チョコラッの闘病記 第3章(16/16)
本記事は長期連載の1部。そしてチョコラッは3年目(2019年6月)を迎えて生存中です。
難病であっても希望を持ち続けたいと願う、飼い主の思いで書かれた闘病記です。
初回記事はこちらです。チョコラッの闘病記 1話
ペットに貧血の症状が現れ改善しない|非再生性免疫介在性貧血と診断された|治る見込みは?|治療法は?|どんな闘病になるのか心配|免疫系疾患の難しさを実感している|経験者の体験談が聞きたい
4月23日 血液検査の結果は良好
チョコラッ、血液検査行って来ました。
結果は良好。(╹◡╹)
基準値にはまだ達しないものの、前回よりも数値アップ。
「アトピカの効果が出て来たのでは?」
という先生の判断。
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アトピカが効かなかったら、生命の危機だと思っていたので、また一山超えられたのかな? 肝数値も、プレドニンMAXで使ってたときより下がり、基準値内なので今はこのまま様子見。
鼠径ヘルニア時、値がメチャ高かったCRP(炎症時上がる)も基準値内で良かった。
毎週通ってた血液検査、次回は2週間後でOKとのことでした。
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数値覚え書き羅列(括弧内は基準値)
PCV 35.6 (37.3〜61.7)
Hb1 2.1 (13.1〜20.5)
RETIC 18.9 (10.0〜110.0)
Plat 481 (148〜484)
お薬
アトピカ1
アモキクリア1
ランソプラゾール
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今後、またいつ薬が効かなくなるか分からないし、完治がない病気なので、心底安心出来るわけではないのですが、
1つ1つ危機を乗り切っていけたらと思います。
リハビリの再会
で、家に帰って来てから、ランソプラゾール(胃薬)ないことに気が付いた。
急いで病院に電話したら、
「処方し忘れました。申し訳ございません」って……
でも、それじゃ間に合わないじゃん!
結局、取りに行ってきた。
私もお薬渡されたときに気付かなかったから、いけないんだけど。
お薬の渡し忘れってあるんだね。気を付けないとな。
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貧血がかなり良くなったので、今日からチョコラッ、リハビリ再開してみた。
再開と言っても先ずは50mくらい。
外で歩く感覚を思い出してくれればいいかな、くらいの気持ちで。
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さて、歩きますか、
チョコラッさん。
いざ!
最初、後ろ足使うの忘れて、
アザラシになっちゃったけど、
すぐ後ろ足引きずりながらも
頑張って動かせたよ。
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すかさず横に付くティアラ
いつも姉ちゃんからかって遊んでるけど、
実は優しいとこあるのよね。
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50mで終わりのつもりが、もっと歩きたいと駄々こねだして。
歩きたいって主張するときは、チョコラッは地団駄踏むの (笑)
結局50mを、2回に分けて歩いたよ。
ちょっとずつ歩けると良いね。
頑張り屋さんチョコラッ(╹◡╹)
最近のチョコラッは
最近、ワンズに留守番をさせて帰ってくると、ティアラだけわんこベッドにイン!
