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【飼い主さん必見】もしも痴漢で逮捕されたら、家に残した犬猫はどうなる?

外出中に逮捕されたら、家に残したペットはどうなる?
外出中に逮捕されたら、家に残したペットはどうなる?

表紙作:ラファエル・マンテッソ モデル:ジミー・チュウ
文|高栖匡躬

 痴漢のニュースが最近多いが

最近、TVでは痴漢のニュースが多いですね。
実際にやった人もいるでしょうが、冤罪(えんざい)も多いのだとか。

もしも外出中に、逮捕されてしまったら――
しかも、一人暮らしで、家には犬や猫を飼っていたとしたら――
その犬は、一体どうなってしまうのでしょうか?

今日はそんなお話です。

 

 逮捕されたら、何が起きるか?

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逮捕されたらどうなるのかというと、まずは所轄署の留置所に勾留(こうりゅう)されます。刑事ドラマでよくあるやつです。

そこから現実的に何が起きるかというと、72時間は誰とも面会が出来ません。
つまり、家族に面会にきてもらい、「うちにいる犬の世話をして欲しい」と伝えるとしても、最短でも3日後だということです。

もちろん、警察は家族に伝言などはしてくれません。
そんなことは、規則でできないからです。

※軽犯罪や事件捜査の必要のない万引きなどでは、初犯の場合は即日釈放されることも少なくないようですが。

 

 では、弁護士は? - なんとかしてくれる?

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弁護士は72時間以内でも接見が可能です。しかしながら、知り合いに弁護士がいれば別ですが、普通の人は弁護士とは無縁。インターネットも接続できない留置所からだと、弁護士を選任するのは大変なことです。

しかも――

弁護士の中で、犬の面倒を見てくれる人は、ごくわずかなのだそうです。
当たり前ですね。忙しい業務の中をわざわざ家まで出向いて、餌をやらなければならないのですから。

もちろん、可能性は0ではありません。たまたまの幸運で、犬好きでしかも家が近いという弁護士を選任できた場合にだけは、なんとかなる場合があるようです。

 

それなら、親切な刑事さんは?- 保護しておいてくれる?

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ごくまれに家で逮捕された場合には、逮捕に来た刑事さんが可愛そうにと思って、保健所に連絡を取る場合があるのだそうです。もちろん好意でです。

しかし行先は保健所ですからね。
その先は――
もしも数日で釈放されれば、迎えに行くことができるかもしれませんが、そうでなければ、皆さんがご存じの通りに殺処分の可能性も……

 

ならば、ご近所は?- しばらく面倒をみてくれるとか

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では、ご近所の方が面倒を見てくれるというケースは?

実はこれもダメなんです。

ペットは法律的には物なんですね。
当然ながら、留置所にいる本人からは許可などは得られません。
つまり、ご近所の方が餌をやりに来ると、住宅侵入罪に問われることになるのです。

家に連れて帰って面倒を見ると、窃盗罪にあたります。
実際に海外では、外飼いの犬の面倒を見た隣家が、窃盗罪に問われた判例もあるそうです。

 

結局のところ

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結局一人暮らしの飼い主が逮捕された場合、犬猫はほとんどの場合が、餓死するのだそうです。知られざる事実です。

ペットを飼っていて一人暮らしの方は、犯罪はやめときましょうね。
特に痴漢は――

痴漢で、愛犬や愛猫が餓死したなんてことになったら、いくら悔やんでも悔やみきれませんからね。

 

 読者の方からの情報です(即日釈放の場合もあります)

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記事を読まれた読者の方から、「私は即日釈放のケースに遭遇しました」というお便りをいただきました。貴重な実体験ですので、ご紹介したく思います。

実は5年ほど前に、この記事に関連するような事に遭遇しました。
その当事者の方は警察に拘留されており、私は警察から連絡を受けて、飼い主さんの自宅へ犬を保護しに行った経験があるのです。

その飼い主さんは一人暮らしをしている女性で、 拘留される10日ほど前に、自身の過失によって自分の犬を逃がしてしまっていました。私が彼女に出会ったのは、彼女が必死に愛犬を捜索してる最中のことでした。

彼女の住居は目白駅に近い新宿区でしたが、自宅周辺だけでなく、目白通りを隔てた
豊島区も1人で必死に探していました。それを見かねた私は、友人と一緒に、捜索のお手伝いをすることにしたのです。

