犬を飼うということ

いつまでも君と……

【災害時のペット/防災対策/多頭飼】災害が起きた時、愛犬たちを守るには ~311、あの日、私と愛犬は(その3)~

f:id:masami_takasu:20190306015604j:plain撮影&文:ロキロビ

今年もこの時期がやってきました。3月11日、東日本大震災が起きた日です。
関東在住の我が家でも、大きな地震に恐怖を感じながら過ごした日々…

子供たち4人と、愛犬のロッキーロビン。
守るべき存在の多さに不安を感じた出来事でした。

続く余震におびえ、情報が乏しい中で、TVを見れば恐ろしい映像。当日は帰宅ができないパパ、お店では品不足で、やがてはじまった計画停電。目に見えない不安に世の中は騒然としていて、思えばあのとき私は、子供たちを守ることに一生懸命でした。そのことを書いたのが下記の記事です。

そして私にとって忘れられないのが、いつも必死だった私の気持ちを、支え続けてくれたロッキーとロビンだったということです。

今はふたりともお空に旅立ちましたが、今回は当時のロッキーとロビンとの想い出を振り返りながら、災害が起きた直後の我が家のことと、それ以降に我が家が心がけるようになった防災対策について書いていこうと思います。

【目次】

 地震発生時の我が家の状況

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当時は長女が小学校2年生、長男は幼稚園の年中さんでした。年子姉妹は2歳と1歳…3月生まれのロッキーは10歳のお誕生日を迎える直前でした。ロビンは8歳…ふたりともまだまだ元気でした(*´艸`)

長女は学校、長男の幼稚園のバスを迎えに家の外に出ようとしたときの地震発生でした。我が家はリビングの中に3畳ほどのフリースペースがあり、ロッキーとロビンはそこにゲートを付けて中で自由に過ごしていました。

本来は家の中を自由にしていたロッキーとロビンでしたが、この家に引っ越した際に不安からか家中にマーキングをするようになってしまいました。家の設計時、キッズスペースと考えて用意した場所でしたが、ロッキーとロビンのスペースにしました。ハイハイ世代がいる我が家では、これが最善の道だったのです。

マーキングはその後も直る事はありませんでしたが、子供たちが大きくなってからはこのスペースを子供たちのスペースに戻して、ロッキーとロビンもリビングで一緒に過ごせるようになりました♪

地震の時、ふたりは吠えてジャンプしていたのですが、長男のバスが帰ってくる時はいつも喜んで吠えていたので、その時もそうだと思っていましたが、本当は地震の異変に気付いて吠えていたようでした。

母の腕は2本しかないジレンマ

まだ良くわからない三女はキョトンとしていました。次女は怯えて泣きじゃくり、長男は怖いながらも園バスが家についてからは、次女を励ましてくれていました。

ロッキーとロビンも地震がおさまってからは、子供たちを心配そうに見ていました。下校してこない長女を心配しながらも身動きできない状態で、とても不安な時間を過ごしました。

ロッキーとロビンの過ごしているフリースペースは我が家のリビングでは1番安全な場所です。狭いスペースが壁と柱に囲まれている事と、当時は木製に金属が入ったサークルを利用していたので、サークルの中も安全…小さな娘たちは何かあったら、ロッキーとロビンと一緒にサークルに入るのが安全と頭の中で考えていたのを覚えています。

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母と4人の子供と2匹で過ごす夜

子だくさんの我が家、子供たちに手がかかる間はロッキーとロビンのお世話はパパが担当してくれる事が多くなっていました。朝のご飯だったりお散歩だったり…

震災の日はパパが帰宅禁止となり、会社に泊まる事になりました。もし、また大きな地震が来たら私は子供たちとロッキーとロビン、みんなを連れて避難できるのだろうか?どうしたら1番安全にみんなを守る事ができるだろう?そんなことを考えて一睡もできずに過ごした夜でした。

みんなまとまっていた方が安全と思い、子供たちはリビングに布団を敷いて、足元に靴などを用意して寝かせました。長女と長男は自分で歩いてくれるとして、末っ子三女はおんぶ、次女は抱かなければ…と考えた時に、1番心配だったのがロッキーとロビン…

普段はノーリードでも、決して遠くにはいかない子たちでしたが、災害時にはパニックを起こすかもしれない、リードを付けている時間が避難時にあるのか?そう感じながらもリードを用意して、長女にふたりのリードを引いてくれるように頼んでおきました。

子供たちが眠ってから…

子供たちが起きている間は、「大丈夫」と普段通りの態度で過ごしていましたが、子供が寝てからはずっとロッキーとロビンに話しかけていました。何事もなかったかのように、私に甘えていつも通りにくつろいでいるふたりの姿は私の緊張をほぐしてくれました。

 私が子供を産んでから、私と同じように子供たちを大切にしてくれたふたり…
パパがいない夜、ご飯の催促もせずにいつも私の様子を見ていくれた本当に愛おしい存在でした(〃▽〃)

ロビンは赤ちゃんの泣き声に反応して遠吠えをして、私に教えてくれました。リビングにいなくても子供が泣くとロビンの声で気づくことができました。一緒に泣いているような遠吠え…忘れられないロビンの想い出です。

