知っていますか? うちの子がうちにくるまで
うちの子がうちにくるまで
皆さんは、”うちの子がうちにくるまで” という活動をご存知でしょうか?
2015年頃、ブログを書いている愛犬家たちの中から、自然発生的に始まったものがそれです。
可愛い子犬を、我が家に迎え入れた時のことを思い出そう。
飼えるのか? きちんと世話が出来るのか?
そんな迷いの中で「やっぱり飼おう」と決心した、あの日のことを思い出そう。
そしてもう一度、「やっぱりうちの子は可愛いな」と、思いを新たにしよう。
そんな犬好きたちの、愛情がこもった活動が、”うちの子がうちにくるまで”です。
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活動と言っても、大袈裟な事はなにもありません。
うちの子を迎え入れたときのエピソードを、ブログや掲示板に書くだけのことです。
たったそれだけのことで、うちの子が驚くほど可愛くなってしまうから不思議です。
しかし、頭の中で思っているだけでは、この不思議な現象はおきません。
文章にして、はじめて気が付くのです。
ブログをやっていない方は、紙やワープロに、ぜひ書いてみてください。
書き終えた時、あなたの気持ちが変わっている事は請け合いです。
【目次】
- 知っていますか? うちの子がうちにくるまで
- うちの子がうちにくるまで
- うちの子がうちにくるまで活動の背景
- 何故、愛犬や愛猫を処分するの?
- Withdog、Withcatではこれまでに
- 一緒に帰ろう! ~あんこがうちの子になったのは~
- 可愛いだけが理由じゃない ~トラ、サブ、ゲンがうちの子になったのは~
- それはまるで、未知との遭遇 ~ジェッツがうちの子になったのは~
- 君に決めた! ~ディアンがうちの子になったのは~
- それは運命の糸 ~ハリーがうちの子になったのは~
- 最後に
うちの子がうちにくるまで活動の背景
皆さんは、年間で11.4万匹(平成28年:犬4.1万匹、猫7.3万匹)もの犬猫が自治体に引き取られ、そのうちの約5割が殺処分されていることをご存じでしょうか?
下記が数字の引用元です。
環境省_統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」 [動物の愛護と適切な管理]
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少々古い調査ですが、色々な理由によって飼えなくなった犬猫の行先は、かなりの割合が、まだ保健所や動物管理センターです。
動物愛護に関する世論調査(平成22年10月調査)
内閣府大臣官房政府広報室
[飼えなくなった犬・猫の処置](複数回答,上位3項目)
・新たな飼い主をさがす 65.9%
・動物愛護団体に引き取ってもらう 52.0%
・保健所や動物管理センターに引き取ってもらう 30.3%
調査対象 全国20歳以上の者3,000人
有効回収数1,939人(回収率64.6%)
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実は、これはまだ随分と改善されてきた結果です。僅か10年前は、33.6万匹が引き取られて、その9割近く(89%)が殺処分をされてきました。
それに較べれば随分と減った……
しかし、まだ大変な数です。
はじめは家族の一員として、望まれて家に迎えられたはずなのに……
なんとそのうちの、実に11.4万匹の犬猫たちが、まるで不要品のように毎年殺されているのです。信じられないかもしれませんが、それが近年の、空前のペットブームと呼ばれるものの一側面なのです。
何故、愛犬や愛猫を処分するの?
愛犬を処分してしまった人達は、恐らく色々な理由を付ける事でしょう。
しかし、根本の理由はたった一つだけ――。愛犬、愛猫が可愛くなくなったからです。
可愛ければ、どんな事があっても守ろうとしますからね。
では、どうして可愛くなくなったの?
犬のせいなの? 猫のせいなの?
いいえ、違いますね。犬も猫もただ真っ直ぐに、自分の一生を生きているだけ。
少しも変わっていません。
変わってしまったのは、飼い主の心の方。
愛犬、愛猫を可愛く感じなくなったかから。
それが理由です。
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さてそれではどうする?
