ここは『ハナちゃんの動物病院』(犬版)です。
今日は、ワンちゃんの健康診断のお話をします!
ワンちゃんの健康診断のことを、通称で『ドッグドック』っていうんですよ。
ダジャレみたいな感じなんですけどね、早口言葉みたいになって、逆に言いにくいですよね。素直に『犬のドック』の方が良いと思うんだけどなあ。
それはそれとして、今回そのドック受けたのは、何と私ハナです。
何も異常がないといいんだけれど……
ハナのドックドック - 健康診断は大切です
もうすぐ、ハナのお誕生日がやってきます。
せっかくなので、誕生日前に一通りの健康診断を行うことにしました。
ハナのドックドックです。
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【検便】
腸内寄生虫の確認です。
特殊な液で、寄生虫の虫卵を浮かせています。
顕微鏡を使って寄生虫の卵を確認します。
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【尿検査】
尿からは、色んなことが分かります。
尿の比重です。オシッコが濃いか薄いかです。
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試験紙で、尿たんぱく・血液・ブドウ糖・ケトン体・pHなどを確認。
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色の変化でみていきます。
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これは、尿pHの確認。試験紙に尿を付けて変化した色をみます。
オシッコがアルカリか酸性かをみるものです。
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その他に、オシッコを遠心かけて沈殿物をみます。腫瘍細胞や結石成分などが確認できます。
沈渣の検査です。
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【血液検査】
貧血や脱水、内臓機能の確認をします。
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ここまでの検査結果は、検便、尿検査、血液検査は異常なしでした。
大きな問題はないようです。
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【レントゲン検査】
胸部と腹部を、仰向けの状態と横に寝かせた状態2枚ずつ撮ります。
ドックドックの結果は
背骨に異常がありました。
腰椎に変形性脊椎症がでていました。
青矢印の部分に老齢性の骨の変形がでています。
後肢のふらつきや、フローリングで滑りやすくなっているのはこのせいのようです。
思っていた以上に体の老化はすすんでいました。
誕生日を前に行った健康診断の結果は、ちょっとショックでした。
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元気そうにみえても確実に老化は進行していました。
これからは、運動など、無理させず生活させていこうと思っています。
みなさんも年に1度、お誕生日とか何かの記念日を目安に健康診断を実施すると良いと思いますよ。
病気など、早期発見することが大切です。
読者とのQ&Q
それにしても
ママが獣医さんってものめずらしいですよね。
コメントありがとうございます。
灯台下暗しで、ちょっとしたことは、案外、ほっておいたりします。
様子を見ていて大丈夫なものは分かってしまうので、様子みているものがいっぱいあります。
どちらが良いのでしょうね。
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ウチも毎年やってます犬ドック(^^)
先日、2月頭に予約して来ました。
去年馬子はハナちゃんと同じ変形性脊椎症と言われました。
もう一匹の子と並んだ姿勢を見ると一目瞭然なんです。
ハナちゃんお疲れ様でした(#^.^#)ノ
コメントありがとうございます。
無理な運動はできませんね。
寒さも良くないし。
軟骨のサプリメントもおすすめです。
元気に長生きしてほしいですね。
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うちはヘルニアです。
てんかんの原因を探るために、MRIを受けたときに発覚しました。
獣医さんからは、絶対安静で散歩もするなと言われてみたり、筋肉が衰えているのを指摘されて、なるべく散歩をしろと言われてみたり。
一体どっちなのって思います。
痛がらないから、今は散歩の方を重視しています。
コメントありがとうございます。
椎間板ヘルニア? があるのですか?
年を取ってくると脊椎症が起きやすくなりますね。
痛みのある時は、ケージレストの絶対安静です。落ち着いてきたら、ゆっくりの散歩で筋肉が落ちないようにしてあげて下さい。
寒い時期も要注意です。
お大事にして下さい。
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いつも血液検査のみでしたが、ちゃんと検査して確認する方がいいですね。
持病があるといろんな検査常にしてるのですが、元気な
子はなかなか機会がないので、作らないとですね!
コメントありがとうございます。
血液検査は、何度かやっていましたので、内臓機能の異常の心配はしていませんでした。
心臓が少し大きいので、胸部のレントゲンしか撮っていなくて、今回、腰部のレントゲンで脊椎の異常を初めて確認しました。
患者さんの犬には、当たり前のように語っていた病気が、ハナにも起きていたなんて。
やはり、時々、検査は必要ですね。
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ハナちゃんママからのアドバイス
1年に1回の健康診断は、病気の早期発見早期治療につながります。
また、普段から体の状態のデータを残しておくという意味でも大変重要です。
皆さん、健康診断を受けてくださいね。
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【Withdogより】ここでご紹介したのは、病気を疑ってみる初歩的な知識です。もしもご家庭のワンちゃん、ネコちゃんに該当する症状があったら、すぐに動物病院を受診なさってください。
日光どうぶつ病院
ハナちゃんママが獣医さんになった理由は?
ハナちゃんが看板犬になった理由は?
【獣医師が犬を飼うということ】ハナがうちにうちにくるまで
▶ハナちゃんママ:犬 の診察記のご紹介
▶ハナちゃんママ:猫 の診察記のご紹介
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――次話――
【腫瘤】
うちのハナの腫瘤
なんとハナちゃんの乳頭に腫瘤(しこり)が見つかりました。
乳腺腫瘍でしょうか?
今日はその検査の過程をお知らせします。
因みにうちの子は避妊をしなかったので、何度も乳腺種ができました。
幸いどれも良性でした。
――前話です――
【膿皮症】【アレルギー】
指しゃぶりと、シャンプー嫌い
今日は膿皮症とアレルギーについて。
ハナちゃんは体がカイカイ。
あちこち痒くて、いつもボリボリしたり舐めたりしています。
うちのピーチーもそうでした。
ここからハナちゃんは、カイカイを克服するのですが、
これはその最初のお話。
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この記事は、まとめ読みでも読むことが出来ます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――ハナちゃんの動物病院(犬)・初回の記事です――
【尿石症】
膀胱炎や、尿経路の結石による痛み
膀胱炎などの症状から、発覚します。
場合によっては手術が必要になり、命にかかわることもある怖い病気。
意外に多いし、予兆もあるので、気を付けてあげてください。
ペットの闘病についてのヒント
臨床現場から見た、良い獣医師の選び方
”良い”獣医師選びは、飼い主の責任でもあります。
目的は常に動物の病気を治すこと。
そのために獣医師は何をすべきか?
そう考えると、自然に”良い獣医師”とは何かが分かってきます。
現場を知るからこそ出来るアドバイス。
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。