もう一度、うちの子がうちにくるまで|No.2 ![f:id:masami_takasu:20171101155153j:plain もう一度、うちの子がうちにくるまで](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/masami_takasu/20171101/20171101155153.jpg)
先代犬 ”はなこ” を亡くし、ペットロスだった作者。
しかし――、ある日のこと――
「家に帰ったら、子犬がいた」
その出会いは、先代犬のとこと同じように突然。そして犬との暮らしが、また始まっていきます。
出会いの形は犬と飼い主の数だけあります。乗り越えるハードルも色々です。
しかし、育つ愛情は変わらないように思うのです。
保護犬を飼うってどんな感じ?|今、ペットロスの中にいる|次の犬を迎える勇気がない|もう一度犬を飼うって、どんな気持ち?|ペットロスの経験者の方の話が聞きたい
家に帰ったら、子犬がいた
先代犬のはなこが死んだあと、私は酷いものだった。
眠れず、ご飯も食べず、泣いてばかりだった。
あれは忘れもしない2015年4月12日。その日は、DDTのプロレスがあった。
私は元気をもらおうと、それを観に行った。
そして――
終わって家に帰ったら、子犬がいた。
母が新聞で「貰ってください」の記事を見て、引き取ったそうだ。
はなこの時といい、犬始まりはいつも母だなぁ。
もちろん、父は大反対。これは先代犬はなこのときと同じ。
理由は、「これから10年、20年生きる犬を飼って、世話できる訳がない」
――まあ、正論ちゃあ正論。
でも、私がいる!
こんなちっちゃな子を放り出させる事はできない!
「私がすべて引き受ける!」
そう言って、はな はうちの子になった。
はなは、ラブラドールレトリバーと柴犬の間に生まれた子。
1月15日に生まれたばかりで3ヶ月の子犬。
まず初めに思った事。
「はなことは全然違う」
人間大好き、雨や風、雷ヘッチャラ、テンション上がりやすく、ヤンチャすぎ。
でも、はなこと違って当たり前。
なんでもはなこと同じ、と考えては上手くいかない。
はなは、はなこが行かなかったしつけ教室に行ってみたりもした。
出来ることは何でもしてみた。
寝る子は育つというけれど、はな はあっという間に大きくなった。
垂れていた耳が立ち、ヤンチャっぷりも磨きがかかり、天真爛漫という言葉がぴったりな子に成長していった。
表情豊かで、見ていて飽きない。
この子のおかげで動物関係の勉強を始め、私は「愛玩動物救命士」の資格が取れた。今は「愛玩動物飼養管理士2級」を目指して勉強中。
九州動物学院のオープンキャンパスにも行ったりもした。
私に、新しい道を示してくれたはな。
熊本地震のあの時、目をいっぱい見開いて不安そうにしていた。
犬は家に置いてきて下さいと言われ、はなと一緒に避難所に行けず……
同行避難すら断られるなんて思いもしなかった。
置いて行くことなんて出来るわけもなく、はなと一緒に車中泊をした。
もう、あんな顔はさせたくない。
それからしばらくの間、はなは私の側を離れることを嫌がり、ちょっとでも離れようものならヒャンヒャン鳴いていた。
今は落ち着いたみたいで、長時間離れても平気になった。
そして――、甘えん坊は一段と激しくなった(笑)
はな の笑顔は、私の元気の源。
はな がいてくれるから、私はがんばれる。
はな、私が必ず守るからね。
はな、うちの子になってくれてありがとう。
―― はながうちにくるまで|おしまい ――
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犬種:ラブラドールレトリバーと柴犬のミックス
飼主:藤夜
こんな効果もあります:愛犬、愛猫を今すぐ100倍可愛くできる、最も簡単な方法
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――もう一度、うちの子がうちにくるまで・次話――
3匹の犬、ちょび、ごはん、おかずを、同じ年に亡くしてしまった作者。
やがて作者は、その年生まれの子犬を見つけます。
「生まれ変わりだったら嬉しいな」
それが、花ちゃんとの出会いでした。
――もう一度、うちの子がうちにくるまで・前話――
(2話構成です)
一見屈強で男の中の男と言うイメージの作者。
しかし作者は、先代犬のバーディーを亡くし、毎日泣いて暮らしていました。
そんな作者に、新しい出会いの時がやってきます。
さて、新しい子は、どのようにやってきたのでしょう?
「またピレをわが家に迎えるよ」
妻の言葉で作者は、変わり始めます。
新しい犬を迎えるための準備を始めたのです。
先代犬のバーディーはそのことを知っていたかのように、新しく迎える子犬のために、あるプレゼントを残していました。
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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先代犬はなこがうちにくるまで
犬は必ずしも。家族全員に歓迎されて家に迎えられるわけではありません。
保護犬の場合は、特にそうでしょう。
“飼いたい!”から始まる愛情もあれば、飼ってから芽生える愛情もあります。
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。