犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【ペットロスを乗り越えて】気づかされた、命の繋がり ~アンジュがうちにくるまで(後編)~【新しいわがが子】

もう一度、うちの子がうちにくるまで|No.1 - 2 f:id:masami_takasu:20171031105814j:plain

撮影&文|角田 鶴瓶
 
今日のお話は

「またピレをわが家に迎えるよ」
ペットロスに苦しんだ主人公は、妻の言葉で変わり始めます。
新しい犬を迎えるための準備を始めたのです。
それは、先代犬のバーディーを忘れることではありません。バーディーの思い出はそのままに、新しい思い出を作ることです。
バーディーはそのことを知っていたかのように、主人公と新しく迎える子犬に、あるプレゼントを置いていったのでした。

こんな方に:
ひどいペットロスの最中|もう犬は飼えないかも|経験者の話が聞きたい|グレートピレニーズってどんな犬?|超大型犬と暮らしてみたい

 

前回の続きです。

我が家では、新しいわが子を迎えるための準備が始まりました。

犬舎からは、写真を送ってもらい、私たちは仔犬の名前をアンジュ(ange)と名付けました。フランス語で天使という意味です。

先代犬バーディの生まれ代わりが、天使になってまた我が家に、お空から戻って来てくれたようだからです。そして漢字で書いたら安住 ^_^。安心して住めると言う意味も込めての命名です。

アンジュが生まれたのは、バーディのお里の鈴木農園。バーディーがお空に行った次の月の5月のことです。

 

f:id:masami_takasu:20171031105835j:plain

母犬ブーケが生んだ5匹のかわいい赤ちゃんの中の1匹が、アンジュとしてわが家に来る事など、その時の私には想像の余地もありません。

私がバーディーのことを思って泣いていたときは、アンジュは生後1カ月を迎えやっと目が見えて遊び始めた頃。犬舎と私たちの都合が折り合って、迎えに行くことになった7月14日は、奇しくもバーディの3カ月目の月命日でした。

アンジュを迎えに行く時には、バーディも連れて行こうと、私たちは分骨したお骨と写真を一緒に持って行きました。

7月14日、飛行機の中から富士山が見えたときには、窓にバーディの写真をかざし、「バーディおまえの故郷に帰って来たよ」と妻と2人で涙しました。

 

f:id:masami_takasu:20171031105908j:plain

空港には鈴木農園の鈴木さんが、アンジュを連れて迎えに来てくれてました。

初めて会う生後2カ月のお目目のクリクリしたアンジュを、うちの妻と代わる代わる抱いて、「初めまして!パパだよ!」、「ママだよ!」と何度も何度も語りかけました。

それは9年前にペットショップで、バーディをはじめて見て抱きしめたあの感覚でした。

そして私たちは、バーディの生まれたお里の柿の木が並ぶ1番手前の、右の木の下の土を掘り、バーディのお骨を埋めてあげました。

それは、私がバーディーにさせてあげたかった、里帰りです。

バーディを生まれ故郷に戻してあげることができ、私達は嬉しくて、そして悲しくて涙が溢れてきて、またまた泣きました。

 

f:id:masami_takasu:20171031105929j:plain

「バーディ! お前の生まれ故郷だよ!」
「やっとパパ、ママに会えたね!」

その日は日帰りで、朝7時に家を出て、アンジュを家に連れて帰ってきたのは夜の10時半でした。バーディに導かれるように、そしてアンジュに引き寄せられるように、北海道と静岡を往復した3,180キロでした。

そしてこの暑い夏の1日が終わり、我が家ではアンジュとの新しい生活が始まりました。

 

f:id:masami_takasu:20171031105943j:plain

アンジュがうちに来て数ヶ月後の朝。とても不思議なことが起きました。

私が朝起きてズボンをはこうとしたとき、たまたまポケットから落ちた100円玉がコロコロ転がって、ベッド横のマッサージチェアーの下に入ってしまいました。

仕方なくマッサージチェアーを動かして、100円玉を取ろうとしたのですが、なんとその後の隙間に、ゾウさんのオモチャがまるで隠すように入っていたのです。

バーディーはネズミさんのオモチャが一番のお気に入りで、二番目がこのゾウさんでした。私はバーディーを見送る時に、2つとも持たせてやろうとしたのですが、どこを探してもゾウさんが見つからず、バーディーはネズミさんだけを持って旅立っていったのです。

きっとゾウさんは、バーディーがここに隠していたのだと思います。

 

f:id:masami_takasu:20171031110004j:plain

アンジュにゾウさんを渡してみると、その反応はすごいものでした。

くんくん嗅いだと思ったら、口にくわえて一目散に、茶の間のテーブルの下まで持っていってしまいました。

口に咥えては離し、匂いをかいではまた咥えて離しません。きっとゾウさんには、バーディの匂いがついていたと思います。

その姿にまたまた涙した私でした。

今アンジュは、バーディが残してくれたゾウさんを大事に側に置いていて、いつもそのゾウさんと遊びながらスクスク育っています。

 

f:id:masami_takasu:20171031110030j:plain

7月の30度を超える暑い日に北海道に来て、マイナス20度を超える寒い北海道の厳しい冬を乗り越え、アンジュは私達とバーディに見守られながら、病気ひとつせずにここまできました。

バーディを失いどん底を彷徨っていた私に明るい笑顔を取り戻してくれたアンジュ。暗く沈んだ我が家にまた楽しい時間と明るい笑いをもたらしてくれたアンジュ。

 アンジュ! 本当にお家に来てくれてありがとう!

 

―― アンジュがうちの子になったのは(後編)・おわり ――

もう一度、うちの子がうちにくるまで|No.1 - 2
犬の名前:アンジュ
犬種:グレート・ピレニーズ
飼主:角田鶴瓶
 
もう一度、うちの子がうちにくるまで、とは
愛猫を失った飼い主が、さまざまな葛藤を乗り越えて、もう一度猫を迎えようとするまでを、自分の言葉で綴ったエッセイのシリーズです。
こんな効果もあります:愛犬、愛猫を今すぐ100倍可愛くできる、最も簡単な方法
 
犬や猫と暮らすあなたへ

『うちで飼えるかな?』
『きちんと面倒を見られるかな?』

犬や猫を、”はじめて”飼う時、ほとんどの方はこう思ったことでしょう。
平均年齢でいえば、15年も生きる小さな命を預かるのだから当然ですね。
我々はそこで大きな決心をし、葛藤を乗り越えたからこそ、今、犬や猫と暮らしています。

どうかその思いを、忘れないでください。
その時の思いがあれば、我々はどんな時でも犬や猫と暮らしていけます。

【飼えるかなより

――もう一度、うちの子がうちにくるまで・次話――

先代犬を亡くし、ペットロスだった飼い主。
しかし――、ある日のこと――
「家に帰ったら、子犬がいた」
さて、その犬とは?

――もう一度、うちの子がうちにくるまで・前話――

一見屈強で男の中の男と言うイメージの作者。
しかし作者は、先代犬のバーディーを亡くし、毎日泣いて暮らしていました。
そんな作者に、新しい出会いの時がやってきます。
さて、新しい子は、どのようにやってきたのでしょう?

まとめ読み|もう一度、うちの子がうちにくるまで①
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

 同じ作者の記事です

先代犬、バーディーのお話

 おすすめの記事です

 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

© 2017 Peachy All rights reserved.