ピーチーの闘病記:癲癇(てんかん)編
闘病記を書くようになると、ある時から何も起きない日がとても愛おしく思えてきます。
”何も起きない”という当たり前だったことが、当たり前ではなくなってくるのですね。
特に癲癇という病気はある程度悪化してくると、何もない日でも今にも何か起きるのではないかと毎日が戦々恐々なのです。ちょっとした仕草が、大発作の前兆ではないかと勘繰ったりして。
幾ら命には関わるものではないと言われても、癲癇のあの大発作は飼い主の心をかき乱すのです。
当時のブログより
※文体は執筆当時のままです。
今日は夕方から涼しくなったので、ピーチーと軽く散歩にいってきました。
昨日から、てんかんの軽い発作かと思われる妙な動きが2回あったので、今日は外出をせずにずっとピーチーの様子を窺っていたのですが、幸い大発作には至らすでした。
退屈そうなピーチーにリードを見せると、目が輝きます。
『やったー、散歩だ!』と言っているみたいです。
●
土手に出ると
綺麗な夕焼けでした
●
ゆっくりと土手沿いを歩きます
●
紫詰草の花が気になるようです
●
30分ほどぶらぶらしました
さあ、帰ろうか
●
帰り際、大好きな噴水の前で立ち止まります。
濡れるのが嫌いなくせに、ここの噴水だけは大好きなんです。
でも、夕方はもう水が止まっています。
●
さあ、本当に帰ろう
100mほど先はもう我が家です
●
早く帰って、ごはんをたべようよ。
――癲癇闘病記・発作は嫌いよ(24/31)つづく――
文:高栖匡躬
▶プロフィール
▶ 作者の一言
▶ 高栖 匡躬:犬の記事 ご紹介
▶ 高栖 匡躬:猫の記事 ご紹介
Follow @peachy_love
――次話――
発作は嫌いよ|25/31
ピーチーはいつからか、ご飯の時に後ろ足を大きく開くようになりました。
最初はコミカルなポーズに笑っていたのですが――
今思えばこの時既に、多発性関節炎だったかもしれません。
原因は自己免疫不全。
それは後に癲癇の原因とも疑われます。
――前話――
発作は嫌いよ|23/31
ピーチーの癲癇と付き合う内に、おかしな事に気付きました。
発作が起きる前になると妙に体調が良いのです。
若い頃のように活発だし、甘えてきます。
「調子良いなあ」
「可愛いなあ」
そう感じると「もしかして発作が来るの?」と思うようになりました。
――この記事の初回です――
発作は嫌いよ|1/31
我が家の愛犬、ピーチーの癲癇闘病記です。
それはある日突然の発作からはじまりました。
予備知識もなく駆け込んだ救急病院。
発作は1回限りのものかもしれず、まずは様子見だそうです。
――僅かな希望
しかし、発作はその後も繰り返し襲ってきました。
おすすめの関連記事です
自己免疫不全|実は身近で起きていることかも
2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。
しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。
●
ステロイドの体験談|怖がらなくていい
ステロイド剤は一般的な薬であるにも関わらず、必要以上に嫌われているように感じます。その原因として、適切な使用方法が行われておらず、そのために無用の副作用を被る場合が多いのだと想像できます。
要は、ステロイド剤は飲むのも工夫、減らすのも工夫なのです。