犬や猫に今以上に可愛くなれというのは無理な話。
飼い主が、今以上に犬をかわいく感じるようになるしかありませんね。
こんな考えが、”うちの子がうちに来るまで” の根本にはあるのです。
意外に奥が深いでしょう?
”うちの子がうちに来るまで” は、飼育放棄されようとする、犬や猫を救うための運動でもあるのです。
Withdog、Withcatではこれまでに
Withdog『犬を飼うということ』・Withcat『猫の話をしようか』では、これまで(2019年10月12日現在)に、 ”うちの子がうちに来るまで” を犬では50例、猫では8例をご紹介してきました。
これらは、『君を迎えたときのこと』と、『もう一度、君を迎えよう』でご覧になれます。どうか一度、覗いてみてください。
”うちの子がうちに来るまで”の特徴は、それを読むだけで、よそのうちの子まで可愛くなってしまう事です。本当にオススメです。
さて、以下に、Withdogがスタートして以来、最初に紹介をした5話をご紹介します。
一緒に帰ろう! ~あんこがうちの子になったのは~
これから一生責任もって飼うとか、覚悟をきめるとか、そんなんじゃなかったんです。ただ、一緒にうちに帰ろうって、ふつうにあたりまえのようにそう思いました。 今、思えば、確かにそう…… あれこそが、運命の出会い。
一緒に帰ろう! ~あんこがうちの子になったのは~ - 犬を飼うということ
可愛いだけが理由じゃない ~トラ、サブ、ゲンがうちの子になったのは~
10年前の私は、数年間の姑舅の介護を終え、精神的にも肉体的にも楽になったのにも関わらず、それを超える虚無感に苛まれていました。 そんな私が、三頭もの犬を飼うことにしたのには、一風変わった理由があったからです。実は私は、普通の飼い主さんが抱くような、”犬が可愛いから”と言う当たり前の思いは、全く持ち合わせていませんでした。
可愛いだけが理由じゃない ~トラ、サブ、ゲンがうちの子になったのは~ - 犬を飼うということ
それはまるで、未知との遭遇 ~ジェッツがうちの子になったのは~
ビークルが第一候補かなぁ? 最初はそれくらいの、軽い気持ちで、探し始めたんです。 君に決めた♪ というような運命のコは、なかなか見つかりませんでした。 そして2か月ほど経った6月の初め、その愛らしさに、わが目を疑うような子犬を発見したんです。
それはまるで、未知との遭遇 ~ジェッツがうちの子になったのは~ - 犬を飼うということ
君に決めた! ~ディアンがうちの子になったのは~
ディアンを見つけたのは主人でした。 ホームセンターに、ひとりで買い物に行ったときに、ふらっと覗いたペットショップの一角で光を放っていたそうです。主人はこのミニチュア・ブルテリアの子犬を見つけた時、「脳天に雷が落ちたようだった」と言っています。
一目ぼれしたぬいぐるみみたいな子。君に決めた! ~ディアンがうちの子になったのは~ - 犬を飼うということ
それは運命の糸 ~ハリーがうちの子になったのは~
子どもたちが拾ってきて、密かに家族になっていた黒猫のくーちゃんが13歳の春に亡くなり、私は、その夏にハンガリーを旅行したのですが、ハンガリーの教会のマリア様が何でもお願いを聞いて下さるーと言うので、私は迷わず「くーちゃんが帰って来ますように」と、お願いしたのです。
すっかり忘れていた過去。それは運命の糸だった ~ハリーがうちの子になったのは~ - 犬を飼うということ
最後に
どうでしたか?
もしも気に入っていただけたら、どうか他の話も読んでみてください。
そして、もしも犬を飼っていらっしゃれば、どうかご自分でも”うちの子がうちに来るまで”を書いてみてください。
もしもお書きになったら、ぜひご一報を。
Withdog、Withcatでご紹介させていただきます。
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文:高栖匡躬
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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