彼女は朝から晩まで、寝る間も惜しんで探していました。少し鬱病の気があったらしく、薬を飲みながら……
近所への聞き込み、チラシ配り、
――そして、公園でテントを張って待機
(これは禁止行為なので、通報され断念)
何度も交番へ足も運んでいましたが、最初はお願いだったのに、やがて罵倒へ……
あまりにも騒ぎ立てるので、新宿区の交番からは所轄の戸塚警察署に報告が上がり、豊島区では交番から目白警察署と池袋警察署を巻き込んでの騒動です。

そんな中で、彼女は事件を起こしました。
地域の掲示板に、無断で『迷子犬』のチラシを貼ったのです。
はじめは 厳重注意で済んだのですが、 その後も振り返したために、とうとう現行犯で身柄を拘束されて目白警察署へ……

なぜお手伝いをしただけの私がそんなことまで知っているかというと、警察から説明を受けたからです。 なぜか5回ほど一緒に捜索しただけの私に、警察から電話が来たのです。こう言われました。
『本人が興奮していて話になりません。できれば署に来て欲しいのですが――』
そして続けて――
『本人の要望で、身柄引受人もお願いしたいと言っています』
なぜ私が?! と驚きました。
しかし、聞けばご両親は入院中で、兄弟とは連絡つかず……
たまたま私が犬の件で、「何かあれば」と教えた電話番号を思い出したのだそうです。

迷った末、私は警察に向かいました。
これまでの経緯についても、知る限りの事情も伝えてあげなければと思ったからです。そして何よりも、彼女の自宅にはシニアのダックスがいると聞いていたので、その子のことが心配でした。

警察に着くと興奮状態の彼女と、困り切った顔の警察官が2名――
「家に居る犬が死ぬ死ぬ!」
「お前ら どうしてくれる?!」
彼女は自分の罪は認めず、ずっと叫び続けるだけでラチがあかないそうです。
私は自分が知る限りの事情を伝え、「出来れば 犬だけでも保護をお願いできませんか?」とお願いをしてみました。そうすれば彼女も落ち着くだろうと…

結果として警察官同伴の元で、私が犬を保護をすることに――
ただし、犬だけにしか触らないという条件つきです。
明らかに彼女が正常さを失いかけてる様子であることに加え、罪状も軽犯罪ということが考慮されたのだと思います。
彼女もこの案に納得したので、合鍵を借りて初めて彼女のマンションへ行きました。

玄関の扉をくと、そこで驚いたことがありました。
中にいるのはシニアのダックスだけ――、と思っていたら、何としたことか更にあと2匹も仔犬がいるではありませんか。
その理由は、後から聞かされることになるのですが、愛犬を迷い犬にさせたことから、罪の意識に苛まれて、同じペットショップで同じ犬を買っていたのだそうです――しかも2匹も。もう私も警察官も 呆れてしまいました( ̄▽ ̄;)

結局、私は保護もするつもりで彼女のマンションに行ったのですが、警察が3匹の犬を保護することになりました。立ち会い捜索の前に、彼女が真実を話していなかったからです。
しかしその後は、彼女も犬が安全だと知ったことで落ち着き、反省して調書にも応じ
たそうで、その日の夕方に釈放となりました。後にも先にも私が身元引受け人になったのは、この一件だけです。

警察も、意外と臨機応変に対応してもらえるものなんですね。ケースバイケースで
犬猫は保護できる場合もあるようです。例えは悪いのですが余程の罪状ですない限り、命を盾に 騒げば このご時世は良くも悪くも、犬猫は保護されるのかもしれません。動物保護法もできて、犬猫の命の重みも変わってきていますからね。

そもそもが、もしかするとあれは彼女に反省を促すための、見かねての警察官拘留だったのかもしれません。即日釈放は最初から考えられてたのかなと、後から思えました。万引きなどの逃亡や証拠隠滅の恐れのない犯罪は、初犯はほとんど即日釈放だそうですし。

イチバンは、罪は犯すな !ですが;;(∩´~`∩);;」

以上が私が経験した、逮捕にまつわるお話です。

 

 

文:高栖匡躬
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最後に冒頭に紹介した作品の作者、ラファエル・マンテッソ氏と、モデルのジミーチュウのご紹介

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