チョコラッの闘病記 第1章(1/3)
本記事は長期連載の1部。そしてチョコラッは3年目(2019年6月)を迎えて生存中です。
難病であっても希望を持ち続けたいと願う、飼い主の思いで書かれた闘病記です。
ペットに貧血の症状が現れ改善しない|非再生性免疫介在性貧血と診断された|治る見込みは?|治療法は?|どんな闘病になるのか心配|免疫系疾患の難しさを実感している|経験者の体験談が聞きたい
はじめに(これまでの経過)
わが家の愛犬、チョコラッは、現在『非再生性免疫介在性貧血』という病気と闘っています。病気の最初の確定診断は2016年11月2日に行なわれましたが、その予兆は10月26日からありました。
最初は鼠径ヘルニアとの診立て。しかし貧血の症状があり、そこから3回の血液検査ががあっての病気の確定です。
(実際には、11月2日にいったん確定したはずの診断が、11月24日に覆ります。それほど確定診断が難しい病気ということです。その様子はこの闘病記が進むと出てきます)
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聞くところによると、『非再生性免疫介在性貧血』は致死率が非常に高く、気付いたら時遅しで、すぐ亡くなってしまうケースが多いようです。
病名を告げられたときに、必死になってネット情報を探したのですが、獣医さんの小難しい、私には理解出来ない文献ばかりで、一般のブログなどがほとんどありませんでした。
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考えてみると当たり前ですが、愛犬が亡くなるってしまってからは、飼い主さんたちは皆、当時を振り返って、こんな治療してましたなんて書く気力にもならないでしょう。だから、一般の方が分かるような文章がないんだと思います。
私の拙い文章で、少しでも、「あぁ、こんな病気もあるんだな」って皆様に少しでもご理解頂けたら幸いです。
まずは10月26日のブログに遡って、闘病記を記していきたいと思います。
10月26日 検査 - 結構な貧血状態
チョコラッ、このところ調子があまりよくなくて、フード変えても、刻んでも、ふやかしても、食べたり食べなかったり。段々オヤツも食べなくなって、ゴハンの用意してても興味示さなかったり。
悪化してきた感じがあり、病院に連れて行きました。
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主人と私は9割方、歯が悪いのだろうと決め込んでいたのですが、
診察結果、歯は異常なく、前歯の歯肉後退も、この程度なら食欲低下に繋がらないと。
獣医さんが気付いたのは、歯茎の色でした。
「普通より白いと思う。念のため血液検査します」と。
結果、貧血。それも、結構な貧血でした。
通常の値は37〜だそうです。
去年のチョコラッの値は42。つまり単純に考えて、今は去年の半分。
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「フードが合わないんですか?」
って聞いたら、
「そういうレベルの問題じゃないです。検査したいのでお預かりさせて下さい」
との回答。そしてチョコラッ――、半日検査入院。
胸部レントゲン、腹部エコー、尿検査。
問題の血液検査は、かなり詳細に――
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現段階で分かったのは、『鼠径ヘルニア(脱腸)』であるということ。
腸が筋肉の隙間から飛び出ているらしいのですが、隙間が小さく、今は出たり入ったりするそうで、最悪、腸が出てる時にその隙間が閉まると腸閉塞で死んでしまうそうです。
手術をしなければならないようなのですが、まだ検査結果が出きっていないので、今すぐにはそれは出来ません。
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獣医さんによると、
「脱腸だけで、ここまでの貧血になるかは分からない。貧血に関わること全てを調べ尽くしてからでないと、まだ何とも言えない」
とのこと。
今は外注した血液検査の、結果待ちです。
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獣医さんの話によると、「免疫介在性溶血性貧血」と言う病気があるそうです。
もしそれだとすると、生存率が低いとのこと。
正直、激しく動揺しています。
まだ結果も分からないのに、動揺しても仕方ないのですが。
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脱腸に関しては、痛み止めをもらいました。
効果てきめんで、薬を飲んだら、普通粒のフードを結構な速さで食べました。
どうやら脱腸で痛みがあり、食欲がなかったようです。
貧血の状態が酷いので、以後3日に1回くらいのペースで通院して、血液検査することになりました。
もっと書きたいことが沢山ありますが、長くなりますので、次回にします。
結果待ちの状態なのに、心配かけさせるような内容になり申し訳ありません。
今日の様子は
本人は昨晩痛み止めを飲んでから、すこぶる元気です。
吠えると脱腸し易いから吠えさせないように言われたのですが、いつも通り元気に番犬気分で吠えて困っております。
――【非再生性免疫介在性貧血】病名確定まで(1/3)・つづく――
文:らぶプー
▶らぶプー:他の作品一覧
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――次話――
病名確定までの検査が続きます。
記事内では、免疫介在性貧血である可能性にも触れられますが、
この時点ではその確率は低いとの判断……
貧血には色々な理由が考えられるので、”免疫介在” に行きつくのに時間がかかるのです。
本話は、それが分かるようなお話です。
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この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
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おすすめの闘病記です-自己免疫不全
非再生性免疫介在性貧血の原因でもある、自己免疫不全に関する、体験を元にしたコラムです。
2015年のある日、作者の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。
しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。
低アルブミン血症も、自己免疫不全によっと発症する病気です。
16話続いた『ルイの闘病記』のあとがきです。
作者のまあさんは、自身の経験をもとに、闘病に大切なのはタイミングと選択肢だと語ります。
動物は口がきけないか。だから飼い主に全てが委ねられる。
飼い主のまあさんと愛犬ルイは、しっかり闘いました。
出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。