ここは『ハナちゃんの動物病院』(犬版)です。
今日ご紹介する病気は結石症ですよ。
結石症は、人間だと激痛を伴うので知られていますが、犬も猫も同じように痛いんです。そして、珍しい病気ではありません。
頻尿になったり、血尿が出たり、おしっこが濁っていたら要注意。
痛がっていたら一大事。すぐに病院にね。
おしっこの状態はどうですか?
みなさんのお宅のワンちゃん、オシッコちゃんと出てますか?
先日、血尿の犬Aちゃんの治療をしました。
ただの膀胱炎かとも思いましたが、抗生剤・止血剤に反応なしなので、レントゲンを撮りました。
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やっぱり、ちいさい結石がたくさん膀胱の中と尿道にあります。飼い主さんの話では、その時点では、オシッコは普通にでているということでした。
でも、Aちゃんは、次の日には、尿道に結石がたくさん詰まり、オシッコがでなくなってしまい、手術となってしまいました。
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これが、Aちゃんの結石です。膀胱と尿道の中にたくさんありました。
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結石が膀胱の中にできてしまい膀胱炎をおこし、結石がオシッコと一緒に尿道に流れ、詰まってしまうと、オシッコが出ず、尿毒症で亡くなる場合があります。
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Aちゃんは、手術も成功し、オシッコもしっかりでるようになり、ごはんも食べるようになって退院しました。
抜糸まで、エリザベスカラーを付け、これからは、ずっと処方食を食べてもらうようになります。
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ご存じでしょうけれど、ハナちゃんのイラストが付けているのが、エリザベスカ
ラー、写真のハナが付けているのがドーナツタイプです。
これがエリザベスカラー
これがドーナツタイプ
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コポーの避妊手術(全5話)の3話目に、エリザベスカラーとドーナツカラーが同時に登場しますよ。
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ワンちゃんも飼い主さんも大変ですが、突然、血尿とか、尿閉で、ワンちゃんが苦しまないよう、定期的な健康チェックをしてあげられるといいですね。
オシッコを採取して新鮮なうちに、動物病院で異常がないか検査してもらっても良いと思います。
読者の方からのコメントと回答
家にも犬が3匹居るので、情報凄く助かります(^_^)
犬にも結石が出来るのですね。
知識がないと分からない事が沢山あって、色々調べて苦労してます(^_^;)
ヤギもそう、分からない事が多すぎて、毎日レポートとるのに必至です(^_^)でも楽しんでます♪
コメントありがとうございます。
気が付いたことをつぶやいていこうと思っています。
何か、疑問点などあれば、また、コメント下さいね。
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オスヤギは尿路結石が多いそうですね。
塩を舐めさせてたくさん水を飲ませないとダメだそうですよ。
うちはメスだけですが梅干しを食べさせています。
ねえ,ハナママ(^o^)/
あまり犬猫以外のことは分からないんですが、人間が飼育している牛も豚も馬、ヤギ、ヒツジ、家禽も健康のため乳や卵、肉質、毛質のため塩を与えているようですね。
動物にとっては、必要不可欠なものですね。
ヤギは、えさの0.5から1.0%の塩を与えると良いそうです。
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ハナちゃんママからのアドバイス
うちのハナは、水をたくさん飲むほうなので、比較的、薄いオシッコをしますから、膀胱炎や結石症には、なりにくいかなと思いますが、時々、オシッコの検査もしています。
うんち、オシッコは毎日、チェックして下さいね。
早期発見が大切です。
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【Withdogより】ここでご紹介したのは、病気を疑ってみる初歩的な知識です。もしもご家庭のワンちゃん、ネコちゃんに該当する症状があったら、すぐに動物病院を受診なさってください。

日光どうぶつ病院
ハナちゃんママが獣医さんになった理由は?
ハナちゃんが看板犬になった理由は?
【獣医師が犬を飼うということ】ハナがうちにうちにくるまで
▶ハナちゃんママ:犬 の診察記のご紹介
▶ハナちゃんママ:猫 の診察記のご紹介
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――次話――
【フィラリア予防薬】
今日はハナのうれしい日
今回はフィラリア予防薬のお話。 最近はフィラリアは減ったようですね。
ハナちゃんは、このフィラリア予防薬が大好きなようです。
うちの愛犬ピーチーもそうでした。
胆管閉塞で入院中も食欲旺盛で、大喜びでこの薬を食べて、 先生を驚かせたものです。
――前話――
【ニキビダニ】
痒くはなく、脱毛が広がって異常に気付く
今回はニキビダニのお話。
ダニにも色々とあって、ニキビダニは痒くないのが特徴です。
免疫力があると、寄生していても発症しにくいんですね。
脱毛が広がって、気付きます。
目や口の周りが多いので、気が付いたら、早めの受診を。
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この記事は、まとめ読みでも読むことが出来ます。
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――ハナちゃんの動物病院(犬)・初回の記事です――
【尿石症】
膀胱炎や、尿経路の結石による痛み
膀胱炎などの症状から、発覚します。
場合によっては手術が必要になり、命にかかわることもある怖い病気。
意外に多いし、予兆もあるので、気を付けてあげてください。
ペットの闘病についてのヒント
臨床現場から見た、良い獣医師の選び方
”良い”獣医師選びは、飼い主の責任でもあります。
目的は常に動物の病気を治すこと。
そのために獣医師は何をすべきか?
そう考えると、自然に”良い獣医師”とは何かが分かってきます。
現場を知るからこそ出来るアドバイス。
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。