ピーチーの闘病記:癲癇(てんかん)編

ピーチーは散歩が大好きな子でした。癲癇になる前は、毎朝5㎞を走っていた(飼い主は付き合えないので自転車)のですが、それでも全然物足りないという感じでした。
発病してからは、体調に浮き沈みがあり、散歩がそれほど楽しくなさそうでした。癲癇と同時にヘルニア(馬尾症候群)も指摘されていたので、その痛みもあったのかもしれません。
とぼとぼ歩く姿をみて、「老犬になったなあ」と急に感じました。
当時のブログより
※文体は執筆当時のままです。
早朝は雨だったので、ピーチーは散歩できず。
仕事が早めに切り上げられたので、まだ明るいうちに家に帰って、ピーチーと散歩に行ってきました。やはり筋力強化のためには、散歩はさせておかないといけないなと思って。
外は蒸し暑くいからか、ピーチーのテンションはいつもほど上がらず。
でもまあ、嬉しそうではあります。
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散歩に出たよ
ちょっと嬉しい
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いつものピーチーは、散歩の往きはテンション高めで、帰りがトボトボなのですが、今日は行きからトボトボ。どこか歩き方が不自然です。
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トボトボ歩き
不自然な姿勢
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じっくりみると、左のお尻がずいぶんと小さくなっています。注意してみていなかったけれど、随分と筋肉が落ちたものです。
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左右でお尻のバランスが違う
左の筋肉が落ちた?
それとも右側が腫れた?
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MRI検査の折に、背骨の様子からヘルニアの恐れがあることを指摘され、まずは2週間は散歩をお休み。その後体の動きが改善されたたのですが、様子を見るため更に2週お休み、とにかく安静にするようにとの指示で、現在1週間半が経過。
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僅か1か月弱、運動を控えただけで、こんなに筋肉が落ちるのかと愕然。
こここ数日は、室内でも足腰が弱っているのが目に見えて分かるので、安静との指示は出ているものの、むしろ積極的に無理のない程度の散歩に行くように切り替えているところです。
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昨日は元気一杯で、棒で遊んでやったくらいなのに、今日はその片鱗もありません。夏バテも少し出ているのかもしれません。いつもの通りの散歩コースだと厳しそうだったので、半分くらいのところで折り返しをしました。
それでもちょっと疲れたなって様子です。
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帰り道
ちょっと疲れたよ
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土手から下りる間際、昔フリスビーで遊んだ広場まで来ると、急にシャキッとして、顔つきも変わり、僕に向けて強い視線を投げてきます。
「遊ぼう、何か投げろ」
と言っているのです。
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広場では
遊ぶ気満々
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散歩用のウエストポーチには、いつでも遊べるようにテニスボールが入ってはいるのですが、どうしようかなと少しだけ迷って、やっぱり遊ばないで家に帰りました。アドレナリンの出たピーチーは、きっと若いころと同じようにはしゃぐでしょうが、今日の様子を見ていると、無理をさせたらその後の揺り戻しが大きそうです。
早く筋肉を戻そうな、ピーチー!
それから思い切り遊ぼう!
――癲癇闘病記・発作は嫌いよ(28/31)つづく――
文:高栖匡躬
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――次話――
発作は嫌いよ|29/31
闘病中の調子は良かったり悪かったり。
その1つ1つのことで、飼い主の気持ちはいちいち浮き沈みするものです。
この日は調子が良かった日。
今、当時の写真を見ると、良いと言ってもこの程度だったのかと思います。
でも、嬉しかったなあ。
――前話――
発作は嫌いよ|27/31
朝、発作を起こしたピーチー。
重積発作を起こしやすいので心配ですが、仕事に行く時間です。
本当はピーチーを最優先にしてあげたいのですが、仕方がありません。
それも含めての闘病です。
――そして帰宅。
ドキドキしながら家の扉を開けるのでした。
――この記事の初回です――
発作は嫌いよ|1/31
我が家の愛犬、ピーチーの癲癇闘病記です。
それはある日突然の発作からはじまりました。
予備知識もなく駆け込んだ救急病院。
発作は1回限りのものかもしれず、まずは様子見だそうです。
――僅かな希望
しかし、発作はその後も繰り返し襲ってきました。
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