チョコラッの闘病記 非再生性免疫介在性貧血
本記事は長期連載の1部。そしてチョコラッは3年目(2019年6月)を迎えて生存中です。
難病であっても希望を持ち続けたいと願う、飼い主の思いで書かれた闘病記です。
初回記事はこちらです。チョコラッの闘病記 1話
ペットに貧血の症状が現れ改善しない|非再生性免疫介在性貧血と診断された|治る見込みは?|治療法は?|どんな闘病になるのか心配|免疫系疾患の難しさを実感している|経験者の体験談が聞きたい
8月7日 クッシング症候群と慢性腎不全の疑いが
今日のチョコラッの病院はちょっと複雑でした。
血液検査は思った通り右肩上がり。
PCVは基準値には満たないものの、34.1と基準値(37.3)内も目と鼻の先!
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でも別の問題が出てきました。
最近やたらと他飲多尿なことを伝えると、いつもより詳しい血液検査と尿検査をすることになり、結果は……
〇慢性腎不全
このどちらかの病気の可能性が疑われるとのことでした。
(検査の内容は、後半に書きます)
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〇副腎皮質ホルモン亢進症は、貧血で長期間服用したプレドニンの副作用かもしれない――、と。
それなら貧血は改善してきてるわけだから、プレドニンを断薬すれば良いのですが、
前回プレドニンを断薬したら一気に貧血が悪化した苦い過去があり、ここは慎重を期したい。取り敢えず、今回から2分の1錠を毎日→2日に1回に減らすことに。
そして次回、副腎皮質ホルモン亢進症かの詳しい検査(ACTH刺激検査)をすることに。
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〇腎不全だとすると、年齢的なものと思われる。
もしもそうならば、ステージ1~4のうち、今はステージ1。
フードを腎不全用に変えて、サプリを飲んで、場合に拠っては薬を飲んで飲水量をしっかり確保していくとのこと。
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病院でお薬待ちのチョコラッ♡
病院疲れちゃって、
ちょっとウルウル泣いてる
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でも、取り敢えず今の段階ではどっちの病気かも原因もハッキリしないので、
現時点での対策はプレドニン減薬のみ。
チョコラッは多飲多尿以外の症状はなく、今は元気!^ - ^
いつも応援、見守り、元気玉ありがとうございます!
尿と血液の検査について
ここからは、検査の内容です。
クッシング症候群か慢性腎不全を疑ったのは以下の検査結果からです。
〇尿の色が薄い
〇比重低下 1.019 基準値1.030以上
〇クレアニチン0.3 基準値より低い
→低いと腎不全の疑いがある
〇クロール103 基準値より低い
〇ナトリウム145 ギリギリ基準値内だけど低い
素人にはよく分からないけど、この辺りの異常値から病気が疑われるらしい。
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家に帰ってクッシング症候群をググってみたところ――
□ 水を飲む量が多く、おしっこの量・回数が多い(多飲多尿)
□ 食事を異常に欲しがる
□ 毛が抜ける、皮膚病がなかなか治らない
□ お腹がぽっこりとふくれる(ポットベリー)
□ 筋肉が減って足腰が弱ってきた、動きたがらない(運動不耐性)
□ 息が荒い(パンティング)
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・・・全て当てはまってしまった。(・_・;
○多飲多尿はプレドニンの副作用でもあるんだけど、最近半端なく水を飲むし、一回にワイドのトイレシーツ半分くらいの排尿量。
○食欲は元からかなりあるから、なんとも言えない
○毛が抜けるもプレドニンの副作用だけど、最近耳の後ろの皮膚が見えちゃっうくらい毛が少ない
○お腹がぽっこりとふくれる。これは、チョコラッは下半身付随だから食べても筋肉がなかなか付かず、食べた分、下腹に付く。なので判断難しい。
○動きたがらない 。コレは実感してた。貧血がかなり良いのに歩きたがらない。私が甘やかして抱っこ移動したせいだったり、脚が不自由だったりするせいかとも思ったけど。それにしても歩きたがらない。
○息が荒い。正しく!一日中ではないんだけど、お部屋涼しくしてあるのに息が早くて。興奮してるのかな?とも思ってた。
飼い主の不安
これだけ当てはまるとやっぱりクッシング症候群なのかな?
クッシング症候群かの検査は12時間の絶食後でないと出来ないらしく、昨日はやらなかった。
とりあえず、プレドニンの長期服用からクッシング症候群になってるなら、今回の減薬で良くなるのかも?
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慢性腎不全もググったけどなんとなく、こっちは当てはまらない気がした。
医師も慢性腎不全の方は軽くしか説明しなかったから、クッシング症候群を疑っているのかな?
クッシング症候群で死ぬ、と言うのはあまりないみたいだけど、色々と合併症を引き起こすと厄介みたいだった。
とりあえず、プレドニン減薬で良くなったら良いなぁ。
――2年生存を目指して(12/20)・つづく――
文:らぶプー
▶らぶプー:他の作品一覧
――次話――
今回は病気(非再生性免疫介在性貧血)とは直接関係のないお話。
手術の時の糸が溶けていないけれど、大丈夫なの?
皮膚病の後が黒くなってしまったけれど、大丈夫?
結果はどちらも大丈夫。
闘病はむずかしい。
――前話――
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――この章の1話目です――
「これは何だ!?」
チョコラッの体に黒いシミを発見。
痒みもなさそう。毛も抜けないけど――
病院に連れて行くべきなのか?
大病を抱えていると、一々、気になることばかり。
そして淡々とした日々も、また闘病
――この連載の最初の記事です――
この病気は、自己免疫不全で起きるもの。
自分の免疫が、自分の体を攻撃し始めるのです。
病原菌やウィルスが見つかるわけでもなく、CTやMRIにも病変が映りません。
だから、最初はそうだと分かりません。
なんとなく調子が悪い……
病院に行っても原因不明。
しかし、状況は悪化していく。
何故――、それが始まりです。
まずは病名が確定するまでのお話から。闘病記を書く理由についても語られます。
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ステロイド、免疫抑制剤の闘病記
ステロイドの減薬|体験談と闘病記
ステロイド剤は一般的な薬であるにも関わらず、必要以上に嫌われているように感じます。その原因として、適切な使用方法が行われておらず、そのために無用の副作用を被る場合が多いのだと想像できます。
実際に飼い主さんたちが書いた体験談(闘病記)を読むと、動物医療の専門家である獣医師でさえ、ステロイド剤の功罪を良く知らないで使っている場合が多いように思えるのです。
免疫抑制剤|体験談と闘病記
愛犬ピーチーの体験談、今回は免疫抑制剤です。
ステロイド剤から免疫抑制剤への切替は簡単ではありませんでした。
今回はその難しさの実例を。
犬の原因不明の病気の影には、自己免疫不全があるように思います。
実は多くの犬が、無縁でないのでは?
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出典
出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。