犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

ゆうすけ、ウチに来て幸せだったか? ~過ごした日々が証明してくれる~

あの時、確かに通じたんだ。心と心が
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撮影&文|ゆうすけパパ
 

『ウチに来て幸せだった?』

そんなテーマで執筆を打診されたのは、昨年末のことでした。
我が家の愛犬は、我が家に来て幸せだったのか?
愛犬家なら誰もが一度は考える疑問について、エッセイを書いてみませんかとのこと。

二つ返事で快諾した――、のは良いのですが――
何せ私は、先天性遅筆症を患う身。

書く気になるまでが大変なのと、いざ書こうとした時に、一体どこから書き始めたものかと迷い、そのまま年を越してしまいました。

 

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迷ったとはいえ、書く内容に困ることはありませんでした。
書き始めが難航しただけです。

何故ならば、実はこのテーマは、私の中では既に決着しているものなんです。

ずいぶん自信満々だねって?
確かに、そう思われるかもしれません。しかしながら私は、これに関しては不思議なくらい自信があり、誰に対しても、こう答えることができます。

「ゆうすけは、私の子で幸せだと言ってくれました」

なんか漫画で、ウチの子はしゃべるんだよというネタを見たことがありますが、 
まあ、そんなもんです(笑)

 

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ゆうすけには申し訳ないのですが、経験させてあげられなかったことが、たくさんあります。

お泊り旅行だったり
他のお友達とのコギプロだったり

(コギプロというのは、コーギー同士のプロレスごっこのこと。コーギーという犬種は気の合う仲間と、組んずほぐれつして遊ぶのが好きなのですが、ゆうすけはコギプロしていたら、総合格闘コーギーに豹変してしまうので、コギプロ禁止でした)

他には、おもちゃでたくさん遊んだりしなかったので、結局、ゆうすけの大好きなおもちゃを最後まで見つけることが出来ませんでした。

ぬいぐるみは全部破壊されるし・・・
パペットで遊んでいたら、思いっきり噛まれたので、それ以降、パペット遊びもしなかったし・・・

 

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コーギーなんだからと、フリスビーをさせようとしたら・・・
「これ、たべられないです( =・ω・)」
と、冷たい視線が飛んで来て。

人間の食べ物は結構あげていて、たくさんウマウマさせてあげたつもりだっのですが、ウニが好きとかいう子がいたりするので、世間は広いです。

あと、面倒くさがりの私はお散歩を嫌々行ったり、休みは家でゴロゴロしていて、遊びに行くのはたまにだったりと、決して百点満点のお父さんではなかったと思っています。
(今はその頃嫌々散歩に行っていた私に、「それ代わるよと」思わずにはいられません)

 

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かなりいい加減なのに、なんでそんなに自信満々なのか? 

この記事を読まれている方からは、
「おまえがそう思っているだけで、犬はそう思っているとは限らないぞ」
などと思われるかもしれませんね。

しかし私は、私とゆうすけが最後の瞬間に交わした奇跡的と言っていい時間に、私自身がゆうすけから、「幸せだった」と教えてもらったのですから、こればかりはそうなんですとしか言いようがありません。

 

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ゆうすけは、甘えん坊ではあるのですが、飼い主にベッタリくっついたりするような甘え方はしない子でした。実際、ゆうすけと一緒の布団で寝たことは数えるほどしかありません。
(私の布団とゆうすけのベッドは隣り合わせでしたが)

しかし最期の瞬間は、「お父さんのところへおいで」と言って、ベッドに差し出した私の腕を枕にするように、ゆうすけはその身体を預けてくれたのです。
――私が抱きしめやすいように。
――そして、お互いの気持ちが伝わりやすいように。

この時、私はありったけの想いをゆうすけに伝えました。
(このときのことは、以前に別の記事で書きました。良かったらどうぞ)

そして私は、「ぼくもおなじだよ。えへへ( =・ω・)」という、ゆうすけの想いを確かに感じ取ることができたのです。

 

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ゆうすけは私の最後の願いである、安らかに旅立つという願いを叶えてくれました。
これはきっと、私を思いやったゆうすけの全細胞が、そのように旅立つことを選択したのだと思います。

そんな子がウチに来て幸せでなかったわけがありません。

本当にそうだろうか・・・

少し自分に意地悪く、「本当は、もっといい飼い主はいたんじゃないのか?」などと、ツイッターのTLに流れる沢山の幸せそうなワンコを眺めながら、自問してみたりもしたのですが――

ゆうすけの笑顔の写真の数々を見ると、「やっぱり、うちが良かったよな」と自然に笑顔になるのです。

 

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ゆうすけは意思疎通の上手な子で、ゆうすけと過ごした約10年間で、だいたいゆうすけが言わんとすることは理解できるようになっていたつもりです。

たのしかった( =・ω・)

おいしかった( =・ω・)

うれしかった( =・ω・)

いろんな笑顔を見せてくれました。
その笑顔を見るたびに私は本当に幸せな気分になれたものです。
――いや、気分ではなく、ゆうすけとの日々は正に幸せでした。

 

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私はゆうすけを、うちに連れて来て幸せだった。
きっと、ゆうすけも同じ気持ちでいてくれる。

それはゆうすけと過ごした時間が――
あっという間に過ぎた、10年間という決して短くはない日々が証明してくれる。

そう自信を持って振り返ることができます。

 

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ーーおしまいーー

作:ゆうすけパパ
 ▶ 作者の一言
 ▶ ゆうすけパパ:犬の記事 ご紹介
  

まとめ読み|みんな幸せだったかい? ①
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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 テーマ:うちに来て幸せ?/幸せだった?

犬は飼い主を喜ばせるのが、最大の楽しみだといいます。
愛犬を看取った時、誰もがうちの子は幸せだったのかと、自分に問いかけます。
――しかし、心配はいらないと思います。
飼い主が幸せだったのなら、その子も幸せです。
だって――、犬はそんな風に生きて来たのですからね。

この子は、うちに来て幸せだったんだろうか?
飼い主ならば、絶対に一度は考える事。

時には、
うちに来てさえいなければ――
うちでなかったら、こんな事には――
なんて、思いつめたりしてね。

子どもの頃、犬のことなんか何も知らなかった。
”りく”は、はじめて飼った犬。
だから分かり合うまで随分かかった。
大人になると、りくは家にいるのが当たり前になった。
でも――
りくはいつのまにか、おじいちゃんになっていたんだ。

 

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