ペットの闘病
検索で情報を集める方法(最新)
皆さんは、ペットが病気になったとき、どのようにしていますか?
まずは動物病院ですね。そしてそこで病名を知ると、次にネットから情報を探しませんか? 病気の経過はどうなるか? 完治する可能性は? 治療の助けになる食べ物やサプリは? そして、同じ経験をした飼い主さんはいないか?
しかし――、既にお気づきの方も多いと思いますが、最近になって、ペットの闘病に役立つ記事が、急に探しにくくなりました。むしろ探せなくなったという方がピッタリくるくらいです。
本記事では検索が使いにくくなった理由と、それでも情報を集めるにはどうしたら良いかをまとめました。
【目次】
- ペットの闘病 検索で情報を集める方法(最新)
- 以前には、こんな風に情報が探せたのです
- 解決法の提案:Bingという検索エンジンがあります。
- 今現在、闘病の検索ではBingの方が役に立つ
- Bingには欠点もある
- おすすめしたい方法は
- 関連記事の記事です
- おすすめの記事です
これまでの経緯と今の検索状況
実は筆者は過去に、この種の記事を2度書いています。
それはいざペットが病気になって、病気のことを調べようと思ったときの方法で、かつて自分がやったことでした。闇雲に検索をしても、有益な情報にはなかなか行き当たらないので、それをサポートしようと思ったのです。
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これが、その時の記事です。効率よく、Google検索で病気の情報を集める工夫です。
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以前であれば、この記事の内容に沿ってGoogle検索をすれば、有益な情報には比較的容易に行きついたはずです。しかし、現段階(2019年5月の時点)ではそれができなくなっています。
何故かと言うと、3月にGoogle検索に大きな変更が加えられたためです。
それが原因で、今現在は探したい情報に、行きつけなくなっている状況なのです。一過性のことなのか、ずっとこのような状況なのかは、今の段階では分かりません。
本記事は、これを打開するための情報をお知らせします。
今、何が起きているのか?
Googleが変更を行った理由
前述のように、Googleが3月の上旬に、検索結果の順位付けに変更を加えました。
これによって、変更以前に比べて、検索結果に大きな違いがでてきました。
なぜGoogleがそんな事をしたかというと、恐らくはアフィリエイト記事の排除と思われます。アフィリエイトというのは、特定の商品やサービスに読者を誘導して稼ぐ手段で、アフィリエイターと呼ばれる方々の中には、月に何百万円も稼いでいる人達が大勢います。1千万以上を円稼ぐ人達も。
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なぜアフィリエイト記事が嫌われるのか?
アフィリエイト自体は悪いことではないのですが、最近は少々過熱気味です。
この種の記事が増えると、困ったことが生じてしまいます。
アフィリエイトは本来、良い商品を紹介するものなのですが、アフィリエイターによっては、良い商品ではなく、自分が儲かる商品を紹介して、巧みに読者を誘導することがが目的になる場合があります。
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このような記事は、結局役に立たず、探す側からすると良い情報に行きつくまでの障害になってしまうのです。
(もちろん、全ての記事がそうだとは限りません)
例えば3月までは『ドッグフード ランキング』とか、『ドッグフード おすすめ』で検索すると、上位に表示されるサイトは、決まってある3つの商品を推奨していました。全員が同じ商品を推奨するなんて、あり得ないですよね。
これらの商品が高品質か、そうでないのかは分かりません。
ただ一つ言えるのは、それはアフィリエイターが儲かる商品であるということです。
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筆者はかつて、愛犬ピーチーが終末期の闘病時に、美味しいものを食べさせてやりたくて、うっかり買ってしましいました。
結果は――、一口も食べませんでした。
「酷いことするなあ」
と思って、それ以降は、その種のお勧め記事は、絶対に信用しなくなりました。
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アフィリエイト記事が排除された結果は?
