犬を飼うということ

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【犬との出会い】うちの子は動物園生まれ ~太郎がうちにくるまで~【会ってしまったら一目ぼれ】

うちの子がうちにくるまで|No.29 f:id:masami_takasu:20181010221619j:plain

撮影&文|Chobi
  
今日のお話は

フレブルの思い出――
今から20年も前のこと。出張先の大阪で、目の前を横切った自転車のカゴの中に、見慣れぬ生き物が乗っていた。その風貌は強烈で、一瞬で脳裏に焼き付いた。

吸い寄せられるようにその行方を追うと、僅か50mほど先のコンビニに自転車は止まった。
反射的に筆者は走り出していた。

その生き物は店の外にリードでつながれていた。しゃがみこんで観察すると、それは犬だった。ブルドッグのようだがそうではない。見たことのない犬種だった。ボディーは白い毛で、ブチの有り無しはもう覚えていないが。尻尾の付け根部分だけ、黒いリングのようになっていたことだけは、鮮明に覚えている。

しばらくすると、飼い主さんが店から出てきたので、思い切って声をかけた。
「なんという犬種ですか?」
「フレンチ・ブルドッグと言います」

それが、生まれて初めてのフレブルとの出会いだった。
今日はそんなフレブルの、うちにくるまでです。

 

今回は我が家の、太郎のことを書きましょう。

太郎は私が迎えた6番目の子です。
最初の子、”おいで”は猫でしたが、それからはずっと犬でした。ちょび、ごはん&おかずの兄弟犬、花ちゃんと続いてからの太郎です。

太郎は、香川県のしろとり動物園で生まれました。
しろとり動物園は、虎の赤ちゃんを育てたフレンチブルドッグ『ナナちゃん』が某テレビ番組で紹介され、有名になったところです。

 

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これは2011年4月26日に
テレビで紹介されたときのナナちゃんです

太郎は2006年7月4日生まれです。
2歳のナナちゃんが虎の赤ちゃんの育児を始めたのが2007年4月26日。
太郎はナナちゃんと親戚かもしれません。

これが太郎
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似ていませんか?

太郎は若いときから大きな犬の前でも悠然としていました。
それに歳を重ねて泰然自若の雰囲気もあります。
虎の子を育てたフレンチブルドッグの血筋かな…なんて親バカに考えています。

 

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さて、それではどうして太郎がうちの子になったのでしょう。
話は12年前に遡ります。

花ちゃんがトイレの場所をなかなか覚えられず、私が毎日毎日、花ちゃんの躾に格闘している頃のこと。
花ちゃんパパは突然に、「インターネットでみつけた、しらとり動物園のフレンチブルドックの子犬が欲しい」と言い出しました。

 

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「嘘でしょう?」
と私。私は花ちゃんパパの冗談だと思い、端から話を聞いていませんでした。
でも、花ちゃんパパは私のことは無視して動きはじめます。しろとり動物園に連絡を取り、仔犬を迎える準備を始めたのです。

それでも私は、どうせ諦めるだろうと思って無視です。

 

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そんな中で、ちょっとした事件が起きました。
花ちゃんパパ欲しいと言っていた仔犬が、水頭症になってしまって、飼うことができなくなったのです。これで諦めるだろう――、諦めるしかない――、と思った私。

しかし、花ちゃんパパにはしらとり動物園のスタッフさんから、「代わりに他の子犬はどうでしょうか?」という連絡が来たのです。

 

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花ちゃんパパから「別の子を迎えようと思う」と、もちかけられた私は驚きました。そして「水頭症の子はどうなったの?」と聞きかえしました。
無視を決め込んだ私の心が動いた瞬間でした。

私の悪い癖というか習性、行動パターンは、治りません。
あとは、花ちゃんパパに押し切られる形で「どうしても欲しいなら自分で買って、自分でお世話をしてください。」と、2頭目の仔を迎えることになりました。

 

