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【非再生性免疫介在性貧血】8月13日 免疫抑制と診療記録 ~1年生存率5割って(14/22)~【闘病記】

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チョコラッの闘病記 第4章(14/22)
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撮影&文|らぶプー(本記事は2017年に執筆されたものです)
 
この闘病記は

本記事は長期連載の1部。そしてチョコラッは3年目(2019年6月)を迎えて生存中です。
難病であっても希望を持ち続けたいと願う、飼い主の思いで書かれた闘病記です。
初回記事はこちらです。チョコラッの闘病記 1話

こんな方へ:
ペットに貧血の症状が現れ改善しない|非再生性免疫介在性貧血と診断された|治る見込みは?|治療法は?|どんな闘病になるのか心配|免疫系疾患の難しさを実感している|経験者の体験談が聞きたい

 8月13日 免疫抑制ができていない

昨日のチョコラッ診察記録続きです。

昨日、今迄のチョコラッの血液検査結果を全部ひっくり返して見直してました。

現在リンパ球が1380と上がってしまったことから見ても、医師に言われた通り免疫抑制出来ていないと思う。

リンパ球が上がるのは免疫抑制出来ていないということ。

免疫抑制出来ない→免疫暴れ出す→赤血球破壊→貧血が進む。

いつも医師がスライドに血を垂らして、細胞がどのくらい壊れてるか顕微鏡で確認するのですが――

これまでは
『壊れてるのもあるけど、スライドに落とした衝撃で壊れることもあるし気にしないでいいですよ』
って言われてたのに――
昨日初めて医師の口からこう言われました。

『スライドの赤血球を見ても大分壊れてます』

もう大学病院に転院した方がいい時期に来てるのでは?とも思ったんだけど、
今の担当医師は、チョコラッの血液検査の結果を大学病院に伝えて、指示を仰いでるんだよね。

外傷の怪我とかではないから、チョコラッが直接大学病院に行っても変わらないよね?
お薬と血液検査結果が全てだよね。

ブログ色々拝見してたら、チョコラッと同じ病気で、今チョコラッが飲んでるお薬アトピカはお値段が高いから、とアトピカ試さず、昨日書いた副作用が深刻なお薬を先に処方した大学病院もあるらしく。

それ聞くと、大学病院だからいいってものでもないのかな?と思ったり――
考えちゃうね。

今の医師はいつも、3つくらい選択肢を挙げてきて、医師と一緒に薬や治療方を決める感じで、一方的に「この薬出しますから」って感じではないから、そこは有難いのかな。

 

 リハビリは今はお休み

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最近のチョコラッの、椎間板ヘルニアのリハビリ状況はと言いますと、赤血球が貧血値に入った辺りで中止することにしてるので、今はお休み。

お散歩はずっとバギー。
バランスボールもお休み。

室内は自力で歩けるのですが、脚が悪く、更にプレドニンの副作用で怠く、本人極力歩きたくないわけです。

特に滑りやすい廊下は歩くの拒否!
抱っこされるのを待つ。
こちらも、病気だし老犬だしと甘々になっちゃって、結局抱っこ移動しちゃう。

そんな中、この前、ワンズにお留守番してもらおうと、私だけスタスタと廊下に行ったら、リビングにいたチョコラッが、玄関までダッシュ!
「お留守番イヤだ〜!!」と必死で付いてきたわけですが。
まぁ、そのスピードがメッチャ速かったんですよ。(・_・;

今はワンワン運動会も行かなくなったけど、こんな速く走れるなら、50m走余裕だなって感じでした。(笑)

チョコラッ、いつもはこんな風にゴロゴロと
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いつも私にこの後ろ姿見せながら寝てる

色々と心配はあるものの、チョコラッは今は変わらず元気ー!!
PCV25切るくらいまでいつもと様子変わらないんだよね。
だから、発見が遅れてしまう怖い病気でもあります。

(オマケ)
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新しいオモチャ買ってもらったのに
オモチャだと気が付かないチョコラッ
ただただ遊んでもらえるのが嬉しくて、笑っちゃうの^ - ^

アトピカ効きますようにー!

  

――【非再生性免疫介在性貧血】1年生存率5割って(14/22)・つづく――

文:らぶプー
  ▶らぶプー:他の作品一覧

――次話――

チョコラッの血液検査をしました。
結果は――
下がり続けていたPCV(血球容積)の下降が止まった!
どうやら、倍に増やしたアトピカ(免疫抑制剤)の効果があったらしい。
――これで、副作用の強い薬を使わずに済む。
ホッと一息の飼い主でした。

――前話――

血液検査の結果、チョコラッの貧血が進んでいました。
今の免疫抑制剤のアトピカが、効かなくなった可能性が高い。
しかし――
代わりとなる薬には、どれも深刻な問題が。
窮地に立たされた飼い主。
一体、どうすれば?
――これ、病気は違いますが、うちのピーチーと全く同じ状況です。
――免疫系は、やっかい。

まとめ読み|チョコラッの闘病記 ⑧
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この章の最初の記事です――

血液検査の結果は良くない。薬の効果がなかなか安定しない。
有効成分の血中濃度と効果はまた別だし、医師もまだ正確な判断が出来ない。
体調が良いのは救いなのだけれど……
頭の中を、不安がグルグル回る。

――この連載の最初の記事です――

この病気は、自己免疫不全で起きるもの。
自分の免疫が、自分の体を攻撃し始めるのです。
病原菌やウィルスが見つかるわけでもなく、CTやMRIにも病変が映りません。
なんとなく調子が悪い……
病院に行っても原因不明。
しかし、状況は悪化していく。
何故――

チョコラッの闘病記は、そんな飼い主さんの記録です。
まずは病名が確定するまでのお話から。

 ステロイド、免疫抑制剤の闘病記

ステロイドの減薬|体験談と闘病記

ステロイド剤は一般的な薬であるにも関わらず、必要以上に嫌われているように感じます。その原因として、適切な使用方法が行われておらず、そのために無用の副作用を被る場合が多いのだと想像できます。

実際に飼い主さんたちが書いた体験談(闘病記)を読むと、動物医療の専門家である獣医師でさえ、ステロイド剤の功罪を良く知らないで使っている場合が多いように思えるのです。

免疫抑制剤|体験談と闘病記

愛犬ピーチーの体験談、今回は免疫抑制剤です。
ステロイド剤から免疫抑制剤への切替は簡単ではありませんでした。
今回はその難しさの実例を。
犬の原因不明の病気の影には、自己免疫不全があるように思います。
実は多くの犬が、無縁でないのでは?

 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

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