今回のGoogleの対策で、アフィリエイト記事はかなり排除された感じです。
(まだまだ残っていますが)
しかし、この排除には弊害もありました。それらの記事が消えるのと共に、本当に役に立つ記事も消えてしまったのです。
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どういうことかというと、アフィリエイト記事を排除したのは、コンピューターによる自動判断(アルゴリズム)です。表向き、”犬の健康のために” 書かれているアフィリエイト記事と、読者目線で本当に役に立つ記事の区別がつかないのです。
もっと分かりやすく書くと、自分の経験を他の飼い主さんのために役立てて欲しいという、善意で書かれたボランティア精神の記事と、自分が儲かれば良いというアフィリエイト記事は、コンピュータからみたら同じもののように見えるわけです。
(アフィリエイトが全てが悪い訳でなく、悪質なアフィリエイターに問題があるだけですので、ご注意を)
それで、全部まとめて検索圏外に飛ばしてしまった結果が、今という訳です。
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今現在、犬の悩み事で検索をすると、大手企業の公式サイトや、公的機関のサイト、そしてなぜだか分からないのですが、何年も放置されていた個人サイトが上位に並んでいます。本当に知りたい情報は、100位以下にあったりするので、探すのに恐ろしく手間がかかるようになりました。
以前には、こんな風に情報が探せたのです
これは以前に書いたことが、ほとんどそのままです。
Withcatに愛猫ソーニャちゃんの、リンパ腫闘病記『その日がくるまで生きようず』を掲載していただいた波多野都さんは、記事中で次のように語っています。
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「リンパ腫」「リンパ腫 猫」「リンパ腫 猫 余命」と、ひとつずつ言葉を増やして検索していきました。
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この記事はこちらにあります。
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しかし今は、この方法では、読みたい記事には行きつけないのです。
何百もある記事を、頭から読んでいく覚悟があれば別ですが……
ただ、このノウハウは、別の検索エンジンでそのまま使うことができます。
解決法の提案:Bingという検索エンジンがあります。
Googleはこんな状況ですが、それではYahooを使えば良いではないかという声が聞こえそうです。
しかしYahooは検索の分野では、もう随分前にGoogleの軍門に下っており、今やYahooは、Gooleの検索エンジンを採用しているのです。細かな違いはありますが、GoogleとYahooは、ほぼ同じような検索結果を返してくるのです。
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因みに、Google+Yahooで、検索のシェアは95%を超えています。
圧倒的ですね。
さて、ここで第3の選択というわけです。
多くの検索エンジンが事業を撤退する中で、Microsoft社の『Bing(ビング)』という検索だけが生き残っているのです。
しかも、生き残っているだけあって、結構性能が良いのです。
使ってみると分かりますが、検索の質はGoogleに比べて遜色はありません。
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Windowsに標準搭載されており、Internet Explore(インターネット・エクスプローラー)は、デフォルト状態でBingを検索で使用するので、意識しないで使い続けている方は多いと思います。
Bingはこちらです。
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このBingを使えば、以前のGoogle検索と同じ手順で、情報を探すことができます。
今現在、闘病の検索ではBingの方が役に立つ
以前に書いたGoogle検索のコツ(上記)は、そのままBingでも使えますので、ポイントだけをここにも書いておきます。細かくは上記記事を読んでみてください。
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詳細検索は3ワード検索で行なう
ここに3つ目のワードを足すことで、望む結果に近いものが出るはずです。
冒頭の波多野さんの例では、波多野さんは「リンパ腫 猫 余命」と入力例を示しましたが、3つ目のワードでは、他には以下のようなものがあります。
更に可能性を探るとすれば、下記のようなワードです。
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3ワード検索を使って、闘病記を探す
3ワード検索で、3つ目のワードに、”闘病” または ”闘病記” と入力してみてください。
どうでしょうか?
沢山の飼い主さんたちが書き記した、体験談が出てきませんか?
”闘病”で検索する結果と、”闘病記”で検索する結果では、かなり内容が違います。それは2つのワードが似ていながらも、違う意味を持っているからです。やってみれば分かりますが、どちらも同じくらい重要な記事が並びます。そして”闘病” と ”闘病記”の両方で検索される記事は、より信用できます。
Bingには欠点もある
Bingをお勧めしましたが、欠点はあります。
分野によっては、アフィリエイト記事が大量に表示される
Bingでは、Googleのような対処をしていないので、分野によっては大量にアフィリエイト記事が表示されます。例えば、ドッグフードの検索では、Googleが問題視したであろう事態が、まだそのまま残っています。
病名をキーワードにして情報や、闘病記を調べる場合ならば、アフィリエイトはかなり少なめです。
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整理するとこういうことです。
・Googleはアフィリエイト記事が駆逐された代わりに、読者目線の情報が激減した
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広告と記事の区別が、ややつきにくい
Bingでは検索結果の上部と、下部にリスティング広告が表示されます。
Googleでは、下部だけです。
ページごとに毎回表示されるので、うっとうしいのと、時々検索結果と区別がつかずに押してしまうことが、欠点といえば欠点です。
ただ、慣れてくると気にならなくなります。
おすすめしたい方法は
今現在でいえば、BingとGoogleの両方を併用するのが良いと思います。
まずはGoogleで検索して、全体的な傾向を見てから、Bingで更に深く情報を探すような使い分けです。
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検索結果はGoogleは定期的に(年に数回)見直しをするので、また改善される可能性は高いように思います。ただそうなる確証があるわけではなく、またもし改善されても、またいつ変更されるかわかりません。これはBingに関しても同じです。
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2つの検索エンジンを使い分ける(使いこなす)ことを前提にすれば、より多くの情報に接することが出来て、調査の幅が広がるように思います。
どちらの場合も同じですが、どんなに規制の網が広がっても、質の悪いアフィリエイト記事は幾らかは表示されるはずです。
調べるこちら側が、情報を鵜呑みにせず、餞別する目を養い必要はあるように思います。
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今回の検索に関する記事は、ここまでにします。
また検索に大きな動きがあったら、記事にしようと思っています。
どうか、闘病に役立つ、良い記事を見つけられますように。
――了――
文:高栖匡躬
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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上記とほぼ同じですが、猫版です。
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