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【心臓腫瘍】 その日、知らされた検査結果は…… ~ちぃの闘病記(2/5)~

虹の橋の向こうへ
ちぃの闘病記:心臓腫瘍 2話

ちぃの闘病記_心臓の腫瘍

文|かっぱ太郎 撮影|F.zin 
 

脾臓にも他の臓器にも病変がないにも関わらず、体液の漏出が止まらないちぃ。
そのちぃは、大学病院の動物医療センターに行き、腫瘍科の精密検査を受けました。

予約の時間は午前11時で、結果が出るまでの長い長い時間を、夫と待合室で過ごしました。

やがて午後になり、センター長を務める腫瘍科の先生の口から、ちぃの本当の病気が知らされました。

 

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「残念ですが、心臓に腫瘍があります。」

その言葉を聞いたとき、いろいろな覚悟をしていたはずなのに、私は動揺しました。
心臓という、私が想像もしなかった場所に、腫瘍があるのです。

先生は、心臓の中の壁に腫瘍があり、それが原因で全身の循環が悪くなっており、胸とお腹にたくさんの薄い血液状の水分がたまり、呼吸が苦しくなっているのだと説明してくれました。

 

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「心臓は、心膜という袋に包まれているため、腫瘍のせいで心臓が破れても、大出血することはなく、心臓が破れたら5分くらいで死に至ります」

「今は、いつ心臓が破れてもおかしくない状態です」

さらに、このような説明がありました。
腫瘍の大きさは、2~3センチくらいということでした。

「この子の心臓は、どのくらいの大きさなのですか?」
そう私がと尋ねると、先生は、ご自分のこぶしをみせて、このくらいですね、と示してくれました。

 

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ちぃは小型のブルドッグで、ずんぐりした体形なので、想像以上に心臓が大きいようでした。

人間の心臓も、自分のこぶしくらいの大きさであると、どこかで聞いた事があるような気がするので、そんな大きな心臓なら、2センチの腫瘍はたいして大きくないのではないのかしら、と、自分に都合のよいように考えました。

このまま腫瘍が育たなければ、ちぃは1年とか、もっと長い期間、なんとか生きていられるのではないかと勝手に考えたりもしました。

「いつ心臓がやぶれてもおかしくない」という表現は、いつ亡くなってもおかしくない、ということですが、理解したくはありませんでした。

先生は、抗がん剤は、元気がないときに使用すべきではないこと、何も治療しない、という選択肢もあることを繰り返し教えてくれました。

 

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私は、ちぃが死に至るまでの間の痛みや苦しみを、少しでも軽くしてあげることはできないでしょうか、と聞きました。

先生は、胸に水がたまってきたら呼吸が苦しくなるので、その水を抜いて楽にしてあげることができることと、止血効果のある飲み薬と、ステロイドを含む飲み薬があることを説明してくれました。

ちぃは、薬を飲み込むことが難しいので、「何か飲みやすい薬はありませんか?」と相談しましたが、それは無いようでした。

その日私は午後から仕事があり、ちぃの治療が終わるのを待つことができませんでした。

仕方なく私は、夫に頼んで病院を後にしたのでした。

 

――虹の橋の向こうへ・ちぃの闘病記(2/5)つづく――

作:かっぱ太郎、F.zin
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まとめ読み|ちぃの闘病記:心臓腫瘍編
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 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のエッセイを元に再構成されたものです。

 

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