犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【きっかけは猫】心に残る子姫という名の猫 ~はながうちにくるまで(1/3)~【取り返しのつかない別れ】

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うちの子がうちにくるまで|No.18 - 1 f:id:masami_takasu:20171105152937j:plain

撮影&文|はなここ
 
今日のお話は

愛犬との出会いは、一匹ごとに全然違いますね。
偶然が重なりあって、うちの子はうちにやってきます。
でもやがて時がたつと、偶然は必然の一部だったんだということに気が付きます。
今回は、出会いの切っ掛けが猫だったというお話。

猫との別れが、犬との出会いにつながっていくという、少し切ないお話です。

こんな方に:
昔は猫派を飼っていた|ダックスフントってどんな犬? 飼いやすい?|ペットロスから抜け出すには、次の子を飼うのが一番と聞くけれど?|経験した方の話が聞きたい

 私も書いてみようと思います - まずは子姫のお話から

たくさんの方々が書かれた『うちの子がうちにくるまで』を読んでいたら、あっという間に過ぎていった我が家の5匹の犬たちとの日々が、更に愛しく感じられるようになりました。

だから、私も少し書いてみようと思います。

先ずお話をするのは、猫のこと。
我が家が犬を飼うようになったのは、一匹の猫がきっかけなのです。
子姫(こひめ)と名付けた可愛い子。
今思えば、あの子姫がいたから今があるのです。

 

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私の実家には、お稲荷さんがありました。だから私は小さい頃から、犬が飼いたくても、許してはもらえませんでした。
何故かって? 狐は犬が大嫌いなんです。
折角家をお稲荷さんが守っているのに、犬を飼ったら、そのお稲荷さんが家から逃げ出してしまうんですね。
だから、実家では犬は厳禁。しかし猫とは一緒に居たことがありました。

そんな私は、8年前に捨て猫を拾いました。
パパと住み始めて、初めて飼った拾い猫。名前は『子姫』と名付けました。
あまりに溺愛していた為、青森、新潟など、泊まりがけの旅行にも一緒に連れて行ったくらいです。

 

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子姫は捨て猫の子のせいか、ずっと回虫に悩まされていて、私が排便からそれを見つけては、病院に連れていくことの繰り返しでした。

子姫を飼って、一年が経とうとしていたある日――
泊まりがけで行ったある花火大会の夜のことです。

私が目を話した隙に、子姫は自分で宿の網戸を開けて、部屋を出てしまいました。
ベランダの縁に座っている子姫。
それを見つけた私は、驚いて「子姫~!!!」と大声で呼びました。

その直後です。子姫はこちらをしっかりと見て――、それからベランダを飛び降りたのです。急いで駆け寄り、子姫が飛び降りた先を見ると、子姫はそこにいて、もう一度しっかりと私を見上げました。
そして『ミャ~ォ』とひと鳴きし、子姫は芝の生い茂った山の方へ、行ってしまったのです。

 

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その宿には急遽連泊し、翌日も子姫を探し、そして待ちました。
きっと戻ってきてくれると、信じていた時間でした。

――しっかりと私を見つめてくれた子姫。

しかし、待つも探すも空しく……
鳴き声もせず、姿すら見せてはくれませんでした。

パパに「諦めよう」と言われ、泣く泣く帰宅。
いつもは私の横に眠ってくれる子姫のいない夜。
私は、子供のように声をあげて、毎晩泣いていたのを今でも覚えています。

後になって聞いてわかったのですが、私が泣き続けていた時期、パパは仕事でその町に行っては、子姫を探していたのだそうです。

そのパパも、とうとう諦めた頃だったのでしょうか……

私がそれまで一度も飼ったこともなく、知識すら全くない――
忠誠心に満ち、決して人間を裏切らず、人間の愛をひたむきに乞う――
”犬”という生命と、出会うことになるのです。

このお話の続きはまた。

 

~はながうちにくるまで(1/3)・つづく~

うちの子がうちにくるまで|No.18 - 1
犬の名前:はな、そして猫の子姫
犬種:ミニチュア・ダックス・フント
飼主:はなここ
 
うちの子がうちにくるまで、とは
愛犬を家に迎えるまでの葛藤を、飼い主自身が、自分の言葉で綴ったエッセイです。
こんな効果もあります:愛犬、愛猫を今すぐ100倍可愛くできる、最も簡単な方法
 
犬や猫と暮らすあなたへ

『うちで飼えるかな?』
『きちんと面倒を見られるかな?』

犬や猫を、”はじめて”飼う時、ほとんどの方はこう思ったことでしょう。
平均年齢でいえば、15年も生きる小さな命を預かるのだから当然ですね。
我々はそこで大きな決心をし、葛藤を乗り越えたからこそ、今、犬や猫と暮らしています。

どうかその思いを、忘れないでください。
その時の思いがあれば、我々はどんな時でも犬や猫と暮らしていけます。

【飼えるかなより

――うちの子がうちにくるまで・次話――

自分の不注意から猫の子姫が去ってしまい、飼い主だったはなここさんは、ペットロスに一直線。しかしそこに、犬との出会いの時がやってきます。

――うちの子がうちにくるまで・前話――

多頭飼いの、2匹目を迎える時のお話です。
多頭飼いを始める時は、1匹目を迎える時とはまた違う、迷いと決断が必要です。

まとめ読み|うちの子がうちにくるまで(犬)④
この記事は、下記のまとめ読みでも読むことが出来ます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――うちの子がうちにくるまで、第1話です――

昔からいつかはワンを飼いたいと、ずっと夢見ていたんです。
でも、夢と現実の差はでっかいですよね。結局はずっと、実現できずじまい。
――そんな夢を叶えた飼い主さんのお話。
犬との出会いは運命に似ています。

 おすすめの、うちの子がうちにくるまで

 

”ペットの飼育不可”
それで犬や猫を飼うことを断念する方は、きっと多いでしょう。
しかし、運命の子と出会ったから、引っ越しをしたという幸運な方もいます。

多頭飼いの2匹目を勧めて来たのは、はじめは犬嫌いだったはずのご主人。
飼うことを反対をしていた家族が、一番の犬好きになるのは良く聞く”あるある”です。犬は人の心を豊かにしますね。

 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

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