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【癲癇|てんかん】7月13日 イーケプラ3クール目 ~発作は嫌いよ(22/31)~

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ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (写真は元気なころのピーチー)
 
当時を振り返り

イーケプラの服用が3クール目に入りました。

最初の1クールは試験的には服用と頓服でしたら、薬が切れてしばらくして大発作がでたので、その後は常用するようになりました。全ての犬や猫に有効かどうかは分かりませんが、少なくともピーチーには著効なように思えました。

やがてピーチーの癲癇の原因が自己免疫不全であることがわかってくるのですが、その間に小康状態を得られたことは幸運でした。

 当時のブログより 

※文体は執筆当時のままです。

ピーチーは昨日から、3クール目のイーケプラを服用中です。

イーケプラは続けるほどに効果を実感します。どのワンコにも効くとは限りませんが、ピーチーにとっては著効と言っても良いのではないかと思います。

何度か書いていますが、下記にその効果をまとめてみます。

 

 イーケプラの効果(特筆すべき点)

1.即効性

イーケプラは服用後1時間で効果を発揮するとの事です。つまり発作が起きそうな気配を感じて服用させて予防的にも使えるわけです。

2.大発作の抑制

イーケプラの処方後に大発作が起きたのは、頓服で使用していた時の1回だけで、定常的に飲むようになってからは発作が起きていません。
薬に耐性ができて今後また発作が起きるのかもしれませんが、これまでゾニサミドの服用で効かなかったことから比べると、隔世の感があります。

3.副反応が少ない

イーケプラは(悪い)副反応が少ないことも特長だそうです。脳神経科の専門医も、毎日飲んでも大丈夫だとか。実際にピーチーにも目立った副反応はでていません。

4.安定性

ここまで飲ませてみて、薬効による安定性を実感しています。具体的に言うと、『なんとなく怪しいなと思っていた、意味不明の行動』が治まり、急にハッスルし始めることが無くなることです。

それ以外にも、ちょっとしたしぐさからも、安定感を感じます。
例えば、食いしん坊のはずのピーチーですが、このところごはんを少しだけ残していました。それは何故かというと、ごはんを食べるという行動自体が下手になってしまって、うまく口に入らず、そのうちに食べることを諦めてしまっていたのです。

イーケプラを飲むようになってからは、ごはんの食べ方が上手になって、最後の一粒まで食べるどころか、食べた後もお皿をきれいに舐めとっています。もしかすると、副反応で食欲が増進しただけなのかもしれませんが、そこのところは何とも言えません。

 

 明らかな副反応

1.とにかく良く寝る

良く寝ることについては、脳の不正な活動を抑えるという目的上、仕方がないことだと思っています。また、すやすやと寝てくれている間は少なくとも問題行動は起きないので、飼い主側も安心という副産物も生んでくれます。

しかし……、ごはんの時間だけは、きちんと起きてくるのですから、不思議なものです。まさに犬の脳の神秘を感じるところです。

2.食欲増進?

上記4の安定性の項に書いたことですが、イーケプラを飲んでからピーチーは良く食べるようになりました。これを副反応と呼ぶべきかどうかは分かりません。
もしも副反応だとしても、我が家にとっては歓迎すべきことです。

 

 現在は

今のピーチーは3クール目ですが、1クール目、2クール目と同じループの中に入っています。飼い主としては、安心して留守番をさせて仕事に行ってくることができます。
(今のところは)

イーケプラを飲んだらこんな感じ


――癲癇闘病記・発作は嫌いよ(22/31)つづく――

文:高栖匡躬
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――次話――

発作は嫌いよ|23/31

ピーチーの癲癇と付き合う内に、おかしな事に気付きました。
発作が起きる前になると妙に体調が良いのです。
若い頃のように活発だし、甘えてきます。
「調子良いなあ」
「可愛いなあ」
そう感じると「もしかして発作が来るの?」と思うようになりました。

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――前話――

発作は嫌いよ|21/31

安全に愛犬を病院に運びたい。
試行錯誤の末に行きついたのが『ソフトキャリーバッグ』でした。
早速、タクシーを呼んで試してみると――
乗車拒否もなく、病院でも注目の的です。
大成功!
こうしてこのバッグは、ピーチーの通院専用となったのです。

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――この記事の初回です――

発作は嫌いよ|1/31

我が家の愛犬、ピーチーの癲癇闘病記です。
それはある日突然の発作からはじまりました。
予備知識もなく駆け込んだ救急病院。
発作は1回限りのものかもしれず、まずは様子見だそうです。
――僅かな希望
しかし、発作はその後も繰り返し襲ってきました。

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