もう一度、うちの子がうちにくるまで|No.3 - 1
同じ年に家族になった3匹の犬、ちょび、ごはん、おかずが、同じ年に天使になってしまった作者。それからは犬のいない、人間だけの世界で生きていました。
やがて作者は、その年生まれの子犬を見つけます。
「生まれ変わりだったら嬉しいな」
額に皺をよせて困った顔の子。
それが、花ちゃんとの出会いでした。
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思い出の犬たち
2005年4月
私をいつも信じて待ってくれていた『ちょび』が亡くなりました。
「ちょびが待ってるから!」
私は困ったことがあると、そう思いながら頑張れました。
そして、同じ年の6月に、気は優しくて力持ちの言葉という言葉がぴったりの、甘えん坊だった『ごはん』が亡くなりました。
さらに、翌月の7月には、小さくてみそっかすだったけど一番負けず嫌いだった『おかず』が、兄の『ごはん』を追うように去りました。
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13年前に次々と、
同じ年にうちの子になった3匹
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その3匹は、来た時と同じように、
次々に、
同じ年に天使に戻ってしまったのです。
ある日見た夢
それから暫くして、夢をみました。
私の故郷の山林で、楽しそうに走る子たち。
私は「やっと見つけた。探したよ」と3匹の名前を呼びました。
『ちょび』『ごはん』『おかず』は嬉しそうに走り寄ってきました。
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でも、すぐに『おかず』は走り去りました。
『ごはん』も『おかず』の後を追いかけます。
一度こちらを見て「行くよ」とでも言うように首を傾げたあと、走り去り姿が見えなくなりました。
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最後に残った『ちょび』は暫く私の足元にいましたが、それでも私の方を振り向き振り向き去っていきました。
泣きながら夢から覚めたあと――
私は私の可愛い天使たちが、神様のもとへ帰ってしまったことを実感しました。
それから私は数ヶ月、人間だけの世界で生きていました。
出会い
ある日のことです。
私はネットで見つけた1匹の子犬が、とても気になりました。
やっと目が開いたばかりのような、真っ白な子犬が、オークションに掲載されていたのです。
「今日は落札されたのか?」
毎日毎日、ずっと気になりました。
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結局、その子は落札されませんでした。
2005年12月10日生まれ。
前の子たちが亡くなった年に生まれた子。
「生まれ変わりだったら嬉しいな」
そんな思いで、ブリーダーさんと連絡をとったのは2006年1月だったと思います。
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これが、我が家の子になった『花ちゃん』です。
家に来て数週間目
携帯で撮った写真なので画像が悪いです。
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売れ残った花ちゃんのお値段は6万円でした。
ブリーダーさんの話を聞いて、携帯メールに送られてきた写真だけでうちの子にすると決めました。
お金を振り込み、1月末にお迎え予定でした。
ところが、「風邪をひいたので引き渡しは2月中頃にします。」と連絡がありました。私たちは残念に思いながらも「それは仕方がないね」と……
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そして、待ちに待った約束の日、三重県(伊賀市だったと思います。)まで車でお迎えに行きました。待ち合わせ場所はブリーダーさんの自宅ではなくて、確かスーパーだったと思うのですが、大型店舗前の駐車場だったと思います。
ブリーダーさんは若い女性で優しそうな方でした。
段ボール箱からヒョイと抱き上げられた花ちゃんは、写真より大きくなって、額には皺をよせて困った顔をしてます。
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「あれ~思ったより可愛くないなぁ」
「この子は困った顔で一生過ごすのかしら(・・;)」
それが第一印象でした。
帰りの車の中、花ちゃんは箱の中で大人しくしています。
ク~ンもキャンも鳴きません。
「具合が悪いのかしら?」
「もしかしたら、頭が悪いのかしら?」
私は、段々と不安になってしまうのでした。
――花ちゃんがうちにくるまで(2/2)・つづく――
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――もう一度、うちの子がうちにくるまで・次話――
うちに来た日の花ちゃんは、一人で段ボール箱の中で寝ました。
しかし、翌日からは楽しくて、楽しくて。
額に皺をよせて困った顔の花ちゃんは、うちにきてどうなったでしょう?
――もう一度、うちの子がうちにくるまで・前話――
先代犬を亡くし、ペットロスだった飼い主。
しかし――、ある日のこと――
「家に帰ったら、子犬がいた」
さて、その犬とは?
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――もう一度、うちの子がうちにくるまで、第1話です――
一見屈強で男の中の男と言うイメージの作者。
しかし作者は、先代犬のバーディーを亡くし、毎日泣いて暮らしていました。
そんな作者に、新しい出会いの時がやってきます。
さて、新しい子は、どのようにやってきたのでしょう?
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ある雨の日、濡れたその子猫を拾い上げました。
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しかし……
愛猫を亡くした作者。
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ペットロスに関して
ペットロスは誰にもやってくる
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なぜそうだったか?
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しかしながら、『虹の橋』の言葉は、間違えて使われるケースがよくあります。
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一度この記事をご覧になってみてください。
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