チョコラッは床で座ってる・・・。
またティアラがベッド独り占めして、姉ちゃんいじめてるな(๑•ૅㅁ•๑)・・・と思ったら、実はそうでもないらしいことが判明。
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チョコラッ、筋力が衰えて自力でベッドに上がるのが困難な様子・・・(/ _ ; )
上の写真のベッドなんだけど、寝てるのはチョコラッね。
私が上がるのを手伝ってあげた。
高さ僅か、12cmくらい。
前足をかけるんだけど脚力が衰えて上れなくなったらしい・・・
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プレドニンの副作用で筋力が落ちるの。
それに加えてチョコラッは、椎間板ヘルニアの後遺症で元々上手く脚を使えない。
更には貧血で、お散歩を控えていたから筋力減り、脚が細い。
高さの低いベッド出さないとだね。
この茶色いベッド、寝心地いいらしく、チョコラッも気に入ってくれてたんだけど、
上がれないんじゃ可哀想。
この病気を更に知るために
一般的な貧血の症状と見分け方は、こちらの診察記に書かれています。
まずは貧血かどうかを、飼い主さん自身が見分けましょう。
当事者の苦労について語られた記事です。
『免疫介在性溶血性貧血』と『非再生性免疫介在性貧血』の違い。
悪化した場合の、献血犬の探し方などに触れています。
『非再生性免疫介在性貧血』の原因となる、『自己免疫不全』について語られた記事です。『自己免疫不全』は確定診断されていないだけで、多くの犬で起きている可能性があります。
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猫の非再生性免疫介在性貧血の事例
【リンパ腫】からの【非再生性免疫介在性貧血】闘病記
作者が迎えた子猫”わはにゃ”は、作者にとって特別な存在でした。
『何があっても、この命を必ず守る』
そう誓った作者でしたが、ある日わはにゃが体調を崩しました。
くしゃみ、そして咳――
軽い猫風邪かな?
しかし医師から告げられたのは、意外な病名でした。
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この闘病記の経過
非再生性免疫介在性貧血 闘病記
病気の発覚から病名が分かるまで
2016年10月25日~11月2日
本当の確定診断まで
2016年11月5日~11月24日
▶ 先の見えない、はじめの半年
2016年12月14日~2017年4月23日
1年生存率5割って
2016年5月6日~2017年10月14日
1年は過ぎたけれど
2017年10月20日~2018年4月20日
2年生存を目指して
2018年4月22日~2018年10月31日
ついに3年目に突入 (連載中)
2018年4月22日~2018年10月31日
――【非再生性免疫介在性貧血】はじめの半年(16/16)・おわり――
※本話で発症からの半年の記録は終わりです。
※次話より新シリーズです。
文:らぶプー
▶らぶプー:他の作品一覧
――次話(次章の初回の記事です)――
血液検査の結果は良くない。薬の効果がなかなか安定しない。
有効成分の血中濃度と効果はまた別だし、医師もまだ正確な判断が出来ない。
体調が良いのは救いなのだけれど……
頭の中を、不安がグルグル回る。
――前話――
元気が良いチョコラッ。
歩き回るし、同居犬のティアラとプロレスごっこも。
心配はあるものの、今日は平穏な日。
闘病中は、まるで陽だまりのようにこんな日があって、それが飼主の心の支えになりますね。
闘病記を読む側も、ほっと一息する瞬間です。
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この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――この章の最初の記事です――
チョコラッに投与した免疫抑制剤が、成果を上げてきます。
しかし病状が落ち着くと、飼い主には別の悩みが。
――この病気、血栓が出来る率が高い。
予防の薬を飲むべきか?
医師の回答は?
闘病中は、飼い主の悩みが尽きませんね。
――この連載の最初の記事です――
この病気は、自己免疫不全で起きるもの。
自分の免疫が、自分の体を攻撃し始めるのです。
病原菌やウィルスが見つかるわけでもなく、CTやMRIにも病変が映りません。
なんとなく調子が悪い……
病院に行っても原因不明。
しかし、状況は悪化していく。
何故――
チョコラッの闘病記は、そんな飼い主さんの記録です。
まずは病名が確定するまでのお話から。
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車椅子の犬を、見たことがありますか?
思わず、応援したくなりますね。
ところが、物珍しさで声を掛けてくる人もいるようで、飼い主さんは複雑なようです。
影ながら応援が良いのかかな?
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自己免疫不全闘病記
2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。
しかしピーチーの状態は悪化の一途。
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結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。
劇症肝炎闘病記
愛犬ピーチーは2014年8月16日の早朝6時、救命救急に駆け込みました。
40度を越える高熱。ぐったりとして動けない。
ただごとではないと思いました。
振り返ると、異常を感じたのはその6日前
突然の体の震えと、食欲不振
恐らくそれが前兆だったのでしょう。
ここから、命を賭けた闘病が始まったのでした。
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。