犬を飼うということ

いつまでも君と……

「生きたい、生きたい」と泣く子犬 ~『ごはん』と『おかず』がうちの子になったのは(前編)~

f:id:masami_takasu:20180801130012j:plain撮影&文:Chobi

~うちの子がうちにくるまで No.25、No.26 - 1~

”うちの子がうちにくるまで”とは
愛犬を家に迎えるまでの葛藤を、飼い主自身が、自分の言葉で綴ったエッセイのシリーズです。

新しい家族の『ちょび』のために家を買い、引っ越しをしをした私たち。
→『ちょび』の話はこちらに。
それから3ヶ月も過ぎない、暑い暑い8月の話です。

大阪では有名な、PLの花火の日の翌日のことでした。
夕方、『ちょび』の散歩から帰ってきた夫の様子が、どこかおかしいのです。
私はその理由を問い詰めました。

すると夫は、「話すかどうか迷いながら帰ってきた」と言いました。
そして更に「話したらあんたは、ほったらかしにはできんやろう?」と――

聞けばなんと、「池の草むらに、へその緒がついた子犬が捨てられていた」と言うではありませんか。

「なんで連れて帰って来んの!?」
私はすぐに、台所の洗い桶をもって、『ちょび』を連れて家を飛び出しました。

 

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(この写真は『ちょび』です)

『ちょび』が案内してくれた暑い草むらの中をのぞくと、小さな小さな生き物が2匹いました。一匹は「生きたい、生きたい」とでも言うように、必死で鳴いていましたが、もう一匹はほとんど動きません。蠅がたかっていました。

日陰のない真夏の草むらに、いつからそこにいたのかわかりません。ポンと置かれたような状態で、周りには人も親犬もいません。

「可哀そうに」
私は思いました。と同時に「助からないかもしれない」とも思いました。
しかし、放っておくことはできません。こんなところにいては、誰にも看てもらうことなどできません。
私は持ってきた洗い桶にその2匹を入れて、家に帰りました。

 

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(写真はイメージです)

実はうちには、『ごはん』と『おかず』の小さい頃の写真がないので、ここからはそっくりな画像を載せておきます。

牛乳をガーゼに浸して口元に持っていくと、元気なほうの子は吸いました。
弱っている子は、喉の奥に牛乳の滴を絞っていれました。
毛も生えそろっていない、淡いピンク色の地肌が見える子たちは、私の手の上に2匹が並んで乗りました。

「これって、犬の子よね?ネズミや豚の子ではないよね?」
私は思わず、夫に聞きました。それくらいちっちゃな子でした。

 

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(写真はイメージです)

生まれたばかりの子犬は、大きい子は雄で、小さく弱っている子は雌でした。
ドキドキしながら朝を迎えましたが、2匹とも生きていました。

とりあえず、哺乳瓶を買ってきて、牛乳をのませました。
小さい女の仔も昨日より元気になって、体をくねらせ動けるようになっていました。

ところが夕方、女の子のへその緒と肛門にウジ虫が何十匹もついていました。
昨日の蠅が卵を産みつけていたのでした。生きたままウジ虫がついている生き物なんて見たことがない私はショックで、怒りに震えながらウジ虫を洗い落としました。

 

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(写真はイメージです)

「もう、この子は生きられない」
そう思いました。
「苦しみながら弱っていくのは可哀そうだからこのまま楽にしてあげようか」
とも思いました。

でも、昨日は声も出ないくらいに弱っていた女の子は、「生きたい、生きたい。」と鳴いていました。

私は迷い、迷い、この仔犬たちの世話をしていました。

 

――『ごはん』と『おかず』がうちの子になったのは(前編)・つづく――

~うちの子がうちにくるまで No.25、No.26 - 1~
犬の名前:ごはん、おかず
犬種:雑種
飼主:Chobi
ブログ:花と太郎

――うちの子がうちにくるまで・次話です――

――うちの子がうちにくるまで・前話です――

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