掛ければいいのか?
経験した人なら分かりますね。悪気なく、心からの思いで掛けた言葉が、時に相手を傷つけてしますのです。

いつも散歩道で会っていた、土佐犬リンんちゃん。
いつしかそのリンちゃんは、散歩道に現れなくなりました。飼い主さんが人と会うのを避けるようになったのです。大型犬で闘犬の血が流れたリンちゃんには、いわれのない偏見の目が合ったのです。

 

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