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【ピィ子の成長日記】結果オーライ、ロックンロール【メリークリスマス・イブ】

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ピィ子の成長日記

うちにきて1544日目 ~ピィ子の成長日記|127~
撮影&文|高栖匡躬
 

今日はクリスマスイブ。
ピィ子は4歳で、我が家で5回目のクリスマスです。
しかし――
そのクリスマスを前に、やらかしました。

 

 黒いゴムが大好物?

ピィ子はどういう分けか、黒いゴムやゴム状の樹脂を見つけると、すごい勢いで口に入れます。そしてブルテリアの強力な顎でホールド。

「出せ!」と言って吐かせようとすると、余計にムキになって飲み込もうとします。

子犬の頃はのしかかって、強引に奪い去ったものですが、成犬になった今はもう無理です。ものすごい身体能力でそれをさせません。

全力で阻止するので、そんな興奮状態のピィ子は、飼い主と言えども闘えません。

ピィ子に全然悪気がないというのも困ったところです。

 

つい先日もやらかしました。
散歩の途中で、黒いゴム製らしきリングを咥えてしまい、奪おうとしたら目つきが変わってしまいました。狂暴モードにスイッチオンです。

別の物に注意を引き付けて吐かせようとオヤツを出したのですが、頭の良いピィ子はそれを見抜いて、奪い取られるまいと飲み込んでしまいました。

小さいものなら様子見をするのですが、見たところ今回は微妙なサイズ。

胃と腸を通過してウンチとして出てくることを想像すると、無理かもしれないと思いました。そこですぐにその足で動物病院へ。

獣医さんもどうするか微妙なところだと言う反応。

柔らかい材質なら出てくる可能性が高いけれど、ある程度硬い材質だと胃に留まるかもしれないという意見。

異物は腸に行ってしまえば9割以上は出てくるらしいのですが、胃に留まると長期間胃の中で彷徨い続けるのだとか。

長いと半年とかそれ以上。

因みにレントゲンにその異物は映りました。
金属ではないので映りにくく、角度によっては映りません。
大きさは直径が4㎝程度、厚みは5㎜くらい。
やはり微妙なサイズ。

柔らかいゴムのようなものなら出てくる可能性が高いのですが、プラスチックのようなものだとどうなるか分からない。

 

相談の上、吐かせた方が安心だろうということになり、嘔吐促進剤を使うことに。
使う薬はトラネキサム酸。アポカインという薬が効くらしいのですが、そちらは国内で製造していないので、病院には在庫が無いのだとか。

因みにトラネキサム酸は人間の風邪薬によく使われていて、痛みや炎症の緩和の効果があります。

嘔吐促進の際のトラネキサム酸は静脈注射で、首筋の静脈から入れます。
即効性があり、5分から10分で吐くのだそうです。

最初の写真2枚が、その病院での措置の最中のものです。

――しかし。

上の写真は注射後のピィ子。
10分たってもご機嫌で尻尾フリフリです。

獣医さんも首を傾げて、おかしいなあと一言。
やはりブルテリアは普通の犬とは違うなあとも。

 

そこでもう1本打つことに。
上の写真は2本目を打ったピィ子。

相変わらず尻尾フリフリで吐く気配なし。

2本が許容量なので、3本目は打てません。
獣医さんも、これでダメならもう吐かないでしょうとのこと。
やはりブルテリアは普通の犬ではないようです。

で、自動的に様子見となりました。
数日たって出てこなければ、もう一度レントゲンを撮って、その時にどうするか相談しましょうとのこと。

もし出てこなければ、全身麻酔をして内視鏡で取り出すか、開腹手術で取り出すかという選択が濃厚です。

しかし、腸に行ったら出てくる。胃の中にとどまったとしても、形状的にそこで悪さをするものでなければ、長期で放っておいて何かの切っ掛けで出てくるのを待つという手もあるかなとは思いました。

 

結果としては、丸2日たって出て来ました。
柔らかいゴムではなく、硬い樹脂製のものでした。
大きさはレントゲンで撮ったサイズそのものです。

しかし、レントゲンとは大きく違うことがありました。
2つに割れていたのです。素材そのものは硬いのですが、古くなった硬化ゴムのように脆くなっていました。

樹脂は消化できないもののようですが、犬の胃酸は強いらしいので、急速にそれを劣化させて脆くしたのではないかと思います。

 

もろもろあったものの、難を逃れました……

上の写真は、我が家の近所の横浜アリーナで、矢沢永吉ライブに来ていたワンコ。
YAZAWAのリードを付けています。

結果オーライ、ロックンロール。

 

12月10日~12月16日のツイッターです

ピィ子の成長日記|126

ピィ子、カフェデビュー

今日はパンダ🐼のしまホイ

今日もこんな感じ

今日の散歩は10m

イビキー 

体勢を変えてイビキ〜

ご飯の気配で身を乗り出す

大好物が増えちゃった

ガブリ! 

