非再生性免疫介在性貧血:
先の見えない、はじめの半年(3/3)21話~25話
カテゴリー:闘病記
作者:らぶプー
『非再生性免疫介在性貧血』を発症した、チョコラッの闘病記です。
本シリーズは病名の最終確定後から、病気の発症後半年を記した全16話。
本記事は後半5話のまとめ読みです。
――概要――
(以下、文章は前回と共通です)
愛犬チョコラッの体調がすぐれない。
食欲が無い。きっと歯が悪いのだろうと思い病院に。
そして検査の結果、チョコラッが難病であることが分かります。
愛犬の闘病が始まった当初、病気に対する飼い主の知識はほとんどありません。
治療法も治療に使う薬も、検査で示される項目も何もかもが初耳です。
何度も主治医とやりとりをし、自分でも病気について調べ、段々と飼い主に病気の知識が蓄積されていきます。そんな闘病の始まりの時期が本シリーズです。
今もどこかで闘っている飼主さんのお役に立ちますように。
【目次】
4月4日 ~ 4月23日
21話(12/16)| 4月7日|PCVは増えたけど、RETICは……
ガンマガードの効果が薄れてきました。
当初は効果的だったのですが予想していた通り、それは一時的なものでした。
あとは免疫抑制剤の効果待ち。
免疫を下げるのに一生懸命というのが、免疫系疾患のおかしなところです。
下がって喜ぶのって、――当事者にとっては複雑な気持ち。
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22話(13/16)| 4月10日|もしかしたら調子いいかも
ご近所の音にワンワン吠えるチョコラッ。
普通ならば叱るのでしょうが、今は元気のサイン。
どうやら免疫抑制剤が効いてきたようです。
「これが効かななったらどうしよう」
その心配が、どうやら杞憂になりそう。
もしかして、ヤマを乗り越えたの? チョコラッ
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23話(14/16)| 4月15日|アトピカの血中濃度はまだ上がらず
チョコラッ、体調は回復してきたように見えるのですが、
免疫抑制剤のシクロスポリン濃度はまだ上がってきません。
不安な中で、愛犬を載せたバギーと共に電車で病院へ。
――バギーで電車に乗るのは大変――
うちでも数回やりましたが、精神的に大変。
ジロジロ好奇の目で見られるんですよねえ。
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24話(15/16)| 4月19日|なんだか、元気いいね
元気が良いチョコラッ。
歩き回るし、同居犬のティアラとプロレスごっこも。
心配はあるものの、今日は平穏な日。
闘病中は、まるで陽だまりのようにこんな日があって、それが飼主の心の支えになりますね。
闘病記を読む側も、ほっと一息する瞬間です。
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25話(16/16)| 4月23日|1つ1つ危機を乗り越えていこう
本シリーズ(クール)の最終話です。
血液検査の結果は良好。
免疫抑制剤の効果が出て来た?
生命の危機を、また一つ乗り越えた?
今の医療では完治する病気でないけれど、それでもほっと一息の飼い主でした。
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【予告】『チョコラッの闘病記』
――公開に先立って配信した予告です――
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チョコラッの闘病記について
愚痴は言うけれど、泣き言は言わない。
そんな闘病記は、読む側が励まされるものです。
仲間内では『やせ我慢系』と呼びます。
『チョコラッ』はそんな闘病記だから、たくさんの方に読まれます。
WithDog&Catには沢山闘病記がありますが、『チョコラッ』は少し違います。それは、現在も進行中だということ。
2年前「もう長くないかも」で始まった闘いは、2018年10月の今も、ずっと続いているのです。
皆さん、らぶプーさんとチョコラッを、応援してあげてくださいね。
――高栖匡躬 ――
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この闘病記の経過
非再生性免疫介在性貧血 闘病記
病気の発覚から病名が分かるまで
2016年10月25日~11月2日
本当の確定診断まで
2016年11月5日~11月24日
▶先の見えない、はじめの半年
2016年12月14日~2017年4月23日
1年生存率5割って
2016年5月6日~2017年10月14日
1年は過ぎたけれど
2017年10月20日~2018年4月20日
2年生存を目指して
2018年4月22日~2018年10月31日
ついに3年目に突入
2018年4月22日~2018年10月31日
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――次回のまとめよみ――
病気の発症から半年が過ぎると、飼い主側にも理解と知識が深まってきます。
始めは、訳の分からないものと闘う不安。
やがて段々と形が見えて来る。
そして、”生存率”や”余命”という、深刻な言葉が現実感を持って迫ってくるのです。
――前回のまとめよみ――
ステロイドの減薬とその失敗。そして再開――
免疫系の疾患は、治療に唯一の正解がないので、トライ&エラーで臨むしかありません。
「毎日が綱渡りみたい」
飼い主のらぶプーさんは語ります。
経験した方は分かりますよね。
本当にそんな気持ちになるものなんです。
――本闘病記の最初のまとめよみ――
【非再生性免疫介在性貧血】の闘病記です。
原因は自己免疫不全が原因で病名確定が難しい上に、致死率が高いために、残された闘病記はほとんどありません。
貴重な記録を残してくれた作者に感謝します。
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自己免疫不全関連記事
【自己免疫不全】(全3話)
2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。
しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。
【劇症肝炎】【自己免疫不全】(全18話)
愛犬ピーチーは2014年8月16日の早朝6時、救命救急に駆け込みました。
40度を越える高熱。ぐったりとして動けない。
ただごとではないと思いました。
振り返ると、異常を感じたのはその6日前
突然の体の震えと、食欲不振
恐らくそれが前兆だったのでしょう。
ここから、命を賭けた闘病が始まったのでした。
【ステロイド】【減薬】(全3話)
ステロイド剤は一般的な薬であるにも関わらず、必要以上に嫌われているように感じます。その原因として、適切な使用方法が行われておらず、そのために無用の副作用を被る場合が多いのだと想像できます。
実際に飼い主さんたちが書いた体験談(闘病記)を読むと、動物医療の専門家である獣医師でさえ、ステロイド剤の功罪を良く知らないで使っている場合が多いように思えるのです。
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おすすめのまとめ読みです
ペットの安楽死、考えたことがありますか?
ペットの安楽死について、考えたことがありますか?
多くの方は、考えたくもないというのが、正直な気持ちでしょうか?
誤解されやすいのですが、安楽死は”死なせる”ことではありません。
どうやって生かすかを、正面から見据えることでもあります。
安楽死を意識した途端に、ペットの生は輝くのです。
安楽死は、事前に深く深く考えておかないと、「その時」に、
”する/しない”の選択ができなくなります。
思考が止まるからです。
賛成も反対も、ご意見があることでしょう。
一緒に考えてみませんか。安楽死について。