ろくすけの闘病記:癲癇/腎不全 29話
2017年7月5日 まさかの昼の痙攣
私はいつものように朝5時にろくすけのオムツを交換し、6時すぎに朝ごはんを食べさせた。
ろくすけは、キッチンに戻った私をクンクン呼ぶ。
体を起こしたり、歩かせたり。
そしてようやく、いつものように眠りについたろくすけ――
その日も、そんな全てのルーティンが、いつも通りに進んでいた。
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ろくすけが昼になってもまだ寝ていたので、しめしめ、その間に少し休もうと、私は別の部屋に行った。
しばらくして、横になっていた私の耳に、
「ろくちゃんが痙攣してる!来て!」
と叫ぶ母の声が遠くに聞こえた
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夢なのか? とボケながら、いや、聞こえた、確かに!
心臓バクバクしながら慌ててリビングへ行くと
ろくすけは、まさに痙攣の最中だった
母によると、その時点ですでに2分以上痙攣が続いているとのこと。
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「昼に痙攣か・・・」
これまで、発作のほとんどは夜中2時3時だったのに、今回は昼の2時。
一瞬ボーっと見てしまったが、ふと我に返り、座薬を取り出し、手袋をして挿入!
しかし、、あぁ、またもやウンチ君と共にリターンしてきたので再び挿入トライ!
よし、今度は入ったぞ、と思った矢先、痙攣が止まった。
少し遅かったか・・・
ろくすけには悪いが、ケアは楽になっている
その後、しばし吠えて足をばたつかせるのも、いつもの発作と変わりない。
変な話、歩けなくなった後の発作は徘徊がなくなったことで、ケアする側は大分楽になっている。ろくすけ自身は、歩けないことでイライラしているだろうが、動き回るろくすけを制御したりすることがなくなっただけでも、こっちは助かっているのだ。
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動きが落ち着いてきた頃合いで、お水を持っていくと、少しだけぺろぺろ飲んでくれたのでごはんも食べるかな? といつものお椀で用意したが、さすがに発作直後で口をつけることはなかった。
しかし、こんなときは、母ちゃん特製サツマイモおやつが重宝するのである。
サツマイモおやつの中に病院からもらっていた抗炎症剤の錠剤を忍ばせ、匂いをかがせる。
――食べた、ちゃんと食べてくれた(涙)
よかった、またサツマイモおやつに助けられた。
ずっと飽きないでいてほしいな。
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座薬は効いていると思うのだが、目を閉じて寝ることはなく、目を開けたままずーっと横になっているろくすけ。
ちょっとコワいわ・・・
そして30分ほどすると、再び足を動かし始めた。
それは、いつも何かを求めるろくすけの動きだったので、このタイミングで再びごはんのお椀を持っていくと、やった食べてくれた!
これで少しずつ元に戻るぞ、とちょっぴり安心しながら、ごはんに入れたてんかん薬のゾニサミドを残さないかと、しっかりろくすけを見守った。
心配だったので、病院に電話を
ごはんも完食してくれたので、あとはゆっくり寝て体を休めてほしいのだが、ろくすけは再び目を開けたままじーっと横になるばかり。
困ったな、なんで寝ないんだろう、あれだけ体力使ったのに・・・
あまり寝ないと、また痙攣が起きるんじゃないかと不安になったので、動物病院に電話して、鎮静剤ホリゾンを飲まして大丈夫かどうか尋ねてみた。
座薬挿入から5時間以降であれば飲ましてOK、とのこと。
夜、久しぶりにホリゾンを飲ませよう
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さて、夜ごはんはいつものように催促し、いつものように完食した。
思ったより早く通常モードに戻ったようで、それはそれで嬉しいのだけど、次の発作はいつ来るのだろうか、と考えてしまう心配性の私である。
ろくすけ まだまだ頑張れるよね!
――別れに向かう日々(3/10)つづく――
作:きづあすか
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――次話――
突然の癲癇発作は、前回からもうすぐ2ヵ月というところ。
慣れてはきたものの、振出しに戻るような虚しい感覚は拭えない。
でも、それが癲癇という病気。
ろくすけに落胆を気付かれないように気を取り直す。
――しんどいね、ろくすけ。
――前話――
ふと触れたろくすけのお腹に、丸い膨らみ。
意外に大きい。
明らかに腫瘍。そして嫌な予感――
そう、ろくすけはもう高齢。
何が起きてもおかしくないのだ。
悪性だったら、積極的な治療はしないつもりだけれど――
病院へ走るかあちゃんでした。
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――この章の1話目です――
ろくすけの癲癇発作が再発。間隔がだんだん短くなってきた。
予想していたこととはいえ、悲しい……
ろくすけの体の中で、何か変化があるのだろうか?
ご飯に忍ばせて、薬を与える。
あぁ、ろくすけの食い意地に感謝。
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――この連載の第1話です――
今日から、きずあすかさんの愛犬、ろくすけ君の闘病記を連載します。
病名は癲癇。ある日突然に発症しました。
「あの病態は、飼い主の心を乱します」
その言葉に、経験者の方は皆うなずくことでしょう。
初回は、闘病記を残す理由です。
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てんかんについて、もっと知るには
医学的な知識を交えて『癲癇(てんかん)』を解説をしています。
何の前触れもなく、大発作ではじまることが多い病気です。
発作の見た目が激しいので、飼い主は気が気でありません。
――我が家も経験しています。
突発性で、1度で済む場合もあれば、何度も繰り返す場合も。
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賢い獣医師選び、動物病院びの記事です
続:獣医師選びの方法教えます
”良い”獣医師選びは、飼い主の責任でもあります。
目的は常に動物の病気を治すこと。
そのために獣医師は何をすべきか?
そう考えると、自然に”良い獣医師”とは何かが分かってきます。
現場を知るからこそ出来るアドバイス。
獣医師選び|名医とヤブ医者
記事の編集で、多くの体験談に触れていると、名医がいる一方で、信じられないヤブ医者もいる事がわかります。
そもそも動物医療は、ヤブ医者を生みやすいのかもしれません。
時には医師だけでなく、飼い主の方が悪いこともある。
理由を知れば、対策もできるのでは?
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。