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【まとめ】チョコラッの闘病記 ⑪ ~貧血に体が慣れることってあるの?~【非再生性免疫介在性貧血】

【関連コンテンツ】

非再生性免疫介在性貧血:
1年は過ぎたけれど(2/4)54話~59話
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Review
カテゴリー:闘病記
作者:らぶプー

『非再生性免疫介在性貧血』を発症した、チョコラッの闘病記です。
本シリーズは、病気発症の1年後から始まり、それからの半年を記した全25話。
本記事は本章7話~12話のまとめ読みです。

――概要――
(以下、前記事と同文)
愛犬チョコラッの病名は『非再生性免疫介在性貧血』で、1年生存率は5割。
幸いにもその1年に到達し、闘病は新たな段階に。

クリスマスは一緒に迎えられるだろうか? 年は越せるだろうか? 春を迎えて、一緒にお花見にいけるだろうか?

大きな希望は敢えて持たないようにして、小さな目標を1つずつめざしていく飼い主のラブプーさん。重い病気の闘病を経験した飼い主さんならば、その気持ちはよくわかるでしょう。

そして、記事の中では努めて明るく振る舞っているラブプーさんが、ときに苦しい胸の内を漏らします。保作は闘病記なのですが、普通の日常が愛おしくなるエッセイでもあります。

【目次】

 12月8日~12月29日 

54話(7/25)| 12月8日|チョコラッ、貧血悪化

貧血が一気に進んでしまいました。
免疫抑制剤は効いているのに、赤血球だけが上がらない。
つまり免疫を落としているだけで、治療成果が上がっていない。
今後の方針で提示されたのは、2つの方法。
しかし、どちらも望み薄。
――さて、どうする?

55話(8/25)| 12月10日|貧血の症状に慣れた? チョコラッ

先生が言った。
「ゆっくりゆっくり貧血が進む子は、体が慣れる」
「だから、呼吸困難になりにくい」
去年の今頃は血球容積が同じくらいで、もっと深刻だった。
今は、見た目は元気。
数値は悪くなっているのに。
――それって、喜んでいいこと?

56話(9/25)| 12月15日|チョコラッ血液検査、横這い

血液検査の結果は横ばい。
お尻の辺りにハゲができたので医師に相談をすると、カビの可能性が。
免疫を抑制しているので、風邪に罹りやすく肺炎に発展しやすい。
普通ならば罹らない病気にも感染する。
それは知っている。
でも、まさかカビとは――

57話(10/25)| 12月17日|チョコラッ急遽病院

2日前にカビかと思われた症状は、急にお尻から全体的に広がってきた。
医師は、肌の乾燥とターンオーバーの不良っていう診断。
つまり新しい毛が生える前に、今ある毛が抜けるってこと。
本当だろうか?
痒くなさそうだから、まだ良いんだけれど。

58話(11/25)| 12月22日|チョコラッ、カビ判明

チョコラッに突如現れていたハゲは、やはりカビが原因だったことが判明。
それも特別なものではなく、空中に浮遊している普通のカビ。
免疫を抑制しているために、普通ではあり得ないことが起きてしまう。
幸い、血液検査の値は悪化してないけど。

(追記)
免疫抑制剤を使っていると、ちょっとしたものが悪化します。
うちは足の傷が化膿しました。ちょっとした傷だったのに。
免疫疾患、飼い主さんは大変ですよね。

59話(12/25)| 12月29日|今年もお世話になりました

闘病に明け暮れた一年が、終わろうとしています。
危なかった時期もあるし、覚悟を決めないといけないと思った時もあった。
チョコラッはそれを乗り越えて、生きてくれています。
心配は尽きませんが、
お陰様で今は、元気元気。
今年もありがとう。

本章の予告です

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この闘病記の経過

非再生性免疫介在性貧血 闘病記 

病気の発覚から病名が分かるまで
2016年10月25日~11月2日

本当の確定診断まで
2016年11月5日~11月24日

先の見えない、はじめの半年
2016年12月14日~2017年4月23日

1年生存率5割って
2016年5月6日~2017年10月14日

▶1年は過ぎたけれど
2017年10月20日~2018年4月20日

2年生存を目指して 
2018年4月22日~2018年10月31日

ついに3年目に突入 
2018年4月22日~2018年10月31日

――次のまとめ読み⑫に続きます――

作:らぶプー
 ▶らぶプー:他の作品一覧
解説:高栖匡躬 

――次回のまとめよみ――

貧血は進んでいるのに、ごはんは良く食べるチョコラッ。
やはり体は貧血に慣れるものらしい。
それは良いのだけれど、主治医からは別の現実を突きつけられる。
骨髄癆(こつずいろう)の恐れがあるらしい。
免疫系疾患は、心配が尽きない。

――前回のまとめよみ――

愛犬チョコラッは1年生存率5割の難病。
当初はそう長くないかもと思った命は、1年の壁を超えました。
しかし寛解したわけでなく、安心はできません。
血液検査のたびに、安堵したり不安を感じたり――
そんな日々が繰り返されます。

――本闘病記の最初のまとめよみ――

【非再生性免疫介在性貧血】の闘病記です。
原因は自己免疫不全が原因で病名確定が難しい上に、致死率が高いために、残された闘病記はほとんどありません。

貴重な記録を残してくれた作者に感謝します。

自己免疫不全関連記事

自己免疫不全は自己免疫疾患とも呼ばれ、非再生性免疫介在性貧血の原因になっているものです。下記はその関連記事です。
【自己免疫不全】(全3話)

2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。

しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。

【劇症肝炎】【自己免疫不全】(全18話)

愛犬ピーチーは2014年8月16日の早朝6時、救命救急に駆け込みました。
40度を越える高熱。ぐったりとして動けない。
ただごとではないと思いました。

振り返ると、異常を感じたのはその6日前
突然の体の震えと、食欲不振
恐らくそれが前兆だったのでしょう。
ここから、命を賭けた闘病が始まったのでした。

【ステロイド】【減薬】(全3話)

ステロイド剤は一般的な薬であるにも関わらず、必要以上に嫌われているように感じます。その原因として、適切な使用方法が行われておらず、そのために無用の副作用を被る場合が多いのだと想像できます。

実際に飼い主さんたちが書いた体験談(闘病記)を読むと、動物医療の専門家である獣医師でさえ、ステロイド剤の功罪を良く知らないで使っている場合が多いように思えるのです。

 おすすめのまとめ読みです

ピーチー最後の闘病記|肺がん・看取り編①

最初はちょっと息が荒いだけ。
念のため病院に行ったけれど、待ち時間はボール遊び。
まさか、12日後に別れが来るとは思いもせず。
毎日が楽しくて、まるで子犬がうちに来たみたな気付きが日々あって、
あの時は楽しかったな、ピーチー
お前はどうだ?

 

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