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【低アルブミン血症】5月10日 3日前のこと―虹の橋―(その1)~ルイの闘病記(15/16)~

ルイの闘病記:低アルブミン血症  低アルブミン血症_闘病記

撮影&文|まる
 
回想

ルイは前回の闘病記を書いた5月6日の翌日。7日に天国に行きました。
私はすぐにそれを闘病記に書く事ができず、やっとそれを報告したのは、更に3日後の10日でした。

この日のことは今も鮮明に思い出します。
そして思い出すと涙が溢れてしまいます。

ルイはとても甘えん坊で、手のかかる、可愛くて愛しくてとても大切な家族でした。
もっとルイのお世話ができる時間を、神様にお願いしたかったけど――

ルイはきっとつらい治療から離れて、虹の橋で元気に、私たちを見守ってくれていると思っています。そしてルイのことだから、今頃はむこうでイタズラばかりして、まわりを困らせてるかもなんて(笑)

 当時のブログより -突然のお別れ

――5月7日、夜――

ルイは虹の橋へと渡っていきました。
回復すると信じていたけど……
突然のお別れ。

ルイを失って
悲しくて寂しくて
心にぽっかり穴が空いてしまった。

ルイの死を受け入れがたくて……
どうしてもっと前に、病気に気づいてあげれなかったんだろう。
なんでもっと早くに、病院に行かなかったんだろう。

 

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パピヨンの寿命は、10年~14年。
この病気にならなければ、もっと長生きできたのに。
私のせいで、寿命を縮めちゃったね。

なにが悪かったのか。
思い出すと、あれもこれもといろんな事が頭に浮かんでくる。

ごめんね、ごめんねルイ。

 ●

あの日の朝のルイは、散歩はそんなに歩かなかったけど、元気だったんです。
ウンチは前日のドロドロから、形のある粘土より少し軟らかいけど、いい状態になっていました。
これはフ―ドとササミの効果があったのかも!
と期待しました。

散歩から帰ってからも、とくに異変はなかった。
朝ごはんもササミをトッピングしたら、もっと食べたそうにさえしました。

 

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異変が起きたのは11時頃。
ルイの様子がおかしくなりました。
ブルブルとときおり、わずかに体が震えている。
呼吸も若干早い?

慌てて病院に駆け込みました。
病院に着いたときは、かなり体が震えていました。

 ●

診察室に呼ばれ、先生に状況を話し体重を計ると5.3キロ。
また腹水が増えてる――

エコーでも、腹水が増えているのを確認しました。
心臓には異常は見られず。
なにがルイを苦しめてるのか、先生にもわからず。

 ●

「腹水が増えているので苦しいのでは?」
と、私は先生に尋ねました。

先生は「腹水を抜いていいものか悩みどころです」と答えながらも、病院にお預かりで、腹水を少し抜いてもらい様子を見ることに。

 ●

「4時過ぎにお迎えに来て下さい」
そう言われ、心配しながら帰宅しました。

私はそれでも、腹水を抜いてルイは少しでも楽になっているはず、と思っていました。そう願っていました。

 

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4時をまわり、ルイのお迎えに。

ルイは病院で、3度ほど吐いたそうです。
呼吸は少し楽になっているものの、歩ける気力がない。

300ccの腹水を抜き、利尿剤と吐き気止めの注射をしたそうです。
吐いたことで考えられるのは、病院で緊張しているためなのか、腹水で胃が圧迫されたためなのか、ステロイドにより胃が荒れているためか――
原因がよくわかりません。

 ●

「7時までの間におかしいようなら、また連れてきて下さい」
そう言われ、いったん家に帰りました。

家に帰ったルイは、足どりは力なく、それでも歩いて休む場所を変えていました。
呼吸は苦しそうではなく、私は大丈夫そうかな? と様子をうかがっていました。

 ●

夕飯の準備をしていて、ふと気付くとルイがません。
「どこ?」
私は慌ててルイを探しました。
ルイのいた場所は、こたつの中。
病気になってからずっとこたつにはいらなかったルイが、自分でこたつにもぐっていました。

 ●

旦那さんが帰ってきてから、ルイは少しよろけながら、3度ほど休む場所を変えました。
その後ルイが、「撫でて」と私の横に来ました。
その背中を撫でていると、7時15分頃、心配になった先生が、病院から電話を下さいました。

ルイを見ると、とくに呼吸は荒くなく、苦しそうな様子がなかったので、「たぶん大丈夫です」と答えて、電話を切りました。

 

 ――【低アルブミン血症】闘病記・つづく――

文:まる
 ▶ 作者の一言
 ▶ まる:犬の記事 ご紹介

――次話(最終回)――

別れの話はいつも切ない。
しかし、闘病記で語られる別れにはどれも、飼い主が悲しみを乗り越えていく予感があります。
作者のまるさんは、どう思われたのでしょうか。

次話は本闘病記16話最終回です。

――前話――

闘病は文字通り、病気との闘いですが、同時に飼い主の心の闘いでもあります。
話すことのできない子と向き合い、小さなことで一喜一憂。
でも、小さなことを喜べるのは、とても大切なこと。
飼い主を喜ばせようとするその子に、応えてあげることだから。

まとめ読み|ルイの闘病記 ②
この記事は、下記のまとめ読みでも読むことが出来ます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この連載の1話目です――

まだ7歳の、元気な愛犬でした――
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そこで告げられたのは、受け入れがたい深刻な病名と余命でした――

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その時の飼い主の動揺は、計り知れません。
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 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

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