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【偏食】愛犬がご飯を食べない 〜偏食・食べムラ ガイドブック ① 基礎・原因編〜

事例(体験)偏食・食べムラ ガイドブック ①
偏食ガイドブック1

文・編集|Rikka
 
はじめに

愛犬が急にご飯を食べなくなると、飼い主はとても心配になりますね。でも、その理由が何かすぐに皆さんは気づいてあげることができますか?
それは病気なのか、気分的な問題か…。犬が食事を摂らなくなるのには、様々な理由があります。
今回3回に渡ってお届けするのは、愛犬が『偏食』に陥った際の、食事を食べないことに関する経験談やコラムをまとめた記事です。このまとめには偏食に悩む飼い主さんへのヒントがたくさん隠れているかもしれません。

こんな方に:
食事の記事は言っていることがまちまち|偏食(食べムラ)が発生する理由は?|悪化させないためには?|経験者の話を参考にしたい

 

【目次】

 偏食に関する用語

偏食

食事に関する用語はたくさん

まず今回の記事を書くにあたり思ったのは、犬が食べないことや食事に関する言葉はたくさんあるということです。例えば、食べないことを表す言葉でも『食ムラ』『拒食』『小食』など…。
それぞれ似たような意味合いで使用されますが、使う側と聞く側によって意味合いが変わってしまったりもして、なかなかその悩みの状況が判断しにくい話だったりもします。

そして、当事者は深刻な悩みなのに、使用する言葉の使い方ひとつで受け取る側は深刻に捉らえて貰えないといったこともままあるから、厄介です。

今回、記事内では愛犬が食事を摂らないことは、統一して『偏食』と記載します。
(題名には、一般的に良く使われる『食べムラ』も併記しています)

食べ物に関する用語の詳しい内容は、こちらの記事を参考にしてください。

【食べムラ】【食欲不振】【拒食】【偏食】【小食】【食欲減退】 
言葉の意味にもムラがある

 

 偏食に陥る段階

偏食

1.まずは原因を知る

では、偏食に陥らないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?

偏食が起きるきっかけは本当に様々です。
ある日突然なる仔もいれば、もともと食の細い仔もいます。迎えた際からずっと続いていれば、多少判断もつきやすいかもしれません。
しかし、環境の変化や、フードの変更…。ある出来事を境に突然、偏食が始まるケースもあります。まずは、偏食かなと感じた際はそのきっかけに気づくというのも大事な点です。

私は日頃、愛犬たちに些細な変化があった時には記録を残しています。
いつもと違うなと感じた際は、何が違うかその背景に関わりそうな出来事があればそれも記載しています。(病院に行った・台風が来ていたなど)

頭の中だけでそれらのことを記憶しておくのは難しいと思いますので、メモでもいいので書いておけば、後々誰かに相談する際もヒントになったり、理解してもらいやすいと思います。

(次回は偏食の原因について、もう少し掘り下げていきますので、そちらも参考してみてください)

2.持病や年齢によっても改善が難しいことも

原因を探るには、その仔自体の背景も関わって来ます。
健康な成犬や仔犬であればこれから続く永い犬生のためにも、改善してあげたいですよね。

しかし、それが老犬や持病を抱えていたり、体力の弱っている仔には、よくある偏食の際に勧められる、改善方法(食べないなら抜く等)やしつけをするのは困難な場合もあります。一般例が通用しません。
そうなると悪化しやすくなる条件が揃い、余計に悩ましい状況に陥るのです。

 

 偏食になってしまったら

偏食

1.飼い主でもできること

前項では、愛犬が偏食に陥ったらまずは原因を探るべきと書きましたが、特定するのは簡単ではありません。また偏食を改善するのは容易ではないので、尻込みしてしまう方もいるかもしれません。しかし、それでは先に進めなくなってしまいます。

私の経験からも、解決は一筋縄ではいきませんでした。しかし、“簡単には諦めない” という初めの決心が、解決までの心の支えだったように思います。

まずは飼い主ができること、基本的なことから挑戦してみてください。それはしつけであったり、一般的な偏食の改善方法として紹介される内容を試すことです。

その方法は、しつけの本だったり、ネット上にも様々な偏食の改善方法が記載されてます。まずは、それを参考にすると良いと思います。

"良いと思うことはなんでも試してみる"(甘やかす様な方法はいけません)。
私はそこからはじめました。

2.どうにもならないときには

しかし、我が家の愛犬もそうでしたが、よくある改善方法が、病気だったり元々の性格などから通用しないという仔もいます。むしろ、私の周りで悩む飼い主の体験談は、そういった一般的な改善例が通用したケースの方が少なかったように思います。

先程、“良いと思ったことはなんでも試す” ことを勧めておきながら、こんなことをいうのもおかしいかもしれませんが、
『一般例が通用するなら、こんなに悩んでないよーー』
と、私もよく思っていたものです(苦笑)

