チョコラッの闘病記 第3章(1/16)
本記事は長期連載の1部。そしてチョコラッは3年目(2019年6月)を迎えて生存中です。
難病であっても希望を持ち続けたいと願う、飼い主の思いで書かれた闘病記です。
初回記事はこちらです。チョコラッの闘病記 1話
ペットに貧血の症状が現れ改善しない|非再生性免疫介在性貧血と診断された|治る見込みは?|治療法は?|どんな闘病になるのか心配|免疫系疾患の難しさを実感している|経験者の体験談が聞きたい
12月14日 使うべきか? 血栓予防薬
昨日、チョコラッの血液検査に行って来ました。
貧血を表す数値
※通常の値は37〜
基準値37.3〜にはまだ及びませんが、前回、前々回と右肩上がり!
しかも結構なペースで基準値に近付きつつあります。
因みに、前回(11月29日)の血液検査結果
※通常の値は37〜
●
チョコラッにはセルセプトという免疫抑制剤が合っていたみたいで、こんなにも早く改善してきたことに、医師も驚いてました。
まだ、いくつか基準値に満たない項目が他にもありますが、貧血気味に変わりはないので仕方ないかな。
プレドニン(ステロイド:免疫抑制作用あり)を減薬して3週間様子見となりました。
↓
1日 1錠
●
それから、
「チョコラッは血栓予防のお薬を飲まなくていいの?」
と医師に質問をしました。
この病気は、血栓が出来る率が高いとネットの情報を得ていて、同じ病気のワンちゃんは、チョコラッのお薬にプラスして、血栓予防薬も飲んでる子が多いみたいなので、ずっと気になっていたのです。
●
普段私は、自分の病気のことをネットで調べて、医師にあれこれ聞くようなことは絶対しません。素人が、ネット情報に振り回されてうるさいな、と思われるのが怖いから。
でも、娘ちゃんのことになると話は別です。
――血栓って、脳梗塞とかなるんじゃないの?
――予防薬飲んでないのヤバいんじゃないの??
もう心配で、聞かずにはいられませんでした。
●
医師の説明では、血栓予防に使われる薬は2種類。
1つ目は今飲んでるプレドニンと相性が悪い。
それでも、少量なら大丈夫、と使う医師もいるけど、出来れば使いたくない、と。
2つ目は少し値段の高い薬。
これは血栓予防をする代わりに、出血時に血が止まりにくくなる危険を伴う。
●
「血栓予防の薬はまだ使わないつもりでしたが、希望があれば2つ目の方のお薬を使います。どうしますか?」と医師は言いました。
「血栓が脳内で詰まると即死ですよね?」
恐る恐る尋ねると、「そうとも言えないです」とのこと。
血栓が詰まる可能性や、詰まった場合に予想されることを一通り説明してもらい、
最終的に医師の今までの判断通りに、血栓予防薬は今は使わない、と決めました。
鼠径ヘルニアと会陰ヘルニア
チョコラッが貧血以外に抱えている病気は、あと2つ。
鼠径ヘルニアは腹壁からの穴は広がっているのですが、「即、手術しましょう!」とはなりませんでした。
やはり、輸血しながら手術しなくてはいけない緊急を要するものではなく、先ずは貧血を治してから、と言った感じでした。
会陰(直腸)ヘルニアは悪化なし。
●
後ろ脚の筋肉は、かなり落ちていると言われました。
椎間板ヘルニアのリハビリ(歩行・バランスボール)を中止してる上に、プレドニンの副作用で、筋肉低下が起こるらしいので、致し方ないです。(´・ω・`)
●
今は、お水を飲みたい時とゴハンの時だけ歩くけど、それ以外は動きたがりません。筋肉を使って動くのが、しんどいのかも。
お家では歩きたくないから、「ママー!抱っこー!」とひたすら叫んでおります(*_*)
でも、元気・食欲はメッチャあります!
●
造血機能の検査をしたときに、右肩の毛を剃ったのですが、その後、一向に生えてこないんですよね。
「これはお薬の副作用ですか?」って聞いたら、ワンちゃんは年に2回しか毛が生え変わらないので、剃る時期が悪いと暫く生えないそうで・・・(´・ω・`)
飼い主の気持ちは
取り敢えず当面は入院も免れそうで良かった。良かった。
色々とご心配おかけしました。
まだまだ予断は許されない状況ではありますが、取り敢えず改善してきました。
いつも見守って下さる皆様、本当にありがとうございます。╰(*´︶`*)╯♡
●
メリークリスマス
ありがとうだワン。元気だワン。
今年の病院は終わりだよ。また来年ね。
byチョコラッ
――【非再生性免疫介在性貧血】はじめの半年(1/16)・つづく――
文:らぶプー
▶らぶプー:他の作品一覧
――次話――
治療の効果があり、血液の数値は元気だった頃の値に。
しかし、別の悩みも。
ダルいのです。ステロイドを飲んでいると。
――前話(前章の最終話です)――
非再生性免疫介在性貧血の確定まで1カ月。その間も薬は処方されていたので、PCV(血球容積)はやや回復。区切りにはなったものの、飼い主には色々と心配事が湧いてきます。
●
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
●
――この連載の最初の記事です――
この病気は、自己免疫不全で起きるもの。
自分の免疫が、自分の体を攻撃し始めるのです。
病原菌やウィルスが見つかるわけでもなく、CTやMRIにも病変が映りません。
だから、最初はそうだと分かりません。
なんとなく調子が悪い……
病院に行っても原因不明。
しかし、状況は悪化していく。
何故――、それが始まりです。
まずは病名が確定するまでのお話から。闘病記を書く理由についても語られます。
●
おすすめの闘病記です
自己免疫不全闘病記
2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。
しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。
劇症肝炎闘病記
愛犬ピーチーは2014年8月16日の早朝6時、救命救急に駆け込みました。
40度を越える高熱。ぐったりとして動けない。
ただごとではないと思いました。
振り返ると、異常を感じたのはその6日前
突然の体の震えと、食欲不振
恐らくそれが前兆だったのでしょう。
ここから、命を賭けた闘病が始まったのでした。
●
出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。