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お迎えの日は、2006年9月17日になりました。
もちろん私も一緒に行きました。9ヶ月になった花ちゃんも連れてです。
花ちゃんと一緒にしろとり動物園に入ると、ホワイトタイガーが子豚のような花ちゃんを狙うように、檻の中をウロウロ歩いていました。

花ちゃんは色々な匂いに興奮して頭の上のホワイトタイガーには気がついていないようでしたが……

 

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そして太郎とのはじめて対面。
私は可愛い可愛いタイガーブリンドルの仔犬に一目惚れです。
家に連れて帰って『太郎』と名前をつけたのも私だったはずです。

「自分でお世話してください。」と言ったものの、花ちゃんパパには小犬の世話を任せられませんでした。ご飯をあげて、お下の世話から散歩、躾、ワクチン注射に連れて行くのも全て私でした。太郎も私について回ります。
花ちゃんがパパっ子で、いつもパパの側にいたせいか、太郎は私の側を片時も離れませんでした。

 

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太郎は今でこそ白髪になってしまいましたが、茶色の差し毛のタイガーブリンドルです。とても綺麗な子でした。
でも、写真映えが悪くて、顔は真っ黒で表情はわからず、とくに真っ白の花ちゃんと並ぶと、綺麗な差し毛が鮮明に写りません。
私はデジカメを買い換え、
カメラの性能で携帯を選ぶようになりました。

因みに私が今まで、太郎と離れて夜を過ごしたのはたったの2日間だけです。

 

――了――

うちの子がうちにくるまで|No.29
犬の名前:太郎
犬種:フレンチ・ブルドッグ
飼主:Chobi
 ▶ 作者の一言
 ▶ Chobi:犬の記事のご紹介
 ▶ Chobi:猫の記事のご紹介
ブログ:花と太郎
 
うちの子がうちにくるまで、とは
愛犬を家に迎えるまでの葛藤を、飼い主自身が、自分の言葉で綴ったエッセイです。
こんな効果もあります:愛犬、愛猫を今すぐ100倍可愛くできる、最も簡単な方法
 
犬や猫と暮らすあなたへ

『うちで飼えるかな?』
『きちんと面倒を見られるかな?』

犬や猫を、”はじめて”飼う時、ほとんどの方はこう思ったことでしょう。
平均年齢でいえば、15年も生きる小さな命を預かるのだから当然ですね。
我々はそこで大きな決心をし、葛藤を乗り越えたからこそ、今、犬や猫と暮らしています。

どうかその思いを、忘れないでください。
その時の思いがあれば、我々はどんな時でも犬や猫と暮らしていけます。

【飼えるかなより

――うちの子がうちにくるまで・次話――

パピヨンのメスは、初心者向きで飼いやすいらしい。
だからパピヨンを飼うことにした。当時は犬の飼い方なんて全く知らなくて――
やがて犬との暮しに慣れ、私は大人になった。
そして、犬に寿命があるってことを、すっかり忘れていた。

――うちの子がうちにくるまで・前話(2話構成です)――

先住犬の”ちぃ”は、どうもよその子に受けが悪い。
このまま犬の友達はできないの?
そんなとき、小さな白い犬を見かけたのです。
「ねえ、友達になってくれる?」

子犬の箱を受けとり電車に乗った作者。しかし事故のために大混雑。
優しい老夫婦の助けで、なんとか満員の車中を過ごします。
家へと急ぐ作者。迎える家族。
君は手荷物でうちに来たんだよ。

まとめ読み|うちの子がうちにくるまで(犬)⑦
この記事は、下記のまとめ読みでも読むことが出来ます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――うちの子がうちにくるまで、第1話です――

昔からいつかはワンを飼いたいと、ずっと夢見ていたんです。
でも、夢と現実の差はでっかいですよね。結局はずっと、実現できずじまい。
――そんな夢を叶えた飼い主さんのお話。
犬との出会いは運命に似ています。

 先住犬、花ちゃんのお話

先住犬、花ちゃんがうちにくるまで

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 出典

 ※本記事は著作者の許可を得て、下記のエッセイを元に再構成されたものです。

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