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【癲癇/腎不全】8月24日 珍しい夜間の発作 ~別れに向かう日々(4/10)

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ろくすけの闘病記:癲癇/腎不全 30話
てんかん闘病記

撮影&文|きづ あすか
 
こんな方に
ペットが癲癇(てんかん)の発作を起こした|どのように病気と付き合っていくべきか?|発作を見ているのがつらい|腎不全を発症した|療法食を食べてくれない|手作り食を考えているが大変そう|経験者の体験談を読んでみたい

 2017年8月24日|突然の発作、しかも夜

午後10時45分

気楽にテレビを観てたとき、突然感じた小さな振動。
ろくすけの痙攣発作だった。

またもや、発作なし期間2ヶ月を前に再発してしまった(涙)
発作時間はおよそ1分30秒

やっと座薬を入れるのに慣れてきたようで、一度目挿入して、お約束ウンチと共にお出ましになってから即再挿入、という作業が初めてすんなり成功できた

今回も今までと同じ、痙攣→パニック吠え→脱力
ただ痙攣のときに口の中を切ったのか、泡を吹いた口から出血が見える。
でも、まだ口を触るのは、我を失っているろくすけに噛まれる危険があるので、様子を見るしかない。

あぁ可哀想に、、しんどいね、ろくすけ。

痙攣発作に対しては大分驚かなくなったし、ショック度合も低くなってきたが、振り出しに戻るような空しく悔しい感覚はどうしてもある。

でもダメだダメだっ、ろくすけに気づかれてしまう
――と、頭を振って笑顔を作り、猫犬なで声でろくすけを撫でる。

結構チック症状が激しいので、抗炎症剤(ステロイド)を飲ませたいのだが、まだ水も飲まないし口も開けようとしない。

大好物のサツマイモおやつも反応なし。
しょうがない、、もう少し待つしかないね。

 

 回復してきた

発作から3時間後の午前1時ごろ――

少し目に力が戻ってきたようで、手足を動かそうとし始めたので、すかさず水を持っていくとチョロチョロ飲み始めた! 脱水回避だ!

続いて抗炎症剤をサツマイモおやつに隠しこみ、鼻先へツンツン。
これも食べた、よかった、食べてくれた!
これでチックが減れば、熟睡できるかなぁ。

結局1時間おきに、体を動かそうとするろくすけの体位を変えたりして、夜が明けていった。まだ落ち着かないようだ・・・

座薬入れた後、5時間を経過したので、ホリゾン(抗不安剤)を飲ませても良いのだけど、朝ごはんを先に出してみようと温めて鼻先ツンツンしてみた。

食べた、それも結構、、がっついて食べた(笑)
嬉しいなぁ、食べることは生きること、生きることは食べること、
――のろくすけ。まだまだ健在だ~

食後にホリゾン一錠を飲まし、しばらくしたら眠りに落ち、昼過ぎまで熟睡してくれた。おかげでチックも現れなくなり、まずは一安心。

今回も重責発作は避けられたし、食欲もあるし、17歳の発作にしては上出来の経過だと思う。

またゆっくり回復してくれればそれでいいんだよ、ろくすけ。
そして頑張って、夏を越えようね。

 

――別れに向かう日々(4/10)つづく――

作:きづあすか
 ▶きづあすか:作品一覧
  

――次話――

食欲を失くしたろくすけ。
急に嗜好が変わったかのように、大好物のヨーグルト寒天も、サツマイモおやつ受け付けない。
飼い主にとって、とてもショックなことだ。
そしてまた痙攣が起きた。
確実に発作の頻度は上がっている。
何が起きてる?

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――前話――

朝の介護は慌ただしい。
5時にオムツ交換で、6時過ぎには朝ごはん、
体を起こしてやって、歩かせて、満足した頃にまた眠かしつける。
いつも通りのルーティン。
――のはずだった。
うとうとしていてた昼のこと、
母が叫ぶ声に目を覚ました。

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――この章の1話目です――

ろくすけの癲癇発作が再発。間隔がだんだん短くなってきた。
予想していたこととはいえ、悲しい……
ろくすけの体の中で、何か変化があるのだろうか?
ご飯に忍ばせて、薬を与える。
あぁ、ろくすけの食い意地に感謝。

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――この連載の第1話です――

今日から、きずあすかさんの愛犬、ろくすけ君の闘病記を連載します。
病名は癲癇。ある日突然に発症しました。
「あの病態は、飼い主の心を乱します」
その言葉に、経験者の方は皆うなずくことでしょう。
初回は、闘病記を残す理由です。

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 てんかんについて、もっと知るには

医学的な知識を交えて『癲癇(てんかん)』を解説をしています。
何の前触れもなく、大発作ではじまることが多い病気です。
発作の見た目が激しいので、飼い主は気が気でありません。
――我が家も経験しています。
突発性で、1度で済む場合もあれば、何度も繰り返す場合も。

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続:獣医師選びの方法教えます

”良い”獣医師選びは、飼い主の責任でもあります。
目的は常に動物の病気を治すこと。
そのために獣医師は何をすべきか?
そう考えると、自然に”良い獣医師”とは何かが分かってきます。
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 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。


 

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