犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【まとめ】チョコラッの闘病記 ③ ~免疫抑制剤が成果を上げて~【非再生性免疫介在性貧血】

【関連コンテンツ】

非再生性免疫介在性貧血:
先の見えない、はじめの半年(1/3)10話~15話
f:id:masami_takasu:20181002115353j:plain

Review
カテゴリー:闘病記
作者:らぶプー

『非再生性免疫介在性貧血』を発症した、チョコラッの闘病記です。
本シリーズは病名の最終確定後から、病気の発症後半年を記した全16話。
本記事は、はじめの6話のまとめ読みです。

――概要――

愛犬チョコラッの体調がすぐれない。
食欲が無い。きっと歯が悪いのだろうと思い病院に。
そして検査の結果、チョコラッが難病であることが分かります。

愛犬の闘病が始まった当初、病気に対する飼い主の知識はほとんどありません。
治療法も治療に使う薬も、検査で示される項目も何もかもが初耳です。
何度も主治医とやりとりをし、自分でも病気について調べ、段々と飼い主に病気の知識が蓄積されていきます。そんな闘病の始まりの時期が本シリーズです。

今もどこかで闘っている飼主さんのお役に立ちますように。

【目次】

 12月14日 ~ 3月15日

10話(1/16)| 12月14日|PCV(血球容量)の数値は右肩上がり

今日から、新しいシリーズの開始。
チョコラッに投与した免疫抑制剤が、成果を上げてきます。
しかし病状が落ち着くと、飼い主には別の悩みが。
――この病気、血栓が出来る率が高い。
予防の薬を飲むべきか?
医師の回答は?
闘病中は、飼い主の悩みが尽きませんね。

11話(2/16)| 1月26日|そうか、怠けているワケではないのか

治療の効果があり、血液の数値は元気だった頃の値に。
当たり前が嬉しいですね。病気になると。
しかし、別の悩みも。
――歩きたがらない。
怠けているんじゃなく、副作用。
ダルいんですよね。ステロイドを飲んでいると。
うちの子もそうだった。

12話(3/16)| 2月1日|自己負担か保険適用か?

薬をもらいに、予定診察日ではないに日に病院へ。
ついでに先生に、質問をする飼い主。

これ、我が家もやりましたが良いんです。
通常の診察日は聞き忘れもあるし、細かい事が聞けないときもあるから。
それに――
普段から、頻繁に獣医さんと良い付き合いをしておくと、
イザというとき助かったりします。

13話(4/16)| 2月22日|もう予防ワクチンは打てないんだって

血液検査の結果は良好。
医師からは、今後は狂犬病注射も混合ワクチンも打てないと告げられる。
当たり前のことが、そうでなくなると寂しいもの。
しかし、ワクチンは体に負担を掛けるから、高齢や病気だと打たない方が良い。
それはそれで良しとするしかない。

14話(5/16)| 2月27日|期待以上のパピーフード

段々歩けなくなっていた愛犬。
しかし、ふと付くと、ペラペラになっていた大腿の筋肉が、いつの間にか戻ってきていました。
特にリハビリを頑張ったのではないし――
変わった事と言えば、フードをパピー用にしたくらい。
恐るべし、パピーフード!

15話(6/16)| 3月15日|食べるのが遅いけど、具合が悪いのか?

闘病中はちょっとしたことで、ご飯を食べない。
内臓の調子を整えようとしている場合もあるので、食べさせるべきか様子をみるか、本当に迷います。
健康時なら、悩むことなく放っておくんですけどね。
これ、闘病中の飼い主に、共通の悩みです。

【予告】『チョコラッの闘病記』

――公開に先立って配信した予告です――

f:id:masami_takasu:20191127024812g:plain

 チョコラッの闘病記について

愚痴は言うけれど、泣き言は言わない。
そんな闘病記は、読む側が励まされるものです。
仲間内では『やせ我慢系』と呼びます。
『チョコラッ』はそんな闘病記だから、たくさんの方に読まれます。

WithDog&Catには沢山闘病記がありますが、『チョコラッ』は少し違います。それは、現在も進行中だということ。

2年前「もう長くないかも」で始まった闘いは、2018年10月の今も、ずっと続いているのです。

皆さん、らぶプーさんとチョコラッを、応援してあげてくださいね。

――高栖匡躬 ――

この闘病記の経過

非再生性免疫介在性貧血 闘病記 

病気の発覚から病名が分かるまで
2016年10月25日~11月2日

本当の確定診断まで
2016年11月5日~11月24日

▶先の見えない、はじめの半年
2016年12月14日~2017年4月23日

1年生存率5割って
2016年5月6日~2017年10月14日

1年は過ぎたけれど
2017年10月20日~2018年4月20日

2年生存を目指して 
2018年4月22日~2018年10月31日

ついに3年目に突入 
2018年4月22日~2018年10月31日

――次のまとめ読み④に続きます――

作:らぶプー
 ▶らぶプー:他の作品一覧
解説:高栖匡躬 

――次回のまとめよみ――

ステロイドの減薬とその失敗。そして再開――
免疫系の疾患は、治療に唯一の正解がないので、トライ&エラーで臨むしかありません。
「毎日が綱渡りみたい」
飼い主のらぶプーさんは語ります。
経験した方は分かりますよね。
本当にそんな気持ちになるものなんです。

――前回のまとめよみ――

病名は『免疫介在性溶血性貧血』から『非再生性免疫介在性貧血』に。
悲しむでもなく嘆くでもなく、ユーモアを交えなが、闘病記を記す作者。
その心中は?――
悲しみも嘆きも、無いわけはありませんよね。
それでも書くのです。淡々と。

愛犬との思い出のために。そして、いつか後に続く誰かのために。

――本闘病記の最初のまとめよみ――

【非再生性免疫介在性貧血】の闘病記です。
原因は自己免疫不全が原因で病名確定が難しい上に、致死率が高いために、残された闘病記はほとんどありません。

貴重な記録を残してくれた作者に感謝します。

自己免疫不全関連記事

自己免疫不全は自己免疫疾患とも呼ばれ、非再生性免疫介在性貧血の原因になっているものです。下記はその関連記事です。
【自己免疫不全】(全3話)

2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。

しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。

【劇症肝炎】【自己免疫不全】(全18話)

愛犬ピーチーは2014年8月16日の早朝6時、救命救急に駆け込みました。
40度を越える高熱。ぐったりとして動けない。
ただごとではないと思いました。

振り返ると、異常を感じたのはその6日前
突然の体の震えと、食欲不振
恐らくそれが前兆だったのでしょう。
ここから、命を賭けた闘病が始まったのでした。

【ステロイド】【減薬】(全3話)

ステロイド剤は一般的な薬であるにも関わらず、必要以上に嫌われているように感じます。その原因として、適切な使用方法が行われておらず、そのために無用の副作用を被る場合が多いのだと想像できます。

実際に飼い主さんたちが書いた体験談(闘病記)を読むと、動物医療の専門家である獣医師でさえ、ステロイド剤の功罪を良く知らないで使っている場合が多いように思えるのです。

 おすすめのまとめ読みです

終末期を楽しむという選択

飼い主にとって、愛犬との別れが近い時期は、肌でそれを感じるものです。
では、その時をどう過ごすか? それを考えた記事です。
今は苦しいかもしれないけれど、愛犬が去った未来に振り返ると、今は幸せの真っ只中にいるのです。
だから、どうか楽しんで欲しいと思うのです。
今を――

© 2017 Peachy All rights reserved.