非再生性免疫介在性貧血:
先の見えない、はじめの半年(1/3)10話~15話
カテゴリー:闘病記
作者:らぶプー
『非再生性免疫介在性貧血』を発症した、チョコラッの闘病記です。
本シリーズは病名の最終確定後から、病気の発症後半年を記した全16話。
本記事は、はじめの6話のまとめ読みです。
――概要――
愛犬チョコラッの体調がすぐれない。
食欲が無い。きっと歯が悪いのだろうと思い病院に。
そして検査の結果、チョコラッが難病であることが分かります。
愛犬の闘病が始まった当初、病気に対する飼い主の知識はほとんどありません。
治療法も治療に使う薬も、検査で示される項目も何もかもが初耳です。
何度も主治医とやりとりをし、自分でも病気について調べ、段々と飼い主に病気の知識が蓄積されていきます。そんな闘病の始まりの時期が本シリーズです。
今もどこかで闘っている飼主さんのお役に立ちますように。
【目次】
12月14日 ~ 3月15日
10話(1/16)| 12月14日|PCV(血球容量)の数値は右肩上がり
今日から、新しいシリーズの開始。
チョコラッに投与した免疫抑制剤が、成果を上げてきます。
しかし病状が落ち着くと、飼い主には別の悩みが。
――この病気、血栓が出来る率が高い。
予防の薬を飲むべきか?
医師の回答は?
闘病中は、飼い主の悩みが尽きませんね。
●
11話(2/16)| 1月26日|そうか、怠けているワケではないのか
治療の効果があり、血液の数値は元気だった頃の値に。
当たり前が嬉しいですね。病気になると。
しかし、別の悩みも。
――歩きたがらない。
怠けているんじゃなく、副作用。
ダルいんですよね。ステロイドを飲んでいると。
うちの子もそうだった。
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12話(3/16)| 2月1日|自己負担か保険適用か?
薬をもらいに、予定診察日ではないに日に病院へ。
ついでに先生に、質問をする飼い主。
これ、我が家もやりましたが良いんです。
通常の診察日は聞き忘れもあるし、細かい事が聞けないときもあるから。
それに――
普段から、頻繁に獣医さんと良い付き合いをしておくと、
イザというとき助かったりします。
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13話(4/16)| 2月22日|もう予防ワクチンは打てないんだって
血液検査の結果は良好。
医師からは、今後は狂犬病注射も混合ワクチンも打てないと告げられる。
当たり前のことが、そうでなくなると寂しいもの。
しかし、ワクチンは体に負担を掛けるから、高齢や病気だと打たない方が良い。
それはそれで良しとするしかない。
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14話(5/16)| 2月27日|期待以上のパピーフード
段々歩けなくなっていた愛犬。
しかし、ふと付くと、ペラペラになっていた大腿の筋肉が、いつの間にか戻ってきていました。
特にリハビリを頑張ったのではないし――
変わった事と言えば、フードをパピー用にしたくらい。
恐るべし、パピーフード!
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15話(6/16)| 3月15日|食べるのが遅いけど、具合が悪いのか?
闘病中はちょっとしたことで、ご飯を食べない。
内臓の調子を整えようとしている場合もあるので、食べさせるべきか様子をみるか、本当に迷います。
健康時なら、悩むことなく放っておくんですけどね。
これ、闘病中の飼い主に、共通の悩みです。
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【予告】『チョコラッの闘病記』
――公開に先立って配信した予告です――
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チョコラッの闘病記について
愚痴は言うけれど、泣き言は言わない。
そんな闘病記は、読む側が励まされるものです。
仲間内では『やせ我慢系』と呼びます。
『チョコラッ』はそんな闘病記だから、たくさんの方に読まれます。
WithDog&Catには沢山闘病記がありますが、『チョコラッ』は少し違います。それは、現在も進行中だということ。
2年前「もう長くないかも」で始まった闘いは、2018年10月の今も、ずっと続いているのです。
皆さん、らぶプーさんとチョコラッを、応援してあげてくださいね。
――高栖匡躬 ――
●
この闘病記の経過
非再生性免疫介在性貧血 闘病記
病気の発覚から病名が分かるまで
2016年10月25日~11月2日
本当の確定診断まで
2016年11月5日~11月24日
▶先の見えない、はじめの半年
2016年12月14日~2017年4月23日
1年生存率5割って
2016年5月6日~2017年10月14日
1年は過ぎたけれど
2017年10月20日~2018年4月20日
2年生存を目指して
2018年4月22日~2018年10月31日
ついに3年目に突入
2018年4月22日~2018年10月31日
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――次回のまとめよみ――
ステロイドの減薬とその失敗。そして再開――
免疫系の疾患は、治療に唯一の正解がないので、トライ&エラーで臨むしかありません。
「毎日が綱渡りみたい」
飼い主のらぶプーさんは語ります。
経験した方は分かりますよね。
本当にそんな気持ちになるものなんです。
――前回のまとめよみ――
病名は『免疫介在性溶血性貧血』から『非再生性免疫介在性貧血』に。
悲しむでもなく嘆くでもなく、ユーモアを交えなが、闘病記を記す作者。
その心中は?――
悲しみも嘆きも、無いわけはありませんよね。
それでも書くのです。淡々と。
愛犬との思い出のために。そして、いつか後に続く誰かのために。
――本闘病記の最初のまとめよみ――
【非再生性免疫介在性貧血】の闘病記です。
原因は自己免疫不全が原因で病名確定が難しい上に、致死率が高いために、残された闘病記はほとんどありません。
貴重な記録を残してくれた作者に感謝します。
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自己免疫不全関連記事
【自己免疫不全】(全3話)
2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。
しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。
【劇症肝炎】【自己免疫不全】(全18話)
愛犬ピーチーは2014年8月16日の早朝6時、救命救急に駆け込みました。
40度を越える高熱。ぐったりとして動けない。
ただごとではないと思いました。
振り返ると、異常を感じたのはその6日前
突然の体の震えと、食欲不振
恐らくそれが前兆だったのでしょう。
ここから、命を賭けた闘病が始まったのでした。
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おすすめのまとめ読みです
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今を――