犬のツアトラ!

今夜からホテル生活

12月17日~12月23日のツイッターです

ペットホテルでもマイペース

ペットホテルに2泊

帰りたくなーい

家に帰ってきたら、早速コレ

お土産はコレ

しまホイが無い⤵︎

ピィ子またブツを食す

嘔吐促進剤を静脈注射

2本目を注射

もう吐かない

なぞなぞ

結局のところ

もしも出てこなければ

散歩に行って💩するかぁ

明日から YAZAWA 

お肉ぅ〜

クリスマスコーデ

出たぁー

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毎度ですが、ピィ子についてお知らせしておきます。

名前:ピィ子
血統書登録名:ピーチー
生年月日:2019年6月28日
犬種:ミニチュア・ブルテリア
性別:メス
今分かっているピィ子のこと
性格:陽気、細かいことは気にしない、頑固者、意固地
人見知り:全くなし
犬見知り:しない。人も犬も大好き。
空気を読まない:遊んで!の熱意がすごい。
その他:大食い(と思っていたが、実はそうでもないかも)
犬種の特性
要注意:顎が恐ろしく強い(犬の中ではチャンピオンと言われる)
痛みに強い:病院で注射されながら、尻尾を振る
水:とてもよく飲む

 

――ピィ子の育児日記――

文:高栖匡躬
 ▶プロフィール
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 ▶ 高栖 匡躬:犬の記事 ご紹介
 ▶ 高栖 匡躬:猫の記事 ご紹介

――次話――

ピィ子の成長日記|128

明けましておめでとうございます。
元日から痛ましいニュースが続き、新年を慶ぶのが憚られる気分です。
災害がペットの命を奪うことも改めて実感。
命に重みは付けられないと言うものの、我々はそこに順位を付けざるを得ない中で生きているのも事実。

www.withdog.site

――前話――

ピィ子の成長日記|126

ピィ子が脊椎炎を発症したのは2年前。
背骨が2ヵ所も炎症で壊れていました。
毎日注射で病院に通い、無事寛解しましたが、再発の恐れがあるので、今も定期の検査は欠かせません。
先週の検査結果は良好。
次は半年後。
病気はイヤイヤ!

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――育児日記の1話目です――

ピイ子がうちにきて1週間
飼育本の躾テクニックは、真似しても上手くいった試しがありません。
よそでは上手くいっても、うちの子は違うということですね。
ということで、試行錯誤の記録です。
まずはトイレと、甘噛み、座れから。

 我が家が先代犬のピーチーを迎えたときのこと

偶然に手に入れたマンション。
引っ越してからわかったのですが、なんとそのマンションは、当時にしては珍しい、ペット可の物件でした。

マンションがペット可とだ気が付いたのですが、すぐに犬を飼おうとはなりません。命を預かるのですから覚悟が大事です。最後まで面倒が見られるかな?
――まだまだ迷いがありました。

ペットショップからの電話で、予約していたアイパンチのブルテリアがお店に来たことを知った筆者。あまりにも突然で、心の準備がまるでありませんでした。

 犬を飼うということ

『犬を飼うということ』は当サイトのサイト名。
沢山の意味を込めた名です。同名のTV番組が有名なのですが、それはそれ。
出会いから別れ、喜びも悲しみも、全部詰まっている言葉ですね。
その昔、谷口ジロー氏の『犬を飼う』のように、犬を愛そうと思っていました。
そしてピーチーがきました。

 もう一度、犬を飼うということ

愛犬ピーチーが去って、3年。
少しだけ寂しいけれど、その寂しさを楽しむ毎日。
次の子は? 
と考えなくもないけれど、是非にという気持ちでもなくて――
そんな中で、1枚の写真が送られてきました。

 

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