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【心臓腫瘍】 闘病が始まりました ~ちぃの闘病記(3/5)~

虹の橋の向こうへ
ちぃの闘病記:心臓腫瘍 3話(腹水の抜水)

ちぃの闘病記_心臓の腫瘍

文|かっぱ太郎 撮影|F.zin
 

心臓の腫瘍が発見されて、ちぃの闘病が始まりました。

ちぃの胸とお腹にたまる水の量はとても多く、病院で抜いてもらっても、3日後には呼吸が苦しくなるほどたまりました。

大学病院での検査と抜水は週に一度で、その間に一度、かかりつけの先生のところで抜水してもらいました。

 

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水を抜いてもらうたびにちぃは痩せてしまいましたが、呼吸が少し楽になり、ごはんも人の手からならば、少し食べられるようになりました。

ちぃはいつも、用意されたごはんの半分を食べるのがやっとだったので、れんが自分のごはんを食べ終わるとすぐに、ごはんをもらっているちぃのところにやってきました。

人の手から、いつもと違うおいしそうなごはんをもらっているちぃを羨ましそうに見ているれんがかわいそうで、ついつい少し分けてあげたりしていたので、れんの体重が増えてしまいました。

 

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ちぃは人の食べるお肉や魚を混ぜたドッグフードを、二口、三口食べてると、
「もういい」
といって、向こうへ行ってしまいます。

ちぃの胸とお腹の水はたまり続け、苦しくなって床に伏せることができません。
ちぃはおすわりの姿勢のまま、うとうとと眠り、体を支えていた前足がカクンと折れ曲がって、あごを床にぶつけてしまいました。

 

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ちぃは水を抜かなければ、横向きに眠ることさえできなくなってしまいます。
水だけは自分でたくさん飲みましたが、栄養をとらせなければ、と私たちは焦りました。

ちぃが食べるものならば何でも、食べさせました。
さつまいもや、人の赤ん坊が食べる薄い味の丸くて小さなビスケット、クリームチーズや口当たりの良い果物など。

ちぃにはもう時間がないのだと思うと、普段は絶対に食べさせない、甘いアイスクリームまでなめさせました。

 

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ちぃの命を維持するには、カロリーが必要です。
ちぃは胸とお腹の水をつくるために、どんどん体の中の貯えを使ってしまいます。

ちぃは、甘いアイスクリームよりも、さっぱりした牛乳入りのアイスキャンディーが気に入ったようで、喜んで食べました。

 

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薬はどうしても飲めないので、錠剤をスプーンで砕いて粉状にし、はちみつに混ぜてちぃの歯の横に貼り付けました。

甘いので、なんとかなめてくれましたが、あまり上手に飲み込めず、口の端からいつも、薬を溶いた黄色の液体が少しずつ洩れてしまい、ちぃの寝床を汚しました。

それがちぃの闘病でした。

 

――虹の橋の向こうへ・ちぃの闘病記(3/5)つづく――

作:かっぱ太郎、F.zin
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週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のエッセイを元に再構成されたものです。

 

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