けれど、通用しないからと言って、飼い主は簡単に諦めたりできません。どうにか良い対策はないか、必死になって探します。

我が家の愛犬は、一般例が元々余り通用しない性格で、かつ老犬、しかも持病があったために、本当に苦労の連続でした。

同じ悩みを抱える方は、みなそうだと思いますが、調べても調べても答が無く、万策が尽きてしまったら――、とてつもない絶望感に苛まれます。

私の経験をお話すると、色々試しても、頑なに食べてくれない愛犬に落ち込んでしまい、一度は自分の力で改善すること自体を、諦めそうになってしまったほどです。

しかしそんな私でも、周囲の方からの助言もあり、自分なりに解決を見つけました。
それは、どんなときも望みはあるものなんだと、強く感じた出来事でした。

もしこの記事を読まれた方で、一人きりで愛犬の食事に関して悩んでる方がいたら、このサイトや私のTwitterでも構いませんので連絡を下さい。

何かしらの道は見つけるお手伝いになるかもしれません。
諦めずに、方法探って行きましょう。

 

 そもそも原因は何だろう?

偏食

1.いろいろな理由で偏食は発生する

ここまでは偏食の原因を探ることに触れてきましたが、その原因は実に多岐にわたります。よく見聞きするのは、犬の個体ごとの元々の性格や、偏食気質であることなどですが、理由はそれだけではありません。

ホルモンバランスの変化、環境の変化、良かれと思って変えたフードの変更後や、病気の為に、食事の変更を余儀なくなってしまった時などもありえます。中には理由すら思い当たらない、いきなり食べなくなって、偏食気味の仔になる場合ですらあります。

我が家の2匹目の子、2歳の六花は今まさに原因が全く思い当たらない偏食の真っ最中です。今まではご飯はむしろ早食いで、足りないからもっと頂戴と言っていた仔が、ある日突然食べなくなりました。

今まで食欲不振知らずの仔でも、偏食が始まると意外に簡単に悪化するので、初めての時はとても驚き、困惑します。

偏食とは、飼い主の誰もが無縁な話ではないと思います。

2.好物は死守したい

老犬の域に入ると、どの仔でも多少なりとも偏食の傾向は見え隠れし始めます。
そして、体調も老化に伴い変調がおきやすくなるので、治療の為に療法食への変更を勧められるケースもままあります。

加えて介護が必要な段階になると、体調や携わる飼い主の介護環境などの様々な要因で、今までのご飯の与え方が難しくなることも多いのです。

治療が必要になると、当然ながら薬が出されます。一時的な投薬でしたら、なんとか乗り越えられそうなものですが、一生飲むことになったりすると服用が苦手な仔には大問題です。
そんな中で、(私も経験がありますが)投薬の為に、好物に薬を混ぜて与えることもあるでしょう。これは愛犬にバレると、その後の食事に悪影響を及ぼします。

犬はよく見ています。結構すぐにバレますよ(苦笑)。
それ以降、薬もおやつも拒否されてしまうことも……

薬を仕込んだことがバレなかったとしても、薬を飲ます度に好物が出るようになって、それが原因で、主食を食べなくなる仔もいます。

我が家の六花はどうやらこのタイプの様です。今はそのおかげで食事に苦戦しています(苦笑)。それ以降は、薬は食事には混ぜずに、砕いてシリンジ で与えています。

飼い主が楽をする為のズル(私は経験して、こう思いました)は、愛犬にとっては良くない結果に繋がることが多いと気づきました。

実際に、大好物や毎日のフードが失われていった体験談は、下記の2記事を参考になさってください。大好物が瞬時に大嫌いに変わることもあるのです。 

【投薬】【食事】【療法食】大好物が嫌いになる瞬間

病気による発作と、気付けで大好物を与える時間が近かったため、苦しい経験と大好物が繋がってしまった事例。

【投薬】【食事】【療法食】 
嫌いになるのはスパイラル

投薬の際に食べ物に仕込んだことで、嫌いな食べ物ができた事例。なんとかたべさせようと、トッピングを工夫するうちに、嫌いな食べ物がどうどん増えていきます。

 

 どうでしたか?

まとめ

お読みになって、どう感じられたでしょうか?
今回は、偏食に関する基本的な内容、原因に関するまとめでした。

食べ物はベテラン飼い主さんほど確固たる自信があるもので、こうすべき、または、こうなって然るべきという考えに陥りやすいものです。しかし、平均寿命15年の犬を飼う行為は、30年経験しても、わずか2匹の経験。多頭飼いをしていたとしても、10匹を超える方はそういないでしょう。

職業的なブリーダーでもない限り、我々はいつまでも新米飼い主。
目の前の愛犬に、予想外の出来事が起きるのは当たり前の話です。食事に関しての過信は禁物なように思います。

さて、次回は、偏食を予防すること、ひどい偏食の記録の紹介をしていきます。

 

――偏食・食べムラ ガイドブック ① 基礎・原因編・つづく――

文:Rikka
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今まで経験した闘病中の記録や出来事、かかりつけの病院探し、愛犬との生活に関することなど中心に書いています。
犬の管理栄養士の資格を持っています。食べる事は生きること。闘病中の愛犬に必要な栄養に関してのこと、正しい食生活をおくってもらいたくて取得した資格です。
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――次話――

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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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