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【まとめ】視点の変化で闘病は変わる・悩みってなんだろう?  ~闘病を前向きに考えよう~

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視点の変化で闘病は変わる・悩みってなんだろう?
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カテゴリー:コラム
作者:高栖 匡躬 

愛犬の闘病は気持ちの持ちようで、楽しく過ごすこともできるし、苦しいだけのものにもなります。

犬は飼い主の笑顔が大好きなのだと言います。ご飯や散歩と同じように、大好きなのだそうです。もしも愛犬が病気で、飼い主がふさぎ込んでいたら、その愛犬の大好きなものを1つ失わせてしまうことになりますよね。

病気が重くなると、愛犬は散歩に行けなくなって、ご飯が食べられなくなりますね。もしかするとそのときの愛犬には、飼い主の笑顔はたった一つの楽しみなのかもしれません。

これを逆に考えたら、愛犬がどんなに重い病気でも、飼い主が愛犬と一緒にいることで幸せとか楽しさを感じられるなら、愛犬も幸せなのではないでしょうか。

愛犬を亡くした飼い主さんならわかりますよね。愛犬がそこにいてくれただけで良かったんだって。幸せだったのだと。
それは愛犬がいなくなってから、しみじみと実感するものなのですが、もっと前からそれを感じられたら、飼い主も愛犬も、両方とも幸せなんではないでしょうか?

そんなことを考えながら書いたのが、このコラムです。
愛犬とばかり書きましたが、愛猫も同じですね。きっと。

[扉絵]アッシュさん(飼い主:みゆぞうさん)
それは限られた時間を刻むこと

愛犬の闘病で悩む飼い主さんは多い。
それは見えない不安が、心にのしかかるから。
これからどうなる? いつまで続く? 医療費は?
見えないものは仕方ない。しかし、見えているものはある。
不安に怯えるのではく、どうか前向きに。
愛犬のために、あなたのために。

頑張らないと言う選択

犬猫の闘病は長くなりがち。
今回は「頑張って」という、励ましについて考えました。
「頑張って」はありがたい言葉ですが、当事者には重圧でもあります。
好意だけをいただいて、今は積極的に『頑張らない』という選択も必要です。
全力で立ち向かうときのために……

悩みの値段を考える

人の悩みは、絶対的なものではなく、いつも相対的なものです。
つまり気持ちの持ち方次第で、大きくも小さくもなるということです。
愛犬の闘病では、飼い主の悩みは尽きません。
自分の経験に照らせば、”悩み”は意識して付き合わないと、必要以上に大きくなりがちです。

何故、愛犬の闘病で飼い主は悩むのか?
理由は色々あるでしょうが、口のきけない犬に対して、飼い主が大きく感情移入をするからではないでしょうか?
これもまた、自分の経験に照らしての考えです。
飼い主は時に、愛犬の病気の原因が、自分ではないかとさえ思うものです。

どうか、悩みとは上手く付き合って下さい。迷路に迷い込まないように。
そのための一つの考え方を書きました。
この方法で悩むが消えるわけではありません。しかし、悩みの大きさが相対的と知るのは、悩みから抜け出す切っ掛けになると思います。

悩みの賞味期限を考える

悩みには賞味期限があるように思います。
その証拠に、人間はいつまでも1つの悩みを、引きずる事はないですね。
去年悩んでいた事実は覚えていても、もうそれは思い出になっているはず。
今も悩んでいるなら、それは悩みが、後悔に変わってしまっているのではないでしょうか?

犬猫の闘病では、悩みはつきものです。
しかし、もしも看取りがあったとしたら、闘病の悩みはそこまでです。
その後は、悩みは悲しみに変わり、悲しみは癒えて行きます。
正体のわからないものでずっと悩むよりも、悲しみましょう。
そして、悩みを後悔に変えないように。

犬猫を飼うという行為は、飼う前から始まり、看取ったあとも続きます。
悲しい、寂しいは、まだその子を心の中に飼っているということです。
”悲しい”はいただけませんが、”寂しい”は悪くはありません。
ずっと飼って行けばいいんだと思います。

選択こそが、飼い主の闘病なんだ

闘病は愛犬猫だけでなく、飼い主のものでもあります。
飼い主の視点でみると、それは身を切るような選択の連続といえます。
――選択は闘いなのだ――
――そこには覚悟がいるのだ――
そう思えば、見える景色が変わるのではないでしょうか?
シリーズ記事5つ目の記事です。

 悩みって何だろう?

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悲しみと悩みは別々のもの

”悩み”という言葉の中には、色々な意味が含まれていますね。
”悩んでいる”って言えば、色んなことが説明できて便利。
でも時にそれは、その言葉を使う人も惑わせて。
解決できるものを、解決できなくしてしまうような。
だから、考えてみた。”悩み”って何?

寂しさは上手くつきあえるもの。思ったほど悪くないもの

”悩み”の中に含まれているもの。
”悲しみ”、”寂しさ”、そして”後悔”
”悲しみ”は時間に癒され、いつか”寂しさ”に変わり、意外に楽しめる。
しかし――
”後悔”だけはいただけない。
ずっと苦しむだけだから。
”悩み”の中身を、分けて考えたら良いんじゃないかな、悩んでいないで。

 あとがき

悩みと悲しみ

悩みと悲しみは、混同しがちですが、別のもののように思います。
悲しみにはある程度実感があり、癒えるものです。
一方、悩みは捉えどころがなく、扱いを誤ると無限に増幅します。
しかも悩みは、”後悔”に変わりやすいものでもあります。
後悔は、なかなか消えないのでやっかいです。

経験からして、悩みと悲しみを分けて考えるようにすると、心は軽くなります。
そして、どうか悩みを後悔に変えないように。
悩み、悲しみ、後悔については、いつかまとめて書こうと思います。
因みに、”寂しさ”は、癒えた後の悲しみなのかもしれないと思っています。

――高栖匡躬 ――

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作:高栖匡躬
解説:高栖匡躬 
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 こんなまとめ読みはどうでしょう?

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『うちに来て幸せだった?』
病気になったり、亡くなったりするとなおさらです。
『もし、よその子になっていたら』
でもね、その答えは決まっている。最初から。
『うちの子は、幸せだったよ』
――きっとね

 

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