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【非再生性免疫介在性貧血】9月28日 貧血以外の問題点が ~1年生存率5割って(21/22)~【闘病記】@

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チョコラッの闘病記 第4章(21/22)
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撮影&文|らぶプー(本記事は2017年に執筆されたものです)
 
この闘病記は

本記事は長期連載の1部。そしてチョコラッは3年目(2019年6月)を迎えて生存中です。
難病であっても希望を持ち続けたいと願う、飼い主の思いで書かれた闘病記です。
初回記事はこちらです。チョコラッの闘病記 1話

こんな方へ:
ペットに貧血の症状が現れ改善しない|非再生性免疫介在性貧血と診断された|治る見込みは?|治療法は?|どんな闘病になるのか心配|免疫系疾患の難しさを実感している|経験者の体験談が聞きたい

 9月28日 貧血値は横這いながら問題あり

今日はチョコラッは病院です。
結果から言うと貧血値は横這いなのですが、幾つか問題点がありました。

リンパ球が790迄上がってしまいました。
免疫抑制剤が効いていると、リンパ球は600以下になるそうです。

お薬を飲まない元気な子の基準値は1050〜5100。これを免疫抑制剤で600以下にして、免疫が暴れて赤血球を破壊するのを防ぎます。
免疫介在性の貧血は、免疫の働きがおかしくなって自己の赤血球を破壊してしまう病気なので、お薬で免疫力を下げるしか方法がないんです。

チョコラッは今迄、度々お薬が効かなくなり、その度に次々と別の免疫抑制剤を試して来ました。今回はリンパ球が上がって来たことから、またお薬が効かなくなってきた可能性が高いです。(´・ω・`)

もしもそうなのであれば、また新しいお薬(副作用酷いお薬しかもう残ってない)に挑むなり、若しくは、過去に効かなくなったお薬をダメ元でまた使うなり、対策を考えなくてはいけません。

今日の時点ではPCVが下がった訳ではないので、3週間後の血液検査まで今の免疫抑制剤のまま様子見です。

 

 尿検査でも異常が

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尿検査の方でも、今回異常が見つかりました。
白血球と桿菌(かんきん)が多く発生しています。

圧迫排尿なのでどうしても尿道炎(膀胱炎か腟炎かもしれない。場所は今日の検査では確定出来ないと言われた)を起こしやすいのです。

前回、抗生物質を変えたのが良くなかったのかもしれない、とアモキクリアから以前使ってたオーグメンチンに戻して3週間後に再検査予定。

「膀胱炎だったら、お腹痛いんですか?」って聞いたら、犬はそれ程でもないみたいですよ、と言われて少しホッとしました。

もう1つ、チョコラッの尿検査の異常として、比重が低い。
実はこれはもうずっと前からなのです。

チョコラッはお薬(プレドニン)の副作用で多飲多尿。
お水を沢山飲むと比重は低くなるので、お薬のせいでしょう、と毎回スルーしてました。

でも、あまりにも毎回毎回比重が低いので、一度キチンと検査しましょうと。
次回また尿を持参して、それを外注に出すことに。

比重が低いと、疑われるのは腎障害・内分泌疾患。

「う〜ん。でもお薬の影響もあるし。大丈夫だと思いますけど念のため」
と先生。

これ以上、他の病気でないことを祈ります。

でも本人は超元気です。
医師が言う様に今くらいの貧血なら本人はしんどくもないのかな?
病気になってから、甘やかしに益々拍車がかかってしまってます。
でももう老犬だから、甘やかしても良いよね?

チョコラッのお写真なくて、ティアラですみません。
ティアラも病院いつも付いて来てくれるよー
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パパにチューをせがまれて脚で拒否ってるティアラ(笑) 

いつも元気玉ありがとうございます!
チョコラッと同じ病気のブロ友さんの子は寛解になったよ。
本当に良かった。

チョコラッもその子に次いで元気になるからね!

 

――【非再生性免疫介在性貧血】1年生存率5割って(21/22)・つづく――

文:らぶプー
  ▶らぶプー:他の作品一覧

――次話――

本シリーズの最終話です。
チョコラッが闘っている『非再生性免疫介在性貧血』は、1年生存率5割の病気。
そして目標としていた、その1年が過ぎました。
チョコラッ1年間生きてくれてありがとう。

――前話――

今日はチョコラッの体調メモを。
主治医から、1年生存率が5割と聞かされて、もうすぐその1年目がきます。
最近の様子は、見たところ悪化は無い模様。
貧血以外にも病気を抱えていますが、頑張っています。
もうすぐ、検査の日。
どうかな?――

まとめ読み|チョコラッの闘病記 ⑨
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この章の最初の記事です――

血液検査の結果は良くない。薬の効果がなかなか安定しない。
有効成分の血中濃度と効果はまた別だし、医師もまだ正確な判断が出来ない。
体調が良いのは救いなのだけれど……
頭の中を、不安がグルグル回る。

――この連載の最初の記事です――

この病気は、自己免疫不全で起きるもの。
自分の免疫が、自分の体を攻撃し始めるのです。
病原菌やウィルスが見つかるわけでもなく、CTやMRIにも病変が映りません。
なんとなく調子が悪い……
病院に行っても原因不明。
しかし、状況は悪化していく。
何故――

チョコラッの闘病記は、そんな飼い主さんの記録です。
まずは病名が確定するまでのお話から。

 ステロイド、免疫抑制剤の闘病記

ステロイドの減薬|体験談と闘病記

ステロイド剤は一般的な薬であるにも関わらず、必要以上に嫌われているように感じます。その原因として、適切な使用方法が行われておらず、そのために無用の副作用を被る場合が多いのだと想像できます。

実際に飼い主さんたちが書いた体験談(闘病記)を読むと、動物医療の専門家である獣医師でさえ、ステロイド剤の功罪を良く知らないで使っている場合が多いように思えるのです。

免疫抑制剤|体験談と闘病記

愛犬ピーチーの体験談、今回は免疫抑制剤です。
ステロイド剤から免疫抑制剤への切替は簡単ではありませんでした。
今回はその難しさの実例を。
犬の原因不明の病気の影には、自己免疫不全があるように思います。
実は多くの犬が、無縁でないのでは?

 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

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