犬を飼うということ

いつまでも君と……

君がうちにやってきたとき ~テツへの手紙(1/4)~

f:id:masami_takasu:20180822013255j:plain撮影&文:テツのママ

~愛しいテツへ~
テツ、テツに初めてお手紙を書くよ。
テツが初めてパパとママの元に来たのは2006年11月12日。
生後2ヶ月の時で、体重はまだ4 kgだった。
テツはとっても不安そうな顔をしていたね。
「ここはどこ?」
「なんで僕はここにいるの?」
「あなた達はだれ?」
きっと、そんな風に思ってたよね。
そんなテツを見て、ママはしっかりテツを守ってあげなきゃって思ったの。
~ママより~

 

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私は今、オーストラリアのビクトリア州に住んでいます。
こちらのペット事情は、あまり深く調べたことがないのですが、日本よりはペットに対して意識が高い気がします。

ペットショップでの子犬の販売がこの7月から禁止されました。
今もこちらは保護犬が多いのですが、これからはもっと保護犬や保護猫の里親探しに力を入れていくのではないでしょうか。

 

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さて、そんなオーストラリアで、私は11年前にオーストラリア犬のパピーを迎えました。それが冒頭の手紙に書いた、テツです。

テツの犬種は正確にはブルアラブと言います、元々はイノシシ狩りに使う犬なのだそうです。

子犬のくせにテツの手はとても大きくて、私たちは「この子は大きくなるぞ~」って思ったものでした。

パパはテツを、毎日仕事に連れて行きました。
テツはパパの仕事中、車の中でちゃんとお利口に待っていて、会う人会う人に「可愛いね」って言われていたそうです。
パパは仕事から帰ってくると、いつも自慢げに私にその話をしました。
テツとパパとの出勤は、3ヶ月位続きました。

~ねえテツ、あの頃のことを覚えてる? ~

 

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テツは狩猟犬ですが、ハンターでない私たちは、テツには狩りの仕方は教えていませんでした。それでも、本能からか小さな鳥を射止め咥えて私達の目の前に運んで来た事が2回程あり、私達を驚かせました。きっと褒めて欲しかったんでしょうね。

でも、私がダメって教えたら、それ以来しなくなりました。
テツは一度言えば理解してくれる、聞き分けが良い子でした。

その後パパのお仕事には、テツを連れていけなくなり、私も仕事に行かなければならなくて、 テツは一人で留守番をしなければならなくなりました。

ちょっとした悪戯はあったものの、いつもテツはお利口に待っていて、私達が家に帰ると、とっても喜びました。
長い尻尾をちぎれんばかりに振るのですが、それがまるでヘリコプターの羽根のようで、今にも飛んでいきそうなくらいです。
私もパパも、そんなテツの姿が早く見たくて、外出をしても用が済むとすぐに家に帰っていたものでした。

~あの歓迎は、嬉しかったよ、テツ~

 

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私はテツの体のこと、体調の事がいつも心配でした。
テツは腸に疾患があって、テツの人生(いや、犬生かな)はずっと下痢だったからです。

きっと辛かったと思うのですが、「お腹痛くない?」と聞いても、テツはただじっとこちらを見ているだけ。テツは生まれてからずっとそうだから、「こんなもんかな?」って思っていただけなのかも知れません。

そのテツの腸の疾患ですが、病院の先生にも原因がわからなくて、結局「生まれつきの疾患」と診断されただけでした。
私はテツをなんとか普通のお腹にしてあげたくて、色んな人に聞いたり、調べたりしました。

「腸に炎症を起こしているかも?」
そう思って、炎症に効果のあるハーブティーを、ご飯に混ぜていたのをたべさせました。でもあれは、効果があったのかしら?

~テツ、テツはあのご飯、嫌がらずに食べてくれてたよね。治してあげられなかったこと、ごめんね~

 

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テツは腸だけでなく、股関節や腰にも疾患を持っていて、膀胱結石で手術をしたこともありました。でも私の心配をよそに、テツはたくましくスクスクと育ってくれて、体重が最高40kgにまでになりました。

病院へ行くと、いつも先生に褒められるほどの健康優良児。予防注射も全然平気で、とっても強かった。

私はそれを、とても嬉しく感じていました。

 

――テツへの手紙(1/4)つづく――

文:テツのママ

――次話――

週刊Withdog&Withcat
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