ピーチーの闘病記:急性膵炎・胆管閉塞編 (1話~4話)
Review
カテゴリー:闘病記
作者:高栖 匡躬
その日愛犬のピーチーは元気が無く、食欲がありませんでした。
喜ぶだろうと思って、大好きなアイスクリームを上げてみたのに、それも食べないのです。おかしいぞと思いました。
このときピーチーの体の中では、急性膵炎が起きていました。
そしてその急性膵炎は、胆管閉塞を併発し、ピーチーは絶体絶命のピンチとなります。掛かりつけの主治医は、暗に安楽死をすすめました。
しかし飼い主は、闘うことにしました。
いや、そんな積極的なものではなかったかもしれません。
諦めきれなかった。
諦めないためには、闘うしかなかったのです。
闘病の奇跡・強運の正体
1話|突如の膵炎発症した膵炎
ある日突然、我が家のピーチーを襲ったのは急性膵炎
危険な状態でしたが、幾つも幸運が重なって無事回復しました。
「良かった」と胸を撫でおろす飼い主。
――しかし、そうではありませんでした。
それは本当の闘病の始まりだったのです。
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2話|胆管閉塞の併発
急性膵炎の炎症は、胆嚢と胆管にダメージを与えていました。
胆管閉塞を併発していたのです。
主治医は安楽死を仄めかしました。
しかし、そこからが本当の闘いです。
対応できそうな病院は、どこも予約が一杯。
さて、どうするかーー
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3話|危機からの帰還
ピーチーの強運は続きます。
死の一歩手前を、ことごとく綱渡りのように切り抜けていくのです。
手術で勝負をするか? 内科的な治療に賭けるか?
最後の決断も、ピーチーの運が見方をしたとしか思えない判断を、ギリギリのタイミング行なったのでした。
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4話|大切なのは、選択肢を増やすこと
闘病を振り返ると、飼い主はただ選択肢を増やしていただけ。
しかし、それが重要なのだと思います。
例えれば、”ハズレ”しか入っていないクジの中に、”アタリ”の札を仕込むようなもの。
闘病というのは、そんなものなのかもしれません。
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あとがき
この時の急性膵炎と胆管閉塞との闘病からは、色々な事を教わりました。
元気一杯だったうちの子と、今日にも別れが来るかもしれないという現実です。
この闘病記を読んでいただくと分かるのですが、たくさんの幸運が重なり、愛犬ピーチーは死の淵から帰還しました。
『うちの子は、いつか死んでしまうんだ』
命が永遠でないことをはっきりと意識した時――
その時が、実は幸せの始まりだったように思います。
作:高栖匡躬
解説:高栖匡躬
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急性膵炎についてもっと知るために
急性膵炎の詳しい解説記事は、下記をご覧ください。
専門性はありながら、分かりやすく書かれた記事です。
『急性膵炎』
膵炎というのは早い話が膵臓(すいぞう)の炎症で、それが急性で発症したということです、激しい痛みを伴いますが、早く対処すれば治る可能性が高い病気です。
しかし対応を誤り、命を失う子もたくさんいます。
下記の急性膵炎闘病記も参考になります。
急性膵炎から胆管閉塞を発症し、危険な状態から回復した実例です。
(上記記事内でも紹介しています)
ある日突然、我が家のピーチーを襲ったのは急性膵炎
危険な状態でしたが、幾つも幸運が重なって無事回復しました。
「良かった」と胸を撫でおろす飼い主。
――しかし、そうではありませんでした。
それは本当の闘病の始まりだったのです。
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ピーチーの闘病記|肺がん編
肺がん闘病記|全18話
いつも元気一杯だったピーチー。
大病をしてから、体調に浮き沈み。
この数日も「ちょっと変」と思い、「”多分”、いつものこと」とも思っていた。
”多分”は段々と弱々しくなり、少しだけ嫌な予感も。
「今日は病院だな」と思ったのがこの日。
自己免疫不全闘病記|全3話
2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。
しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。
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関連の記事もご覧ください。
それは限られた時間を刻むこと
愛犬の闘病で悩む飼い主さんは多い。
それは見えない不安が、心にのしかかるから。
これからどうなる? いつまで続く? 医療費は?
見えないものは仕方ない。しかし、見えているものはある。
不安に怯えるのではく、どうか前向きに。
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