ピーチーの闘病記:癲癇(てんかん)編
抗てんかん薬イーケプラがのおかげで、大発作がしばらくこなかったピーチー。
しかしこの日の夜に、5度目の大発作が起きてしまいました。
癲癇と言う病気は、しばらく発作が無くてホッとしているところに、いきなり次の発作が来がちです。発作の症状が厳しいだけに心の落差は大きく、そんな時は奈落の底に突き落とされるような気持になります。
当時のブログより
※文体は執筆当時のままです。
21時頃、夕食を食べている最中に、ドタンという音。
目の前でピーチーが倒れて、前足、後足が激しく空を掻いている。5度目のてんかん発作です。
●
今回は全く予兆がなく、本当に突然でした。
イーケプラの投与から6日経ち、血中濃度が下がってきている心配を、昼頃に記事としてUPしたばかり。もしもおかしな予兆があれば、さらにイーケプラを1クール与える予定でしたが、全くそれを感じることはなく、むしろこれまでで一番調子が良いくらいに思っていた矢先でした。
油断をしていたわけではないのですが、気付いてあげられずに、ピーチーには可愛そうなことをしました。
●
今日ピーチーには8時前にゾニサミドを与えたばかり。そろそろご飯を上げようと思っていた矢先でした。1度発作が来ると、重積してしまう傾向が経験上明らかなので、すぐにDVMs動物医療センター横浜に電話。タクシーを呼んで駆けつけました。少し前に、ピーチーを預けたまま、僕と奥さんだけで家に帰ってきたところです。
2回目の発作がくるかどうか分かりませんが、DVMsは24時間体制で医師がついているので、もしも発作が来た際には、即座に体内に脳圧を下げる薬を投入できます。そのために、ピーチーの足には留置針が刺されたままになっています。(今の段階では、留置針を刺しただけで、薬剤は体に入れてはいません)
ピーチー担当の脳神経科の先生は、日曜の診療日までいらっしゃらないので、今後の治療方針は今夜の経過を見ながら、明日以降に何らかの形でご相談することになります。
●
いつも僕の仕事部屋で
机の下で寝ていたピーチー
明日の朝には迎えに行ってやるからな
●
――癲癇闘病記・発作は嫌いよ(15/31)つづく――
文:高栖匡躬
▶プロフィール
▶ 作者の一言
▶ 高栖 匡躬:犬の記事 ご紹介
▶ 高栖 匡躬:猫の記事 ご紹介
Follow @peachy_love
――次話――
発作は嫌いよ|16/31
大事を取って病院で一泊したピーチー。
翌日迎えにいきました。
お腹ペコペコで家に着いたら、早速ごはん。
そして次にトイレ――
発作の度にトイレの躾がとれてしまうピーチーでしたが、今回はどうか?
注目の、発作後ファースト・オシッコです。
――前話――
発作は嫌いよ|14/31
イーケプラを服用して1週間。とても効いているように思えました。
安定感が違うのです。
しかし当時は新薬で、参考になる情報がほとんどありません。
そこでピーチーでの使用感をまとめました。
同じ病気で悩む飼い主さんと、情報を共有するために。
――この記事の初回です――
発作は嫌いよ|1/31
我が家の愛犬、ピーチーの癲癇闘病記です。
それはある日突然の発作からはじまりました。
予備知識もなく駆け込んだ救急病院。
発作は1回限りのものかもしれず、まずは様子見だそうです。
――僅かな希望
しかし、発作はその後も繰り返し襲ってきました。
おすすめの関連記事です
自己免疫不全|実は身近で起きていることかも
2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。
しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。
●
ステロイドの体験談|怖がらなくていい
ステロイド剤は一般的な薬であるにも関わらず、必要以上に嫌われているように感じます。その原因として、適切な使用方法が行われておらず、そのために無用の副作用を被る場合が多いのだと想像できます。
要は、ステロイド剤は飲むのも工夫、減らすのも工夫なのです。