老犬への思い、家族への思い

カテゴリー:エッセイ、コラム
作者:奥村 來未
老犬の可愛さは、一緒に暮らした者にしかわからないかもしれません。
その可愛さを感じるのには、ある種の気付きがいるからです。
老犬と楽しく暮らすことは、犬の一生を味わい尽くす事でもあります。
可愛さの本番は、犬が歳をとってから。
さあ、楽しく過ごしましょう。
まるで、子犬のように可愛い老犬と。
【目次】
老犬への想い
老いに困惑しているあなたへ
~わたしが経験したこと、感じたこと~
老犬の可愛さを知っていますか?
子犬のように可愛い、老犬の可愛さを――
それに気が付くかどうかで、愛犬との関わりは変わります。
介護は苦しいの? それとも楽しいの?
可愛い老犬の介護は、可愛い子犬のお世話ととても似ています。
みんな気が付いたらいいのにね。楽しいんだから。
●
悲しくて怖いのは、本当は愛犬の方なんじゃないかな?
~老犬の介護を通して感じる事~
犬が元気一杯の時期から老犬で寝たきりになるまでは、平均寿命で考えると、僅か14年程しかありません。
急に衰えた自分に、犬は困惑します。
楽々飛び越えた段差につまづくようになり、大好きなソファーに飛び乗れなくなり。
自信を無くした顔を、今も忘れません。
そんな気持ちを、分かってあげたいですね。
●
老犬ってね、可愛さの宝石箱みたいだなって思うんです
~歳をとったらからこそ滲み出るもの~
老犬の可愛さを感じるには、ある種の気付きがいるように思います。
それまで出来たことが、ある日急にできなくなる。
階段を下りるように――
しかし、それを心配し、嘆くのは飼い主だけ。
犬は全てを受け入れて、前向きに生きる。
ありのままで良い、一緒に生きよう――
そう思った時にはじめて、視界が開けるような気がします。
●
寝相アートに込めた私の想い!
~いつだって気持ちは、あの頃のまま~
愛犬の介護を、したことはありますか?
愛犬はいつも飼い主を信じて、じっと見つめています。
見えない絆に気付く時です。
どんな状況になっても、楽しみも喜びもあります。
楽しめるか? 喜べるか?
それだけのこと。
病気になった愛犬を愛せるか?
たったそれだけのこと――
●
オススメはポジティブ思考
~老犬介護、皆さん牛になっていませんか?~
介護で飼い主は、ネガティブになりがちですね。
愛犬に出来ないことが増える度に、落ち込んだりして――
でも、出来る事を喜ぶことだってできるんですよ。
うちは、トイレが今でも思い出。
上手くできると愛犬は「どうだ!」って顔して、こっちも大喜びしてやって。
あれ、本人は嬉しかったんだろうなあ。
●
大切なことだから、つらいなんて思いたくない
~介護って、きっと自分の気持ちしだい~
老犬は可愛い。仔犬に通じる可愛さがある。いや、それ以上かもしれない。
何故あんなに可愛いのか?
――犬にとって、飼い主が全て。
そんな当たり前のことを、愛犬が衰えて初めて、実感するからかもしれない。
それとも、何年もかけて積み上げた信頼が、そうさせるのか?
老犬の介護って、気持ち次第で楽しくも辛くもなる。
●
作:奥村 來未
▶ 作者の一言
▶ 奥村 來未:犬の記事のご紹介
▶ 奥村 來未:猫の記事のご紹介
Follow @19990526Mack
解説:高栖匡躬
●
●
老犬アルバム・老猫アルバム
●
奥村來未|他のまとめ読み
私たちは犬に育てられている
奥村來未さんの”まとめ読み”続編です。
今回は家族への想いと、亡くした愛犬への想いが綴られます。
飼い主は犬に教わる事がとても多い。
そんなことを考える、”まとめ読み”
うちの子も、沢山教えてくれました。
立ち向かうこと。
――そして忍耐。
Mackの闘病記
奥村來未さんの愛犬、Mackの闘病記集です。
Mackが経験したのは、【膿皮症】【急性膵炎】【前庭疾患】の3つ。
どれも貴重な記録であり、愛犬と一緒に闘った飼い主のエッセイです。
最後に1つ。
なかなか語られない事も――
●
こちらのまとめ読みもどうぞ
『虹の橋』『犬の十戒』『犬猫は天国に行ける?』
犬や猫の飼い主には、『虹の橋』は定着しましたね。
『犬の十戒』もそうです。
良い詩だと思うのですが、筆者は少しだけ違和感を覚えました。
その理由を探ったシリーズ記事です。
ピーチー、お前は今どこにいる?
楽しくしてるよな?
みんな幸せだったかい?
犬や猫を飼った方なら、必ず一度は思うこと。
『うちに来て幸せだった?』
病気になったり、亡くなったりするとなおさらです。
『もし、よその子になっていたら』
でもね、その答えは決まっている。最初から。
『うちの子は、幸せだったよ』
――きっとね