ピーチーの闘病記:癲癇(てんかん)編
ピーチーの癲癇と付き合っているうちに、気づいたことがありました。
発作の前には妙にピーチーが調子が良いのです。
「なぜだろうなあ?」
理由は定かではありませんが、本犬が脳の異常を事前に感じ取っていて、不安で行動が変わるのかもしれません。実は今もその理由は分かりません。
「最近調子良いなあ」は、「もしかしたら、そろそろ来るかも」という用心に変わりました。
当時のブログより
※文体は執筆当時のままです。
今日のピーチーは朝から元気でした。
が――、ちょっと元気すぎます。
どれくらい元気かというと、一番元気な盛りの3歳、4歳くらいのときに、散歩に連れて行けと言ってねだる時のような元気さです。
写真を撮ろうとしても、ブレてしまって一枚も撮れないほど。
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こんな風にブレブレです
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ブレブレの画像を繋いでアニメにしてみると
こんな感じ
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もちろん、ずっとこれをやり続けているわけではありませんよ。
ひとしきり暴れてすぐにおさまり、またしばらくして暴れるという感じです。
実は、ここのところの発作の前は、こんな感じでした。
「なんだか今日は元気だな」
「目に力があって、若々しいな」
「よしよし、散歩に行こうな」
で、散歩で元気を発散させて、疲れて寝ていて、それで夜になって不意に発作という感じです。もちろん、元気な時はいつも発作が起きるという訳ではありませんよ。
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最初に発作を起こす以前には、これくらいの”朝から元気!”っていうハッスル現象は結構ありました。もしかすると今回は、病的なものでは全然なくて、ストレスがたまっているだけなのかもしれません。ピーチーにはヘルニア(馬尾症候群)の疑いがあるので、このところしばらく、散歩を控えていたから。
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でも――、やっぱりちょっと今日は元気すぎるかな――。
結局、心配なので、昨日の朝で3クール目が終わったイーケプラを、更にもう1クール始めました。獣医さんによると、毎日飲み続けても大丈夫なほど、副作用の少ない薬なのだそうですが、結構高いのが玉に瑕。
もう1クールやって、また様子を見ることにします。
眠くなったピーチーは、玄関に行って寝てしまいました。
僕の靴を蹴散らしてしまっています。
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とりあえず、寝てくれれば
一安心です
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――癲癇闘病記・発作は嫌いよ(23/31)つづく――
文:高栖匡躬
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――次話――
発作は嫌いよ|24/31
愛犬の闘病が始まると、
”何も起きない”ことがどんなに素晴らしいことか気づかされますね。
当たり前の日々が、とても愛おしく思えてきて。
夕方の散歩道、遠い夕焼けを見ながら、
「ああ、今日は何もない良い一日だったな」
なんて思ったりするのです。
――前話――
発作は嫌いよ|22/31
頓服で飲み始めたイーケプラでしたが、効果を実感しました。
それ以前の経過からすると、著効と言ってもいいくらいです。
全ての犬や猫に同じとは思えませんが、当時は新薬で情報が乏しかったために、
情報共有の目的で実際に使用した感想をまとめました。
――この記事の初回です――
発作は嫌いよ|1/31
我が家の愛犬、ピーチーの癲癇闘病記です。
それはある日突然の発作からはじまりました。
予備知識もなく駆け込んだ救急病院。
発作は1回限りのものかもしれず、まずは様子見だそうです。
――僅かな希望
しかし、発作はその後も繰り返し襲ってきました。
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