犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【ペットロスを克服】あの子とは全然違う ~はながうちにくるまで~【突然始まった犬との暮らし】

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もう一度、うちの子がうちにくるまで|No.2 もう一度、うちの子がうちにくるまで

撮影&文|藤夜
 
今日のお話は

先代犬 ”はなこ” を亡くし、ペットロスだった作者。
しかし――、ある日のこと――
「家に帰ったら、子犬がいた」
その出会いは、先代犬のとこと同じように突然。そして犬との暮らしが、また始まっていきます。
出会いの形は犬と飼い主の数だけあります。乗り越えるハードルも色々です。
しかし、育つ愛情は変わらないように思うのです。

こんな方に:
保護犬を飼うってどんな感じ?|今、ペットロスの中にいる|次の犬を迎える勇気がない|もう一度犬を飼うって、どんな気持ち?|ペットロスの経験者の方の話が聞きたい

 家に帰ったら、子犬がいた

先代犬のはなこが死んだあと、私は酷いものだった。
眠れず、ご飯も食べず、泣いてばかりだった。

あれは忘れもしない2015年4月12日。その日は、DDTのプロレスがあった。
私は元気をもらおうと、それを観に行った。

そして――
終わって家に帰ったら、子犬がいた。

 

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母が新聞で「貰ってください」の記事を見て、引き取ったそうだ。
はなこの時といい、犬始まりはいつも母だなぁ。

もちろん、父は大反対。これは先代犬はなこのときと同じ。
理由は、「これから10年、20年生きる犬を飼って、世話できる訳がない」
――まあ、正論ちゃあ正論。

でも、私がいる!
こんなちっちゃな子を放り出させる事はできない!

「私がすべて引き受ける!」
そう言って、はな はうちの子になった。

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はなは、ラブラドールレトリバーと柴犬の間に生まれた子。
1月15日に生まれたばかりで3ヶ月の子犬。

まず初めに思った事。
「はなことは全然違う」

人間大好き、雨や風、雷ヘッチャラ、テンション上がりやすく、ヤンチャすぎ。
でも、はなこと違って当たり前。

なんでもはなこと同じ、と考えては上手くいかない。

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はなは、はなこが行かなかったしつけ教室に行ってみたりもした。
出来ることは何でもしてみた。

寝る子は育つというけれど、はな はあっという間に大きくなった。
垂れていた耳が立ち、ヤンチャっぷりも磨きがかかり、天真爛漫という言葉がぴったりな子に成長していった。

表情豊かで、見ていて飽きない。

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この子のおかげで動物関係の勉強を始め、私は「愛玩動物救命士」の資格が取れた。今は「愛玩動物飼養管理士2級」を目指して勉強中。
九州動物学院のオープンキャンパスにも行ったりもした。

私に、新しい道を示してくれたはな。

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熊本地震のあの時、目をいっぱい見開いて不安そうにしていた。
犬は家に置いてきて下さいと言われ、はなと一緒に避難所に行けず……

同行避難すら断られるなんて思いもしなかった。
置いて行くことなんて出来るわけもなく、はなと一緒に車中泊をした。

もう、あんな顔はさせたくない。

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それからしばらくの間、はなは私の側を離れることを嫌がり、ちょっとでも離れようものならヒャンヒャン鳴いていた。
今は落ち着いたみたいで、長時間離れても平気になった。

そして――、甘えん坊は一段と激しくなった(笑)

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はな の笑顔は、私の元気の源。
はな がいてくれるから、私はがんばれる。
はな、私が必ず守るからね。

はな、うちの子になってくれてありがとう。

 

―― はながうちにくるまで|おしまい ――

もう一度、うちの子がうちにくるまで|No.2
犬の名前:はな
犬種:ラブラドールレトリバーと柴犬のミックス
飼主:藤夜
 
もう一度、うちの子がうちにくるまで、とは
愛猫を失った飼い主が、さまざまな葛藤を乗り越えて、もう一度猫を迎えようとするまでを、自分の言葉で綴ったエッセイのシリーズです。
こんな効果もあります:愛犬、愛猫を今すぐ100倍可愛くできる、最も簡単な方法
 
犬や猫と暮らすあなたへ

『うちで飼えるかな?』
『きちんと面倒を見られるかな?』

犬や猫を、”はじめて”飼う時、ほとんどの方はこう思ったことでしょう。
平均年齢でいえば、15年も生きる小さな命を預かるのだから当然ですね。
我々はそこで大きな決心をし、葛藤を乗り越えたからこそ、今、犬や猫と暮らしています。

どうかその思いを、忘れないでください。
その時の思いがあれば、我々はどんな時でも犬や猫と暮らしていけます。

【飼えるかなより

――もう一度、うちの子がうちにくるまで・次話――

3匹の犬、ちょび、ごはん、おかずを、同じ年に亡くしてしまった作者。
やがて作者は、その年生まれの子犬を見つけます。
「生まれ変わりだったら嬉しいな」
それが、花ちゃんとの出会いでした。

――もう一度、うちの子がうちにくるまで・前話――
(2話構成です)

一見屈強で男の中の男と言うイメージの作者。
しかし作者は、先代犬のバーディーを亡くし、毎日泣いて暮らしていました。
そんな作者に、新しい出会いの時がやってきます。
さて、新しい子は、どのようにやってきたのでしょう?

「またピレをわが家に迎えるよ」
妻の言葉で作者は、変わり始めます。
新しい犬を迎えるための準備を始めたのです。
先代犬のバーディーはそのことを知っていたかのように、新しく迎える子犬のために、あるプレゼントを残していました。

まとめ読み|もう一度、うちの子がうちにくるまで①
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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先代犬はなこがうちにくるまで

犬は必ずしも。家族全員に歓迎されて家に迎えられるわけではありません。
保護犬の場合は、特にそうでしょう。
“飼いたい!”から始まる愛情もあれば、飼ってから芽生える愛情もあります。

 

 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

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