チョコラッの闘病記 第4章(3/22)
本記事は長期連載の1部。そしてチョコラッは3年目(2019年6月)を迎えて生存中です。
難病であっても希望を持ち続けたいと願う、飼い主の思いで書かれた闘病記です。
初回記事はこちらです。チョコラッの闘病記 1話
ペットに貧血の症状が現れ改善しない|非再生性免疫介在性貧血と診断された|治る見込みは?|治療法は?|どんな闘病になるのか心配|免疫系疾患の難しさを実感している|経験者の体験談が聞きたい
5月13日 血液検査
チョコラッの血液検査行って来ました。
結果は前回とあまり変わらず。
※通常の値は37〜
RETIC 18.9(前々回)→2.5(前回)→3.8(今回)
※基準値 10.0~
う〜ん・・・これはどういうことなんだろう?
基準値に達しない、やや貧血状態でキープ。
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セルセプトのときみたいにスルスルと右上がりに良くはならないけれど、悪化もない。ただ、相変わらずRETIC(赤血球の赤ちゃん)が余りにも少な過ぎるのが厳しい。
( i _ i )
お薬変えずにまた10日後に血液検査となりました。
最近のチョコラッの様子は
チョコラッのここ1週間の様子から、少し貧血が悪化した気がしていたから、
数値がさほど変わらないと聞いてやや安心と共に、
若干具合悪そうな素振りが何だったのか気になる・・・
○ ゴハン食べるスピード遅い
○ 薬を残す(最終的に味付けて食べさせますが)
○ ヒンヒン甘え鳴きが止まらない
これって全部、貧血が酷くなってくると出る症状だから、ちょっと心配してた。
でも、歯茎の色は薄っすらピンクのまま変わりなしだった。
二次診療について考えてみるが……
いまの病院は大学病院と違って、あまり過去にこの病気を取扱った症例がないらしく、
蓄積されたデータに基づく判断が出来ないことが難点。
そう言う意味では、大学病院に二次診療に行くべき病気だったんだなとヒシヒシと感じるけど、遠い遠い場所まで毎週通えないのが現状。
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手術1回しに行く、とかなら行けるけど、毎週通える範囲に大学病院がないのは少々苦しい。でも、行けないものをクヨクヨしても仕方ないし、今の先生はすごく調べてチョコラッのために動いて下さってると思うから信頼して任せたい。
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前回チョコラッが点滴したガンマガードはね、超高価な薬、かつ病院で年に一度も使うことないから、町医には置いてないことが多いんだって。もしかして先生、チョコラッのためにガンマガード取り寄せて下さってたのかも。
今の病院は24時間体制の医師14名、看護師、リハビリ担当、マッサージ師、あれこれ入れたら50名弱いるかも。町医と大学病院の中間くらいなのかな?
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チョコラッの椎間板ヘルニアを期に病院ジプシーして、やっとやっと辿り着いた信頼出来る病院。
だから、大学病院じゃないけど、これからも医師と相談しながら頑張りたい。
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これはスタバドライブスルーでフラペチーノ待ち
楽しみにフラペチーノを待つ子( ´艸`)
あげないよ〜(笑)
――【非再生性免疫介在性貧血】1年生存率5割って(3/22)・つづく――
文:らぶプー
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――次話――
状態が安定しているチョコラッ。
前日は久し振りに、雷でパニック状態に。
チョコラッは雷が大嫌い。
最近は平気になったと思っていたけれど、貧血が酷くてしんどかっただけなのだと気付く飼い主。
嫌いなものでの大騒ぎも、元気な証拠なのかあ。
――前話――
免疫系の貧血は、免疫介在性溶血性貧血と、非再生性免疫介在性貧血に別れています。
前者は赤血球を自分の免疫が壊してしまう病気。
後者は赤血球が作りだせなくなる病気。
両方難病だけれど、後者の方が症例が少なくいために、対応が難しいんです。
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この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――この章の最初の記事です――
血液検査の結果は良くない。薬の効果がなかなか安定しない。
有効成分の血中濃度と効果はまた別だし、医師もまだ正確な判断が出来ない。
体調が良いのは救いなのだけれど……
頭の中を、不安がグルグル回る。
――この連載の最初の記事です――
この病気は、自己免疫不全で起きるもの。
自分の免疫が、自分の体を攻撃し始めるのです。
病原菌やウィルスが見つかるわけでもなく、CTやMRIにも病変が映りません。
なんとなく調子が悪い……
病院に行っても原因不明。
しかし、状況は悪化していく。
何故――
チョコラッの闘病記は、そんな飼い主さんの記録です。
まずは病名が確定するまでのお話から。
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ペットの闘病についてのヒント
失敗のケーススタディでもある闘病記
犬や猫の闘病は、掛かりつけの獣医師に全てを委ねることになりがちです。
しかし、一旦立ち止まって、良く考えてみてください。
病気には、色々な診立てがあり、治療法があります。
誰かが残してくれた闘病記を、ケーススタディとして捉えれば、選択肢は大きく広がっていくのです。特に失敗の記録は参考になります。
獣医師選び|名医とヤブ医者
記事の編集で、多くの体験談に触れていると、名医がいる一方で、信じられないヤブ医者もいる事がわかります。
そもそも動物医療は、ヤブ医者を生みやすいのかもしれません。
時には医師だけでなく、飼い主の方が悪いこともある。
理由を知れば、対策もできるのでは?
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。