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【まとめ】チョコラッの闘病記 ④ ~ガンマガードの効果は?~【非再生性免疫介在性貧血】

【関連コンテンツ】

非再生性免疫介在性貧血:
先の見えない、はじめの半年(2/3)16話~20話
チョコラッの闘病記

Review
カテゴリー:闘病記
作者:らぶプー

『非再生性免疫介在性貧血』を発症した、チョコラッの闘病記です。
本シリーズは病名の最終確定後から、病気の発症後半年を記した全16話。
本記事は中間5話のまとめ読みです。

――概要――
(以下、文章は前回と共通です)
愛犬チョコラッの体調がすぐれない。
食欲が無い。きっと歯が悪いのだろうと思い病院に。
そして検査の結果、チョコラッが難病であることが分かります。

愛犬の闘病が始まった当初、病気に対する飼い主の知識はほとんどありません。
治療法も治療に使う薬も、検査で示される項目も何もかもが初耳です。
何度も主治医とやりとりをし、自分でも病気について調べ、段々と飼い主に病気の知識が蓄積されていきます。そんな闘病の始まりの時期が本シリーズです。

今もどこかで闘っている飼主さんのお役に立ちますように。

【目次】

 3月19日 ~ 4月1日

16話(7/16)| 3月19日|貧血再発、芳しくない

血液検査の結果、貧血が再発……
減薬していたステロイド剤を、MAXの処方量に戻す。

ステロイドの減薬は難しい。唯一の正解がない。
だから、獣医師も答えを持っていない。
我が家も同じことがありました。
そういうときは落胆せずに、やり直せばいいのです。
そんなものだと思って。

17話(8/16)| 3月23日|ステロイド(プレドニン)の副作用

ステロイド剤を再開したのに、効果が出てこないチョコラッ。
こういうときは悩ましいですね。
効果が無いくせに、副作用だけはちゃんとあるからまた困る。
うちの愛犬は14年間ずっとステロイドを飲み続けたので、この話、妙に身近に感じてしまいますよ。

18話(9/16)| 3月29日|ガンマガードの即効性は?

チョコラッ入院――
貧血の症状が酷くなってきました。

犬の治療に、人間の薬を使う場合があります。
他に方法がないと見切りで使うしかないのです。
人間では当たり前でも、犬にとっては先端医療。
今では当たり前のウルソも、かつてはそうでした。

19話(10/16)| 3月29日|5時間の点滴、拒絶反応なしで退院

人間用のガンマガードは幸い効果があり、チョコラッ退院。
――とは言うものの、元気になったからでなくて一旦退院です。
飼主は祈るような気持ちです。

因みに、本話で登場する免疫抑制剤『アトピカ』は、
本話に書かれているように本当に大きい。

20話(11/16)| 3月29日|ガンマガードの効果

点滴したガンマガードの効果で、血球の数値が改善を見せます。
まずはほっと一息。
しかし、その効果は一時的なもの。
早く免疫抑制剤の治療を、軌道に乗せなければなりせん。
「毎日が綱渡りみたい」
――それは、闘病中の飼い主共通の思いですね。

【予告】『チョコラッの闘病記』

――公開に先立って配信した予告です――

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 チョコラッの闘病記について

愚痴は言うけれど、泣き言は言わない。
そんな闘病記は、読む側が励まされるものです。
仲間内では『やせ我慢系』と呼びます。
『チョコラッ』はそんな闘病記だから、たくさんの方に読まれます。

WithDog&Catには沢山闘病記がありますが、『チョコラッ』は少し違います。それは、現在も進行中だということ。

2年前「もう長くないかも」で始まった闘いは、2018年10月の今も、ずっと続いているのです。

皆さん、らぶプーさんとチョコラッを、応援してあげてくださいね。

――高栖匡躬 ――

この闘病記の経過

非再生性免疫介在性貧血 闘病記 

病気の発覚から病名が分かるまで
2016年10月25日~11月2日

本当の確定診断まで
2016年11月5日~11月24日

▶先の見えない、はじめの半年
2016年12月14日~2017年4月23日

1年生存率5割って
2016年5月6日~2017年10月14日

1年は過ぎたけれど
2017年10月20日~2018年4月20日

2年生存を目指して 
2018年4月22日~2018年10月31日

ついに3年目に突入 
2018年4月22日~2018年10月31日

――次のまとめ読み⑤に続きます――

作:らぶプー
 ▶らぶプー:他の作品一覧
解説:高栖匡躬 

――次回のまとめよみ――

愛犬の闘病が始まると、そこを中心に生活が回り始めます。
心配で、いつもそのことばかり考えてしまう――
獣医師から聞く言葉もほとんどが初耳。
薬も治療法も、時には病名も。
気が付いたら時間が過ぎていて、そんな始まりの6か月のお話。

――前回のまとめよみ――

免疫抑制剤の効果が出始めますが、薬は効果と副作用が表裏一体。
血栓や感染症や筋力の低下など、次々と心配事が生じます。
そしてそれには、どう対処すべきかの唯一の正解は無い。
悩みながらの闘病の始まりです。

――本闘病記の最初のまとめよみ――

【非再生性免疫介在性貧血】の闘病記です。
原因は自己免疫不全が原因で病名確定が難しい上に、致死率が高いために、残された闘病記はほとんどありません。

貴重な記録を残してくれた作者に感謝します。

自己免疫不全関連記事

自己免疫不全は自己免疫疾患とも呼ばれ、非再生性免疫介在性貧血の原因になっているものです。下記はその関連記事です。
【自己免疫不全】(全3話)

2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。

しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。

【劇症肝炎】【自己免疫不全】(全18話)

愛犬ピーチーは2014年8月16日の早朝6時、救命救急に駆け込みました。
40度を越える高熱。ぐったりとして動けない。
ただごとではないと思いました。

振り返ると、異常を感じたのはその6日前
突然の体の震えと、食欲不振
恐らくそれが前兆だったのでしょう。
ここから、命を賭けた闘病が始まったのでした。

【ステロイド】【減薬】(全3話)

ステロイド剤は一般的な薬であるにも関わらず、必要以上に嫌われているように感じます。その原因として、適切な使用方法が行われておらず、そのために無用の副作用を被る場合が多いのだと想像できます。

実際に飼い主さんたちが書いた体験談(闘病記)を読むと、動物医療の専門家である獣医師でさえ、ステロイド剤の功罪を良く知らないで使っている場合が多いように思えるのです。

 おすすめのまとめ読みです

別れは特別なものでなく

我々は、看取りの内容に囚われてしまいがちです。
良く看取れたのか? そうでなかったのか?
別れのあとも、ずっとそれを考えてしまいうのです。

別れは特別なものではなくて、生き物には必ず訪れる自然なものです。
必要以上に重要に考えないことが、大切なように思います。

看取りをもっと積極的に捉えられるように、このコラムを書きました。

 

 

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