地震で次女が怯えて泣いたときも、一緒に遠吠えしていました。ロビンの声で次女が思わず笑ったことも…笑ってロビンのそばに行く次女を優しくペロペロしてくれたのはロッキーでした(*´艸`)

守らなければと思いながら、私がふたりに守られて支えられていたと感じます。

 

 あれから8年

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あの時は何の用意もなかった我が家、東日本大震災を体験した後、災害時の避難について考えるようになりました。

今では8年経って長女は16歳になりました。背負うしかなかった末っ子三女も当時の長女よりも大きくなりました(*´艸`)

母は体力が低下していますが…(;´・ω・)

そして、あの時私を支えてくれた愛おしい我が家のふたりは今お空にて、リビングの出窓に作ったお仏壇から、子供たちを見守ってくれています。

こんな風に
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いつもふたりが

現在の我が家にはロッキーロビンが仲間として迎え入れたモコと、今年我が家に仲間入りしたテンがいます。あの時より子供たちが戦力として成長したので状況はだいぶ違いますが、避難グッズはモコとテンの分も考えています。

子供たちにはそれぞれの避難持ち出し袋を用意しています。災害が起きた時、犬たちを連れて一緒に避難することを考えて最低限の犬用の避難時のグッズについても考えています。

 

 普段からの工夫も

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犬を飼うと、フード、トイレ、水など、日常的に必要なものが色々ありますね。
でも災害時には、あらゆるものが不足することは、既に311で経験済みです。

我が家では普段使いのものにも、万が一のことを考えながら、工夫をするようにしています。「フードや水は古くなるし……」というように考えると、普段の生活でもできる防災対策は沢山あるのです。

例えば、以下のようなことです。

フードは小さな保存容器でストックする

我が家はご飯のメインはドライフード、仔犬だったテンもやっとドライフードのみで食べられるようになりました。1日の給餌量を2回に分けて食べさせていますが、そのフードを小さなタッパーに1回分ずつ入れてストックしています。

こういう容器、100円ショップでも売ってますよね♪これにフードを計量して1回分ずつ入れて棚に入れています。普段からこの容器に入っているものを食器にうつしてあげるようにして、容器が空になったらまたそこにフードを入れておく…を繰り返します。

いざという時、少しかさばりますが、この容器を避難時に手提げなどに入れて持ち出せば1回分ずつ食べさせてあげられます。用意している手提げには100円ショップで買ったメラミンの食器を入れてあります。軽くて割れないので災害用のフードボウルとして最適です。小さい子向けの可愛いものを選びました(*´艸`)

お散歩バッグは玄関の外の棚に…

リードと携帯用の水入れ、ゴミ用の袋、空の500mlのペットボトルがお散歩セットです。これらをお散歩バッグに入れて玄関の取りやすい場所に置いています。

お水を入れておけば安心なのですが、悪くなってしまうので犬用のミネラルウォーターを未開封で用意しています。お散歩のときは、新しいお水を空のペットボトルに入れて、おしっこを流すのとお散歩中の水分補給に使っています。

新聞紙とペットシーツ、においを遮断するごみ袋、サークル

新聞紙とペットシーツも持ち出せる少量を袋に入れて用意しています。ごみ袋は普段のお散歩は普通のビニール袋ですが、避難時を考えて臭いを遮断できるタイプの物を用意してあります。

この他に犬用のウエットティッシュや、臭い消しの除菌スプレーもあるといいですね♪

そして、屋外の物置に普段は使っていない小さめのサークルをひとつ入れてあります。

 

 避難所の現状

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東日本大震災の時もそうですが、避難所に入れないペットの映像をたくさん見ました。たくさんの人が過ごす避難所では、動物が苦手な人も、アレルギーがある人もいるので、難しい問題だと感じます。

一緒に避難したとしても、犬たちは避難所には入れないかもしれません。サークルがあれば、せめて屋根のある場所に置かせてもらえるかも? そんな風に思って用意してあります。

ただしサークルは、避難した後で取りに戻るしかありませんが…(;´・ω・)

まずは命を守りたい…それが1番ですが、言葉がわからない犬たちなので、なるべく不自由をさせないように…と感じます。

一つ不安があるのは、ガラスの破片などが落ちている状況で非難となった場合は歩かせての避難は危険です。犬用のスリングを用意したいと考えています。

 

 今は、2本の腕が10本に…

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ロッキーとロビンが一緒に乗り越えてくれた震災から8年…あの時、たった2本の腕で守りたい命が6つだった我が家も、守られるだけだった子供たちの成長のおかげで、あの時のようにパパが不在でも腕は10本に増えました。

ロッキーとロビンがお散歩の時、大丈夫?と振り返って見守っていた子供たちが今はモコやテンを抱いてくれるようになりました。

頼りになる存在と成長してくれた子供たちではありますが、小学校、中学校、高校と別々の場所で学んでいるので、災害時に一緒にいられるかどうかわかりません。

とりあえずの持ち物を持って、モコとテンと避難できるよう、心構えをしておきたいと思っています。

 

――311、あの日、私と愛犬は(その3)・おしまい――

作:ロキロビ
 

――連作、次話――

記事の準備中です。

――連作、前話――

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。