ろくすけの闘病記:癲癇/腎不全 17話
2016年8月20日 何もない5か月
てんかんの発作を見ない期間が5ヶ月を超えた
本当に治ってしまったんじゃないか?
それとも てんかんだと思ってたのが違っていた??
と、いろいろ考えてしまうが、とにかく嬉しい状況が続いている。
後ろ足が立ちにくい状態で発作が出てしまったら、、と想像したら怖い。
●
発作はないものの、体や頭をびくっびくっと震わせる、チックのような症状は毎日起きている。
びくっとした反動で倒れることも多いけど、なんたって16歳だから、そんなに生活に悪影響出ていないなら気にしないように、と努めている。
あ、そういえば、チューインガム発作も出なくなってる、と今気づいた!
てんかん発作と連動して、薬や食事で抑えられているのかなぁ・・
●
次の通院は前回から2ヶ月後で、9月初旬に予定している。
腎不全の方も食事療法とサプリ(カリナール2)を摂取しながらの経過観察なので
血液検査は2ヶ月で1回でいいでしょう、ということだ。
食欲は言うまでもなく、水もちゃんと飲むし、おしっこもいっぱい出てるから、
そんなに進行してないんじゃないか、と思いたいけど、どうだろう・・・
●
この酷暑の毎日 ろくすけは一日中冷房完備の中にいるとはいえ、私もそうだけど
それなりに夏バテはするものだ。
秋になったら、後ろ足の力が復活しないかなぁ、と淡い期待を持っているので、近くの公園に連れて行って違うニオイを嗅がせてみようかな
とりあえず今、てんかんも出ず、腎不全の進行も抑えられている。
ということで、現時点では飼い主として出来ることが出来ているかな。
――とまあ、及第点あげよう。
母ちゃんにとっては大切なこと
ところで――
ろくすけを気にしながら見守ってきたリオ・オリンピック
とうとう閉幕してしまうよ。
切ない・・
感動は今もなお続いているというのに
そんな中 テレビでは早くも総集編とか流しちゃって もー
ろくすけの介護で 夜中何度起こされても
テレビをつければ 地球の反対側で頑張るアスリートたちの
真剣勝負が生で観られて どれだけ元気と勇気をもらったか
そうか ろくすけ 心配してくれるか
でもね しばらく母ちゃんはオリンピックロスに陥るから覚悟しておいてくれ。
明日から夜中に君に起こされても たぶん元気な母ちゃんじゃないからね。
心配なんてしてないか・・・
私がこんなにオリンピック好きなのも、東京オリンピック期間中の東京で、この世に誕生したからかもしれない――
と こんなこじつけをしつつ 私は決心をした
2020年 東京オリンピックに行きます
あと4年 さすがに五十肩も治ってるじゃろう
日の丸しこたま買い込んで オリンピックおばさんとして出陣するのだ
とゆーわけで 明日からオリンピック貯金開始っ!
母ちゃん 単純・・・
ねえ ろくすけ
次は東京オリンピックだよ、ろくすけ
その後――
とうとう終わっちまったよ。オリンピック。
もしかしてどっかでやっていなかな?
なんか安室奈美恵のHERO聴こえてくるような気がするんだけど、空耳かなぁ。
あー 宴のあとは寂しいなーー
今日の閉会式 今まで真剣に見たことなかったけど
あ、ロンドンオリンピックのときは ジミーペイジが出演したから、
見てたか――
●
思いのほか、次回開催国、日本・東京オリンピックのパフォーマンスがよかったな。
音楽監督が椎名林檎かあ、なかなか面白い人選だわー 格好良かったし。
しかも、アニメ使った演出も、まさにクールジャパン。
ワンピースあたりを使うかな、と思ったけど、ドラえもんやマリオの方が全世界的なのかな?
●
いよいよ次回は日本、TOKYO!
4年なんてあっという間だし そのときの自分の年齢は恐ろしいけど、無事命がつながっていれば、時差がなくて、まさにリアルタイムでアスリートの戦いを目の当たりにできるって やっぱりワクワクですわ。
ありがとう、ろくすけ。
君の顔見て話し聞いてもらったら、元気が出てきたよ。
なんかリアクション、ないな。
君の今の心、読んであげようか。
ごはんでしょ?
はい、りょーかい、用意してきま!
君は体が弱っても、ごはんが楽しみで、平凡な毎日でも文句言わないし、
そうだね、私も日々生きてるだけで幸せって思わなきゃ(^_-)
――調子は浮き沈み(1/10)つづく――
作:きづあすか
▶きづあすか:作品一覧
Follow @KIZASKA
――次話――
ろくすけが血液検査を受けた。何の不安もしていなかったのだが……
――数値は悪化していた。
なぜ?なぜ? 何が悪かった?
少し様子を見て、改善しなければ点滴が選択肢とのこと。
これは大変だ。
――前話――
ろくすけは引き続き発作が出ない。
――のは嬉しいのだけれど、後ろ足が立たなくなってしまった……
今までもあったけど、今回のはちょっと違う。
あぁ、このまま立ち上がらなかったらどうしよう――
●
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
●
――この連載の1話目です――
ろくすけにある日突然に発症しましたのは癲癇
「あの病態は、飼い主の心を乱します」
作者の言葉に、経験者の方は皆うなずくことでしょう。
初回は、闘病記を残す理由です。
●
てんかんについて、もっと知るには
医学的な知識を交えて『癲癇(てんかん)』を解説をしています。
何の前触れもなく、大発作ではじまることが多い病気です。
発作の見た目が激しいので、飼い主は気が気でありません。
――我が家も経験しています。
突発性で、1度で済む場合もあれば、何度も繰り返す場合も。
●
闘病に対する考え方を変えてみれば?
闘病に対する見方が変われば、掛ける言葉も違ってきます。
以下は、闘病に対する視点について書いたシリーズ記事です。
それは限られた時間を刻むこと
愛犬の闘病で悩む飼い主さんは多い。
それは見えない不安が、心にのしかかるから。
これからどうなる? いつまで続く? 医療費は?
見えないものは仕方ない。しかし、見えているものはある。
不安に怯えるのではく、どうか前向きに。
●
出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。